プロフィール
人物
弟とは正反対の性格の持ち主で、極めておしとやかな大和撫子。両親を早くに亡くしたため、女手一つで弟を育てた。そのため総悟は「姉上」「おねーちゃん」とミツバを非常に慕っており、彼女の前では頭が上がらず一人称が「僕」になるなど、普段の素行からは考えられない程、極めて大人しい良い子(言いかえれば重度の「シスコン」)になる。ただし、ミツバ当人は弟の二面性を把握していた。
面差しは総悟によく似ている。正式な年齢は公表されていないが、過去の描写からおそらく土方や近藤らと同年代と思われる。
超が付くほどの辛い物好きで、チョコレートパフェにタバスコを一本丸ごとかけ、また真選組には激辛せんべいを毎月送っていた(隊士曰く「辛すぎて食べられない」と評判は芳しくなかったのだが、なんと実際に商品化された)。
総悟が土方を毛嫌いし、執拗に命を狙うようになったのは、土方が姉の想いを拒んだため。その一方でミツバを振った土方の真意も理解しており、内心では複雑な感情を抱えている。
またミツバは肺を患っており、総悟は給料を姉の治療に費やすなどしていたが、総悟曰く「もう長くはない」病状。江戸に来てからひょんなことから総悟を介して知り合った銀時とも親しくなる。しかし銀時との会話中に容態は悪化。最期は総悟に「自分は十分幸せに生きれた」「あなたは私の自慢の弟」と伝え、最愛の弟に看取られながら安らかに息を引き取った。
一方、ミツバの死を知った土方は、病院の屋上で彼女の好物だった激辛せんべいを食べていた。「辛すぎて涙出て来やがった」と呟きながら……。
過去の回想シーンを除けば、土方とミツバが直接顔を合わせたのは蔵馬邸の前で張り込んでいた土方と偶然鉢合わせた場面が唯一である(そしてこの時にミツバは容体が悪化して倒れたため奇しくもこれが今生の別れとなった)。
病弱であったとされる沖田総司の事情は、彼女に受け継がれたと思われる。
人望
あの捻くれた性格の総悟に直向きに慕われ、むくつけき隊士達からも評判を得ていた器量良し。
(しかし弟に似て隠れドSな一面も)
銀時や土方にも揃って良い女と評価されている。
(ただ、土方は味覚以外はと付け加えている。劇物を生み出した男が言えることでもないだろうに………)
彼女が登場するエピソードは長編ではないものの、作中屈指の涙腺崩壊エピソードとして評価が高い。
そのため、『銀魂』の実写映画化に伴い、dTVにてこの『ミツバ篇』が独占配信される予定のドラマ版に選ばれた。
人気投票の順位は、第二回は20位、第三回は22位、第四回は28位。
人気キャラである土方が愛した女性という存在の大きさ故か、ゲストキャラかつ故人でありながらも大健闘をした。
余談
作者は声優へのリクエストをあまり出さないが、ミツバについては「ナウシカみたいなお姫様がいいけど、そんな凄い人は銀魂に出ないだろう」と返したところ、本当にナウシカ役本人がキャスティングされたとのこと。
なお、沖田が土方に対して敬語を使うようになったのは、ミツバがそうするよう彼に諭してからである(単行本63巻の質問コーナーより)。ただし、土方からは「あんま変わってねえけど」と突っ込まれている。