今年の夏は何かおかしい。これじゃあ祭りも宴会も開けない!!
概要
東方夏影香とは鋼の妖怪が現在創作中の東方オリジナルストーリーである。フルタイトルは東方夏影香~The Lost Summer and Ancient Ocean~であり、サブタイトルの英文には「消えた夏と太古の海」という意味合いが込められている。
主な登場人物は、作者によるオリジナルがほとんどだが、主役格や一部のボスには既存のキャラクターを用いている。
ストーリー
初夏の日差しがこれから訪れる真夏を感じさせる幻想郷。
人気の無い神社はいつものように賑やかだった。
雑談や夏の宴会の算段に花を咲かせる少女達。こと博麗神社の巫女博麗霊夢は夏に行われる博麗夏祭りの準備に追われていた。
そんな日差しの強いお昼時、突如幻想郷に地響きが響き渡る。
その直後から急速に夏の気配が消え去り、楽園は一面の秋化粧に変貌してしまう。
このままでは祭りはおろか、夏を楽しむことすらできない。
いつものように巫女と魔法使いは、その場にいた吸血鬼姉妹とメイドを引き連れ異変解決に乗り出すのだった。
主役キャラクター
自機として操作できるものやサポート役として登場するものまでさまざまな人物が登場する。なお、こちら側は既存のキャラクターのみで構成されている。
自機キャラクター
プレイヤー自身が操作するキャラクター。人物ごとに性能がまるで違う。
博麗霊夢
毎度おなじみ紅白巫女。今回も幻想郷の秩序を守るために立ち上がった。だが、主な動機は夏祭りが開けなくなると賽銭が集まらないというかなり個人的な面が多い。
理不尽に小さいあたり判定とゆったりした動きで弾幕の隙間を掻い潜る。基本的に追尾弾や拡散弾幕といった広範囲攻撃を得意としている。
霧雨魔理沙
素早い動きと手癖の悪さが売りの白黒魔法使い。もはや霊夢とのコンビで異変解決を行うのは日常的となってきた。とはいえ本人も異変解決を楽しんでいる部分も多分にある。
今回も一点集中型の高威力型だが、あるい程度の範囲はカバー可能。霊夢ほど性能は高くないが追尾弾も習得しさらに手癖が悪くなった。
レミリア・スカーレット
紅魔館の紅いお嬢様。霊夢と戯れに来たはずがいつの間にか異変解決に駆り出されることに。ただ、本人は霊夢と一緒にいられて満足なようだ。
動きは魔理沙よりもさらに早く、低速移動でも霊夢の通常移動と同等の早さ。弾幕を塊として回避するプレイヤーには向いているかもしれないが、はっきり言ってそうとう使いづらい。その反面弾の速度はやや遅く、素早く動いて弾幕を張る一風変わったプレイスタイルも楽しめる。
フランドール・スカーレット
あらゆるものを破壊する悪魔の妹。魔理沙と遊ぶために神社にいたがレミリア同様駆り出される。
動きは魔理沙と霊夢の中間程度で比較的安定しているが、攻撃力は規格外。低速移動で逆に加速するなど他のキャラとはかなり異なる。
攻撃スタイルは文字通り破壊的であり、弾の発射角度や速度も結構ばらつきがある。逆を言えば黙っていても弾幕を張ることがきる。また自身の能力によりサブ弾幕には敵弾幕相殺効果もある。
サポートキャラクター
自機キャラをサポートする人物。組み合わせによっては良くも悪くも愉快な状況に陥る。
十六夜咲夜
スカーレット姉妹の保護者的存在になりつつある紅魔館のメイド。今回はレミリア達に華を持たせるため、自らサポートに回った。
補助として貫通性のナイフをばら撒いてくれる。
またボム使用時には時間を操りボスや敵の動きを止めることもできる。
少々会話の突っ込みに天然チックな毒舌が見え隠れしている。
ちなみに留守中の館は美鈴とパチュリーに任せているようだ。
東風谷早苗
守矢神社の現人神。今回の異変に霊夢同様いち早く気が付き、射命丸とともに調査を進めていたところ、霊夢達と合流。今回はサポートに徹するが存在感と常識にとらわれない思考はいかんなく発揮している。
通常弾に自機と同軸移動の蛇弾幕を飛ばすほか、被弾時には周囲の弾幕を点に変えてくれる。
河城にとり
妖怪の山にて霊夢達と知り合った河童。驚異のメカニズム。
異変の解決というよりは海そのものに興味を示し行動を共にする。
動かないで低速移動状態でいると周囲の弾幕をある程度自機から反ら
してくれるほか、サブ弾幕に拡散レーザーが追加される。
結構客観的にものを見ているため時折的確なアドバイスをくれることもある。
鍵山雛
妖怪の山の厄神様。にとりの後をついて霊夢達と合流する。単ににとりと一緒に居たいだけというのもあるが、突如現れた海から外の世界の厄を感じ取り、事の真相を確かめたいという思いもある。
自機弾幕に変化は現れないが、自機周辺に厄の渦を作り近づいてきたザコ倒してくれる。また低速移動状態で動かないでいると周囲のアイテムを自動回収してくれる。
