東方NBC娘
とうほうえぬびーしーむすめ
東方Projectに登場するメディスン・メランコリー、黒谷ヤマメ、霊烏路空(お空)の三名によるグループ。
メディスンは『東方花映塚』、ヤマメとお空は『東方地霊殿』にそれぞれ初登場した。
作中において三名が同時に登場する様子は描かれていないが、ヤマメとお空はともに今日の地底の住民である。
また三人全員について射命丸文が『東方文花帖』、『地霊殿』、『ダブルスポイラー』の三作を通して接触(『地霊殿』におけるオプション)したり取材を敢行したりするなどしている。
文が接触したのは『文花帖』ではメディスン、『地霊殿』と『ダブルスポイラー』ではヤマメとお空。
本グループにおける「NBC」とは、特定の兵器体系をまとめた通称の一つである「NBC兵器」※に由来する「核」( Nuclear )、「生物」( Biological )、「化学」( Chemical )を指す。現実には各々がもつ様々な危険性から、それぞれ国際条約によって各種レベルの規制がなされている兵器(または技術)群である。
メディスン、ヤマメ、お空がこの「NBC」の三種と連動して捉えられているのは、それぞれがもつ能力に由来する。
「NBC」の並びと合わせてみるとき、それは次のようなものである。
対応するもの | キャラクター | 能力 | 概略 |
---|---|---|---|
「N」 | お空 | 核融合を操る程度の能力 | 何者かに与えられた八咫烏の力を制御することによる |
「B」 | ヤマメ | 病気(主に感染症)を操る程度の能力 | 原作中の記述から細菌またはウイルスなどを操るか |
「C」 | メディスン | 毒を操る程度の能力 | 能力の獲得はその誕生環境にも由来するが、現在行使するものの種類の詳細などは不明 |
このとき、お空に見る「N」は核融合( nuclear fusion )、メディスンに見る「C」には植物や昆虫等由来の毒も含まれる(「B」と「C」の双方の要素を同時に持つ)など広く一般にみる「NBC」とは差異もある。
※内容の差異はあるがニュアンスの近い表現として「ABC兵器」(Aは「原子の」=原子爆弾を意味する「 Atomic 」)、または「CBR兵器」(Rは「放射能の」を意味する「 Radioactive 」)などとも。
お空は当初その力に魅せられて一連の騒動の起点となり、メディスンはその幼さのために手加減を知らないというそれぞれならでは危険性をもっていた。
人間に視点を置くとき、ヤマメは接触自体を避けるように警告されている(『東方求聞口授』)。
一方でお空は『地霊殿』以降『東方非想天則』などでも語られたように間欠泉地下センターでその力の制御を行っており、メディスンついては永遠亭の八意永琳がその毒を解析・応用したり、ヤマメについては先の永遠亭の他人間の里の医療機関が何らかの感染にあてられた人の治療等を行う(『求聞口授』)などそれぞれの形での制御や対処なども始まっている。
三名のパーソナリティをみるとき、いずれも総じて性格的に明るく、好戦的な一面も持つ。
特にヤマメには戦うことへの抵抗感が無く、メディスンは幼さの故に攻撃へのためらいが基本的にはない(『花映塚』時点)。他者との交流という点ではヤマメは比較的話の分かる妖怪にして地底では人気のある存在で、メディスンとお空は相手に「 言い包め 」られたり影響されやすかったりするなど対話そのものが不可能ということはなく、コミュニケーション自体は可能である。
ただし先述のものとも関連していずれも対話できる距離まで接近すること自体に危険性があることも一方の事実であり、お空の領域である地下センターやヤマメやメディスンのテリトリー(例えば風下なども)に何の対処もなしに踏み込むことは危険である。