東誉(魔都精兵のスレイブ)
あずまほまれ
『魔都精兵のスレイブ』の登場人物で、東風舞希率いる魔防隊の九番組組員。四つにまとめた髪に眼帯が特徴で、制服は露出多めに改造している。
プログラムが得意でデータを収集するタイプ。好物はハンバーガー。
幼少期からで執拗に親族間で競わされたことがきっかけなのか弱者を見下したり口調が汚かったりと歪んでいる面がある。また、東の本家を快く思っておらず、幼少期には実力で劣っていた本家筋の東日万凛をいじめていた。更に目的のためなら手段を選ばない描写もあり、東家時期当主を決める一族間のバトルロワイアル「東の晩餐」では東八千穂に勝つために日万凛を監禁、人質にしようとした。「東の晩餐」で成長した日万凛に敗けた後は敗北を認めず、男性経験がないのに日万凛に勝つためだけに和倉優希を誘惑して奪おうとする歪な行動力もある。
もっとも彼女の性格が歪んだ原因は東家当主の(後に先代当主になる)東海桐花にある。東家を強くするために執拗に親族間を競わせた結果、親族間の確執が増し、子供達が健全な精神で育たなくなった負の側面がある。誉も海桐花の犠牲者かもしれない。「東の晩餐」後において、日万凛に敗北し風舞希が新たに当主となり「東家」の方針を変える宣言をしたことにより、歪んだ性格は以前より鳴りを潜めた。
- 行雲流水(パイソン)
己の行動を脳内で予約入力することで、体をその通りに動かせる能力。一度入力した行動は変更できないが、実行中は身体能力が超絶強化される。誉は身体能力を強化した状態で2本の短剣による二刀流と蹴り技で敵を翻弄する。
能力使用時に腿をキーボードに見立てて指で叩いているが、これは一種のルーティーンのようなもので、実のところ脳内のイメージだけでも能力の発動は可能。ただ、意味がないかというとそうでもなく、腿に触れて行動を入力することで精妙な命令を組むことが可能とのこと。
指を使って入力する精妙な動きと、能力が切れた時や緊急時の脳内入力を組み合わせることによって、傍目からは間断なく動いているように見える。ただし、脳に直接予約する方法は指を使って入力するより脳が疲れる。
弱点は「誉を上回るスピード」や「一度入力した行動は変更できない」ことである。特に後者はカウンター技やトラップ、頭脳戦に長けた敵、八千穂の「時間操作(時間停止や時の巻き戻し)」と相性が悪い。そのため誉は肌から周囲の情報を感じ取ることで敵の行動パターンを予測して戦う。彼女が露出度が高い服装で戦闘するのは肌からの情報量を増やすためである。
ちなみに、59話で初めて能力が披露された時に東麻衣亜の服を瞬時に着替えさせているが、単行本の補足によると、東家にある自分の部屋に行って服を持ってきてから麻衣亜の服を脱がせて着替えさせたとのこと。指でカタカタすると悪戯が気づかれるので脳内で命令を組んでいた。
彼女の過去やその能力が明かされると呪術廻戦の禪院直哉との類似点が一部で話題になった。
実は作中4回和倉優希を襲ったが全て失敗している。そのうち3回は夜這いで、残りの1回は魔防隊本部が用意した修行用の特殊空間「桃源郷」内部の寮にある更衣室で能力で優希をパンツ一丁にして襲おうとしたが駿河朱々に阻止された。2回目の夜這いは東家に泊まった優希を襲おうとしたのが、跳ね除けられ逃げられてしまい、誉本人は頬を赤くして照れていた。だが、しっかりと襲おうとしなかった事に海桐花から折檻を受ける羽目になったが…。
誉が執拗に優希を襲った理由は彼に対して恋愛感情や深い愛情を抱いているわけではなくあくまで日万凛に勝つためである。もしも優希の実姉や正妻(?)がそれを知ったらどうなるやら……。