誤って敵の弾に激突しても雛のせいにしてはいけない。
意外とその場の流れに乗りやすく、時折思わぬ反応を返してくれる。
射命丸文
早苗とともに異変の調査を進めていた天狗。早苗が霊夢達と合流したため、自身も協力側に立つことになる。実はにとり同様海に興味があった。
サポートに回ることで自機キャラの通常移動速度を速くするほか、ボムを使用することで周囲の弾幕をとらえ、得点として換算することができる。
前記の効果上、レミリアのサポートに付けた場合極端な移動速度を得られる。
異変解決の名目で突如現れた海をネタに新たな記事を書こうと考えているのか、何かを見つけてはシャッターを切っている。
ボスキャラクター
各ステージに登場するボスキャラクター。今回の舞台が海ということもあり海に関連する生物や妖怪をモチーフにしたものが多い。
なお、この項目での説明は簡略化されたものであるため、より詳細な説明は各キャラごとの記事(制作予定)を参照のこと。
ステージ1ボス:秋静葉&秋穣子
幻想郷が急速に秋めいたことから霊夢達に容疑を被せられた秋の神様。実は風神録以降、収穫された芋を霊夢に渡す間柄だったことが判明した。事実上今回の異変には関係なかったのだが、秋が早く来たと暴走したため痛い目を見ることになる。
二人同時に登場するが、判定上は1キャラクター扱いである。
ステージ2ボス:荒川 うぐい
妖怪の山のふもと付近に住んでいる小豆洗い。性格はいたって温厚であり、普段は川で小豆を洗っては和菓子作りに励んでいる。
あまり目立つキャラではなかったため、表舞台に顔を出すことはなかったのだが今回の異変がもとであわてて様子を探りに海辺まで出てきていた。同じ山の妖怪であるにとりや雛、文達が海へ進もうとしているのを見て、同じ山の妖怪として止めようとするが・・・。
ステージ3ボス:沙々波八重娘
太古の海の浜辺に住んでいる磯女。比較的おとなしく、ほわほわした性格であり、食料(人間)を求めて浜を彷徨っている。そうでないときは岩辺に腰掛けて人が来るのをぽけーっと待っていて、人を見かけると声をかけて食料をねだったり井戸端会議に華を咲かせている。浜に入り込んできた霊夢達を歓迎するも、海のほうには行ってほしくないようで抵抗する。
ステージ4道中:雨雫かゑで
太古の海にすむアマビエという妖怪。もともと外の世界の妖怪として、古くから人間たちに未来に起こる厄災を予言してはその回避方法を授けていたため、人間との関係は良好。また容姿に見合った人懐っこい性格であり、誰にでも愛想笑いをする。とりわけセリアには人一倍懐いており、はたから見ても実の姉妹に見えるほど。
音姫とはそれなりに長い付き合いであり、海奥楼にも時折食事に立ち寄っているようだ。
ステージ4ボス:セリア・レーレン
かゑで同様元は外の世界の妖怪セイレーン。幻想郷に来てからも生活スタイルに変化はないようで、海上や岩辺に腰掛けてきれいな歌声で歌い続けている。しかし彼女の歌は・・・、というよりセイレーンの歌は聞いたものを狂わせる魔性の歌であり、いままでに数多くの船を沈めてるが、本人に悪気はなく、ただ単に歌うことが好きなだけである。
とはいえ、さりげなく海奥楼周辺海域に人が近づかないように力を使うこともあり、今回霊夢達と対峙したのもそれが原因である。
ステージ5ボス:白波帆影瑠
もともとはシロナガスクジラだったが、外の世界でタンカーとの衝突事故にあい瀕死の重傷を負っていた。そこを海奥楼の主、夏琉瀧 音姫に救われ現在の人の姿を与えられた。その時から音姫に多大な信頼を寄せており、自ら彼女に仕えることを望んだ。
海奥楼の周辺警護中に霊夢達と遭遇し、排除しようとする。
人柄は非常に面倒見の良いお姉さん気質であり、かつ信頼を寄せる者へは献身的に尽くす。それ故に大切な人を守るためには死力を尽くして激しく戦う一面も。
ステージ6道中:初奈 流々香
群れからはぐれた子供のバンドウイルカ。海洋を彷徨っていたところを音姫に拾われた。好奇心が強く、何事にも一心に取り組む努力家である。あまり戦う力が強くないため、海奥楼の厨房にて料理を作る仕事に就いている。
突然乗り込んできた霊夢達を客人だと思い込んだり、戦いになってもあまり足止めできなかったりと空回りが目立つが、帆影瑠を姉、音姫を母と慕い懸命に頑張っており、現に二人からもよく可愛がられている。
ステージ6ボス:夏琉瀧 音姫
海底に佇む海奥楼の主にして太古の海の化身。そして今回の異変を起こした張本人である。
もともとは外の世界の大海を見守りながら長い時を過ごしてきたが、次第に人間たちの強引な開発や海洋汚染に対して浄化の力が追いつかなくなり、周囲の死んだ海域と身勝手な人間を捨て幻想郷に海洋ごと引っ越してきた。それ故に人である霊夢や魔理沙、早苗に対して偏見の目で接していたが、最終的には和解し、幻想郷を第二の故郷とするにいたる。
