海軍歩兵とは、ロシア帝国海軍において組織された陸戦、対人戦を担当する部隊である。
他国の海兵隊や陸戦隊に相当し、当初は敵艦への移乗戦闘や上陸戦、要衝の警備に当たる部隊であった。
第二次世界大戦では、ドイツ軍を相手に粘り強く戦い抜き、5つの旅団が精鋭部隊の証である「親衛部隊」の称号を受けた。
第二次世界大戦後には一度解散するも、1961年にソ連海軍の下に再結成。
ソ連崩壊後はロシア海軍に継承されている。
海軍内での立ち位置は脇役ながらも、発足時より一貫して精鋭部隊として名高い部隊であったが、エリツィン政権下の経済混乱で、一時期部隊機能が危機に瀕した事もあった。
現在では危機状態から回復し、精鋭部隊として有事の際に真っ先に動員できる体制にある。
第二次世界大戦より一貫して、「黒色の制服」、「黒色のベレー帽」「黒色と白の縞シャツ(テルニャシュカ)」がトレードマークである。歩兵向けの装備品でも黒色の別注品を使用する事がある。