橘怜音
たちばなれのん
武蒼高校編から登場。武蒼高校2年生。サッカー部に所属。背番号は5メインポジションはDF。武蒼高校名物「フェイマスビッグ4」の一角で、右サイドバックの不動のスタメン。攻守ともに状況判断に優れ、サイドからのオーバーラップで頻繁に攻撃参加する。チームから唯一、世代別代表に選ばれており、特に注目される選手である。
プレー中はヘアバンドをつけている。飄々とした性格で、常に冷静であり、極端に感情を燃やすこともほとんどない。
春にミニゲームでマッチアップした矢沢の名前を度々「田沢」と間違える。それに対して、新入生の中で一際活躍した龍や、夏の合宿の紅白戦で秘めた実力を発揮した優人など、興味を持った人物の名前は最初から間違えずに覚えていた。
龍たち1年生の入部初日に行われた新入生とAチームの混合チームによるミニゲームでは、元横浜F・マリノスユースの矢沢から1対1で難なくボールを奪取し、武蒼のレベルの高さを象徴してみせた。その後龍と同チームとなり、個人の力でアピールしようとする1年生達の中で、連携をこなそうとする龍に呼応し、龍が求める強いショートパスでアシストする。
しかし、龍がやろうとするサッカーが武蒼の現在のスタイルとは大きく異なることを指摘する。龍に現実を見せつける一方で、求めるサッカーをしたいのならば、「チームメイトを虜にしろ」と助言を残した。
武蒼高校の「フェイマスビッグ4」のあだ名はそれぞれビートルズのメンバーから取られており、それぞれレノン(橘怜音)、ジョージ(島津譲二(しまづじょうじ))、リンゴ(星倫吾(ほしりんご))、ポール(山下弘(やましたひろし))である。ポールのみ本名とは無関係なあだ名だが、彼がスタメンに定着した頃にほかの3人から名づけられた。
単行本9巻では、巻末のおまけ漫画で彼らが「アビイ・ロード」のジャケットのように、一列に並んで横断歩道を渡るコマと、裏表紙で「ザ・ビートルズ1962年〜1966年」のジャケットを再現したイラストが描かれている。