概要
「水の低きに就くがごとし」とは、自然にものごとが進展することのたとえ。
自然のなりゆきは、人の力で止めがたいことのたとえ。
「孟子―離婁・上」に出て来る、孟子のことばから。
民の仁に帰するや、猶なお水の下ひくきに就くがごとし
(民が思いやりの深い君主の元に集うことは、水が低い方に流れるように自然のなりゆきだ)
本来ポジティブな自然のなりゆきを例えた格言だが、この言葉から派生した「水は低きに流れる」は「水は低きに流れ、人は易きに流れる」(人々は楽な方に流れて行ってしまう)とややネガティブな意味合いに変わっている。