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潔凛

いさりん

『ブルーロック』の登場人物の潔世一×糸師凛の非公式BLカップリング
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概要編集


潔凛とはブルーロックにでてくるキャラクター、潔世一×糸師凛の非公式BLカップリングである。


原作の描写編集

 以下の項目はネタバレを含みます。


二次選考編集

単行本第5巻 第40話

 凛、初登場の回。二次選考へと進む門を前に皆が様子見をする中、最初に進み出たのが凛であった。準備運動と称し2種類のキックを使い分け空中でのピンポイントヒットを披露するというセンセーショナルな登場を見せつけ、誰もがその技量に驚嘆する中、潔もまた例に漏れず驚きに目を瞠る。このとき凛の放った柔らかい高軌道のキックに「めっちゃ綺麗なキック」と初見から凛のプレーに魅力を感じている描写が確認されている。


単行本第6巻 第43、44話

 お互いが初対面となった回。凛率いるトップ3のチーム vs 潔・蜂楽・凪チームによる奪敵決戦が開始されるのだが、奪敵決戦は両チームが合意した場合のみマッチメイクであり、無理にトップ3と戦う必要はなく、また仲間にしたい奴らのチームと戦うのもアリではないか?と言う凪に千切や國神を思い出していたことからも当初、潔は積極的に凛との戦いを考えていたわけではないようだった。しかし、兄の冴を潰すことが己のサッカーの全てだという凛にただならぬエゴを垣間見たのか


「凛と戦いたい」

「そして何より凛がほしい」

 

 と自身のエゴに突き動かされ勝負を挑む。


単行本第6巻 第48話

 トップ3の実力に圧倒される潔たち。思うままにフィールドを操り、ラストゴールへと向かう凛になす術のない潔は凛との実力差に絶望感に陥り、訪れる敗北を前にただ凛の背を追いかけることしかできずにいた。そんな状況にもかかわらず、ふと潔の中で絶望とは異なる想いが過る。


「敗北と言う現実とは裏腹に俺の眼は心は奪われていたーー」

「糸師凛の蹴り描くその放物線の美しさに」


 なお後の小説版にて幼少期の潔がサッカーを「美しい」と感じていたことが明らかとなっており、そのサッカーへの原典たる感情を凛のプレーにも抱いていたことが判明する。


単行本第11巻 第86話

 奪敵決戦最終戦、再び凛たちのチームと対戦。試合は拮抗するも最後は運の差で敗北。このとき一瞬ではあるが、自身を超えるプレーを見せた潔に対して「来い潔世一 お前は俺の一番近くで俺が世界一になるのを見届けろ」と言い引き抜く。「誰でもいい。どれでも一緒だろ」とこれまでライバルたちへの関心を見せなかった凛が初めて自身の意思でチームメイトを選んだことに蜂楽や時光を驚かせた。ちなみに作中において兄の冴を除き、凛が本名で呼んでいるのは潔だけである


二次選考終了~世界選抜編集

単行本第11巻 第88話

 一人、ヨガと瞑想を行う凛の元へ訪れた潔は凛のストイックな姿勢にライバル宣言をする。しかしながら、このときの凛にとって潔は潰したい相手ではあるが、まだライバルとしては見ておらず、そのため潔のライバル宣言もあっさり一蹴されてしまう。その態度に「凛って俺より一コ下だよな……クソ生意気……」と実は凛が潔よりも一学年下であることが明かされ、驚いた読者も少なくない。まさかの年上×年下CPであった。

 またこの回では「お前は一生俺に勝てないのポーズ」と試合中とは打って変わり、子供じみた返しをする凛の姿も見ることができる。


単行本第11巻 第92話

 世界選抜チームとの対戦。潔の動き出しからインスピレーションし、世界選抜相手にゴールを決める凛に「なんだよ凛ちゃん潔がいると動きのギアが段違じゃん」と蜂楽から潔がいることで動きがよくなっていると指摘される。


 その後の試合展開は凛が獲得した1点を除き、世界選抜に終始圧倒されて終わる。試合の途中から胸を借りる戦い方しかできなかった潔たちの中、ただ一人本気で勝とうと挑み、悔しがる凛に「お前は凄いよ凛」と潔は尊敬のまなざしを向け、そして決意する。


