種族共通の特徴として、水中と陸上の両方で生活が可能、金色の髪を持つ、古刻語という固有言語を扱う、 テルクェスと呼ばれる翼状の分身体を出せる、などがある。
概要
同作ヒロインのシャーリィ・フェンネスが属する種族。「フェン ネス=祈る 人」のように、一人一人古刻語で表現された、誠名と呼ばれる二つ名を持つ。
主人公のセネル・クーリッジはこれに属さず、多様な髪色を持ち陸上でのみ生活可能な、陸の民と呼ばれる種族に分類される。
劇中では主人公側が属する陸の民を人類、ヒロイン側が属する水の民を煌髪人(こうはつじん)という亜人類として、物語が進行していく。
種の起源
実は劇中世界は元々海しか存在しない惑星とされており、そこには陸の民という種族は元々存在しなかった。
陸の民の先祖は宇宙船に乗って惑星の外から降り立ち陸地を生成したことから、大変高度な文明技術を有していたようである。彼らの起源は劇中で語られていない。
劇中世界の海は人のように意思を持っており「滄我」と呼ばれている。 起源人類とされる水の民は種族の長「メルネス」を介して、滄我の意思と通じ合いながら暮らしている。
メルネス
劇中においてシャーリィが担う役職で、水の民の中でも特に重要な存在。滄我の「声」を唯一聞くことが出来る。
古刻語で「輝く人」の意。メルネスが生まれると海が光輝くとされる。
いわゆる神託の勇者とほぼ同義だが、本来は人類の主戦力というよりも、神官として滄我の意思を民に伝え導くのが役目となる。
「託宣の儀式」にて覚醒(滄我とリンク)し、広域かつ強大な爪術を行使可能。
元創王国
先の宇宙船である物語の舞台「遺跡船」に、かつて存在したとされる水の民の王国。代々メルネスが治めていた。
「遺跡船」の兵器「滄我砲」の封印による被害防止、大陸生成装置「光跡翼」の逆用による惑星の奪還を目的として建国されたが、目的を果たしきれないまま指導者を失い、国家そのものもまもなく解体した。
テルクェス
水の民ならば誰でも扱える、翼状の光体を発現する種族特有の爪術。アーツ系にもブレス系にも属さず、ガスト系という系統に分類されている。
また行使者一人一人に固有の色を持つその光体、そのものを指して呼ぶ名称。
水の民の間では、テルクェスを自在に制御出来て初めて一人前と認められるという。
偵察、運搬、拘束、飛翔、牽制と多様な用途に使えるが、行使者自身の生命力と密接に関わっているようで、 過剰な行使により命を落とすケースもあるようだ。
作中に登場する兵器である「人形兵士」「滄我砲」「光跡翼」も、水の民を介してのみ扱え彼らの生命力を削る事から、テルクェスの延長上であると思われる。
物語の最中に登場する主な水の民キャラクター
※小説版オリジナルキャラクター
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ノンマルト…『ウルトラセブン』に登場する、地球の先住民を自称する種族。
昭和TVシリーズでは本当に地球の先住民だったのかは不明のままだったが、セブンの要素のみを引き継いだ続編『ウルトラセブン1999最終章』では、本当にノンマルトが地球の先住民で、現在の地球人はノンマルトを虐殺し地球を乗っ取った侵略者の子孫だったという設定で物語が進行しており、その事実が後に現地球人を愛するウルトラセブンに「愛する現地球人を守るか、宇宙正義に基づいてノンマルトに組し現地球人を断罪するか」、苦渋の決断を迫らせることとなった。水と陸の民の設定は、この話から来ているのではないかと思えるくらいにそっくりである。