本来が母性愛あふれる性格であるため、傷ついた者を見捨てずにはいられず、帆影瑠や流々香達を助け身近に置いている。
EXステージボス:穂城咲冷
海奥楼の最奥に存在する海底洞くつを拠点にする大海の大賢者。
他の海奥楼の住人同様今回の異変により幻想入りした人物の一人であるが、外の世界にいたころから八雲紫とは知り合いであり、今回太古の海と海奥楼を幻想郷へ移転させるアイデアを持ち込んだのは紫であり、それを実行に移したのが咲冷であった。異変解決後、興味本位で海底洞窟に忍び込んだ魔理沙とフランに興味を持ち、前々からやってみたかったと称して弾幕ごっこを持ちかける。
バックストーリ&後日談
・秋姉妹も本当はもっと目立って里の人からの信仰を集めたかったようであり、それ故に秋が早まったことでその願望が独り歩きした。
結局は霊夢により手痛い制裁を加えられ、奉納(というか霊夢の食料)として納める芋の数が倍にされたようだ。まさに踏んだり蹴ったりである。ちなみに今回現れた海を当初は「巨大な湖」だと思っていた。
・うぐいの趣味は小豆を使った和菓子作りであり、自慢の和菓子を作っては里の子供たちや山の妖怪達に振舞っている。また山のふもとに小豆畑を持っており、秋姉妹の力を借りて毎年豊作に恵まれている。
異変後、その畑を魔理沙に見つけられ、たびたび霊夢達が和菓子を食べに行くようになったが、本人は自慢の和菓子を振舞えて喜んでいる。
・八重娘にはもともと「人を殺める程度の能力」があったが、遠い昔に一人の子供を誤ってその能力で殺めてしまい、以後その力を封印している。この力は自分の叫び声や姿を見たり聞いたりしたものを殺めてしまう力で本人にも制御が難しかったようだ。
異変解決後、たまたま浜にやってきたルーミアと意気投合し、一緒に浜の外までで歩くようになった。
・かゑでは外観からは想像しにくいが、これでもかなり長い間生きており、過去に何度も海辺周辺の人々を救っている。開発が進み、人々が超常現象を信じなくなってからも時折人前に現れては一部の人々にこと付けをしていた。
・セリアには両想いの恋人がいたのだが、その恋人を人間の女性に奪われてしまい、自身の歌で狂死させようと寝込みを襲おうと試みたが、その時自分の思い人の心がすでに人間の女性に移ってしまったことを知ってしまい、二人とも狂死させてしまった暗い過去を持つ。それ以降人間、とりわけ男には好意を抱かなくなってしまい、ヤンデレ気質な同性愛者になりつつあるが、かゑでのことは実の妹のように可愛がっている。
異変の際に一目見た雛を少々気にかけているようだ。
・帆影瑠はもともとがクジラだったこともあり、体格のわりにかなりの大食いだったりする。そのため服の下には随時何かしらの携帯食料を忍ばせているが、一日中よく動き回るためあまり太らない。逆を言えば食事が彼女の原動力であり、空腹時は相当なヘタレになってしまう。
・流々香の戦闘力は確かに海奥楼組の中では最下位相当ではあるが、これは弾幕ごっこや戦闘時の話であり、一個人としての攻撃力は高く、やけを起こした時の体当たりや頭突きをもろに食らうと相当痛い。とうか当たり所が悪ければ並の人間ならば死ぬことも。
ちなみに実際のバンドウイルカは全身が筋肉の塊であり、相手が鮫であっても十分に殺せるほどの力を持ている。
・音姫が幻想郷へ引っ越してきたのは自らの意思に加え何者かが手引きしたというのもある。というか外の世界と幻想郷を好きに行き来できる者しか手引きできる者はいないが・・・。
そもそも幻想郷から夏が消えてしまったのは、海のような膨大な質量を空間転移させるために、同じだけの膨大なエネルギーが必要であり、そのために幻想郷内の「夏」を一時的に借りたために引き起こされた異変だった。音姫本人も引っ越しが完了次第使ったエネルギーを変換するつもりだったようで、霊夢達と和解後、数日で夏は戻ってきた。
・今回の異変の発端はつまるところ咲冷と紫が計画した太古の海移転計画であった。そもそも音姫と咲冷は汚染された海から自分たちの海域を守りたいと思い、紫は幻想郷に海がほしいと思っていたため、結果的に両者の意見が合い、幻想郷に海が現れることとなった。後にその計画が咲冷の口から霊夢に暴露され、紫に制裁を加えたとか。
その他
この物語は原則として本家の東方Projectの設定にそった舞台背景や人物設定をしていますが、人間関係などには作者の勝手なイメージや二次層設定が盛り込まれているので注意してください。また既存キャラクターの衣装やスペルカードなどには多少のオリジナル要素やアレンジが加えてあります。またこの記事の内容は作者のアイデアが膨らむたびに変更されていくので注意してください。