「きっとこんな人間が世界一へ駆け上がってくんだ」

「だったらいつかお前に勝つときそれは俺が世界に通用するときだ」

「俺はお前の一番近くでお前を超えて世界一になる」


 なお受けた暴言や煽りは後にやり返すことも多い潔だが、「お前は俺の一番近くで~(第86話)」に対しては、自身への決意の言葉としてポジティブな意味合いで使われているなど、珍しい一面も見られた。


適正試験編集

単行本第12巻 第96話

 U-20日本代表戦のレギュラーを賭けた選抜戦に向けて、凛と凪どちらのチームに入るかで悩む潔の前に現れた玲王から「俺も同じだわ」と凪のチームに入るかを迷っていると打ち明けられる。手の届かない存在になっていく凪に、横に並んで戦える自信が無いこと、一方でこのタイミングを逃したらもう次は無く、またダメな自分を見せればもっと遠くへ行ってしまいそうな気がしていると不安をもらす玲王に対し「俺もだ」と潔は返す。玲王にとっての凪は自分にとっての凛だと告げ、「ここで一緒に戦わなきゃもう二度と手の届かない存在になるかもしれない。その後悔だけはしたくないから」という思いが決め手となり、「俺が今隣に立っていたいのはお前なんだ凛」と凛のいるAチームを選んだ。


 ちなみに凪と玲王はブルーロック入所前からの付き合いであり、高校も同じくする仲である。一方の潔と凛は二次選考が初対面であり、トライアウト開始までの間で共にいたのはほんの数日ほどである。

 またU-20日本代表との試合で負ければブルーロックが無くなるという状況かつともすれば試合にすら出られない可能性もある中、トップ6を除く選手たちにとってチーム選びは非常に重要な選択を迫られていたといえる。そんな状況において、未知の可能性、コンビネーション、成長や自身のプレーを貫けることなど様々な判断基準が示される中、最終的に潔が出した答えは凛と一緒に戦うこと、隣に立っていたいという思いからも、潔の中で凛が大きな存在になっていることが窺える。

 

単行本第12巻 第97話

 凛と士道率いるAチームでの適正試験において「俺とお前が共存すれば初見で止めるのはまず無理だろ」と考える潔や鳥に目を付けられた潔を庇う凛の姿が見られた。


単行本第13巻 第108話

 適正試験の結果、凛との相互関係において全選手中最も優秀な数値を叩き出し、凛のシャドウとして「主張」と「共存」を繰り返し、自らゴールも奪い取った「凌駕」する才能をブルーロックの総指揮を担う絵心から評価された潔は凛の最良の存在として選抜チーム入りを果たした。


U-20日本代表戦編集

単行本第13巻 第110話

 U-20日本代表との試合を目前に練習に励むメンバーたち。休憩中もトレーニングを止めない凛を心配して潔は声をかけるが拒絶されてしまう。兄との待ち望んだ勝負に自分の身体が壊れてしまうことすら厭わない凛の様子に並々ならぬ思いを感じた潔は自身のスポーツドリンクを差し出す。


「今お前が壊れたらブルーロックが終わるだろ。それは俺が困る…」

「…俺に迷惑かけんなっつってんだ。飲め」


 と、凛の性格を理解してか、あくまで自分のためと言い含め、それが功を奏してか凛もまた潔の好意を不器用ながらも受け取るといった、いい雰囲気が見られた。


「ぬりいな」

「うっせー」


 このとき冴を潰すことに執念を燃やす凛の表情を見た潔は「凛のあんな表情はじめて見た」「凛と一緒に勝ちたい」という思いを宿す。

 

 なお渡されたスポーツドリンクは潔の飲みさし(間接キス)であり、一連のシーンにおいて凛の太ももが2回クローズアップされて描かれていた


単行本第13巻 第112話

 大勢の観客や報道陣が集まる初の大舞台を前にする潔へ「何ビビってんだバカ」とまるで緊張をほぐすかのように潔の背中を叩く凛の姿が見られた。


単行本第14巻 第115話

 冴の先制ゴールに沸き立つ観客を前に自分たちブルーロックは冴のためのただの悪役だと気づき、飲まれかける潔へ「飲まれんな潔…お前は俺だけを見てろ」と告げる。


単行本第14巻 第116話 ~ 単行本第17巻 第148話

 以降の試合において第三者から見た潔と凛の関係は主には以下の通りである。

 蜂楽曰く嫉妬するほどの連動(第116話)から突破口を開きブルーロックチームの初得点を生み出し「やっぱり糸師凛の覚醒に潔世一は必須だな」と呟く絵心(第118話)。冴とのマッチアップで窮地に立たされた潔の元へとかけつける凛とそれに応えるようにパスを出す潔の連動を見た愛空から仲良しコンビと称され(第137話)、その連動を喰らった馬狼からはシンクロしすぎて一心同体にしかみえない。凛も潔だろ、などと言われている(第138話)。また試合終了後には冴からも、凛の本能を呼び起こすのは――と潔が凛の能力を目覚めさせる存在として期待を寄せる発言もみられた(第148話)。


 言わずもがな当人同士も互いを強く意識しあっている。


 ブルーロックの初ゴールを切り開いた凛の挑戦に「新しい挑戦を凛はくれた!!」と思う潔や、潔との関係について「目的のために利用し合って喰らい合う…この『歪』な関係が俺とお前には健全だろ」と考える凛(第118話)をはじめ、


 「いつの間にかこの戦場は潔を中心に回ってやがる」

 「見誤るな。ブルーロックの中心は間違いなく凛なんだ」

 と、互いに相手が中心に回っていると考え、

 

 ”挑戦”は隣にいる

 潔(凛)を喰って俺が主役になる!!!

 

 敵チーム以上に互いを強く意識している(第139話)。


 そして終了1分前。

 覚醒した凛が冴に競り勝つと信じた潔ただ一人がゴールへと走り込み、凛のはじいたボールで決勝点を決め、ブルーロックの勝利で幕を閉じた。


単行本第17巻 第149話

 試合終了後、勝利に酔いしれるメンバーたちをよそに一言も発さない凛へとただ一人声をかけに控室へ戻る潔。


「絵心の言うとおり、お前がいなきゃ俺のゴールは生まれなかった」

「あの瞬間お前が冴に勝つって俺だけが信じてた結果だ」

「ありがとう凛。あれは俺とお前のゴールだ」

 

 自分のゴールに並々ならぬ執念をもつ潔をして、あれは自分と凛の二人のゴールと言うのはとても印象深い台詞である。

 だが、そんな潔の気持ちとは反対に凛からは「お前は俺の宿敵(ライバル)だ」「絶対に殺すって意味だ」と殺意に満ちた宿敵宣言をされ、良好になっていくと思われた関係が一旦留まることになる。

 なお殺意を向けてくる凛に対して、一瞬驚きを示す潔ではあるが「ああ…やってみろ」と即座に受け止めており、ブルーロック再始動後の再会(第153話)でも普通に凛に話しかけている。


単行本第18巻 第151~第152話

 U-20日本代表戦後、2週間の休暇へと入ったブルーロックのメンバーたち。各自思い思いの休暇を過ごす中、潔と凛はブルーロック入所後から先の試合を経て自身の変化にそれぞれ思いを噛み締めていた。空模様からも同じ時間帯と推察され、離れていても考えるタイミングすら同じといった、一心同体を思わせるシーンでもあった。


新英雄大戦(ネオ・エゴイストリーグ)編集

単行本第18巻 第153話

 再びブルーロックへ召集されたメンバーたち。

 一人、壁に寄りかかる凛のところへ「やっぱ来るよな。お前がいないとブルーロックじゃない」と声をかける潔に凛からは寄ってくるな、刺されてーのかと物騒な物言いは発せられるものの試合直後よりは落ち着いた様子を見せ、「主役気取り」「悪役気取り」と軽口のたたき合いが見られた。


 なおこの前話(第152話)において潔はブルーロックで生きていきたいと考えており、そのブルーロックは凛がいないと成立しないというならば、すなわち潔の生きる場所には凛が必要、と言えるのかもしれない。


単行本第18巻 第154話~

 潔はドイツ、凛はフランスを選択。

 それぞれのチームに向かって以降、直接対面する機会こそなくなったものの、各試合の前後に潔が凛を意識する場面が確認されており、潔の中で凛が一時の存在でないことが窺える。



関連タグ編集

腐ルーロック 潔世一 糸師凛

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