「お前だけは100%(ひゃく)殺す」
「何それ 新手のI love you?」
概要
カイ潔とはブルーロックに登場するキャラクター、ミヒャエル・カイザー×潔世一の非公式BLカップリングである。
本編での絡み
U-20日本代表戦
潔世一の名前を世に知らしめたU-20日本代表戦が描かれた17巻最終ページに各国の関係者が並ぶ中、最後のコマにおいて、誰かと通話しながら楽し気に口元を緩めるミヒャエル・カイザーの姿が描かれる(149話)。
新英雄大戦(ネオ・エゴイストリーグ)〔~1stゲームまで〕
第二段階最初の選考――ボールドリブル&シュートに取り組む潔がコントロールショットを打った。だが潔の斜め前にいた外国人選手がボールを蹴り、潔の打ったシュートを邪魔したのだった。蹴り出した瞬間に時間差があったにもかかわらず、狙って当てられたことに潔は驚愕した(156話)。
「逢いたかったぞ潔世一」
「世一って呼んでやる」
「俺は『カイザー』 “不可能”を啓示する存在だ クソ跪け“青い監獄(ブルーロック)”」
なお、アレクシス・ネスにより超性能小型同時通訳イヤホンが手渡される前であり潔は内容をカイザーの言葉を理解はしておらず、「いや…その…アイツが俺の邪魔を」と動揺した顔で述べている(157話)。
バスタード・ミュンヘンの各面々が言葉の通じる状態で自己紹介をし、ブルーロックメンバーと話している中、視界外から手が伸びカイザーが指先で潔の顎を上げる様子が描かれる(顎クイ)。
「世一 俺はお前に逢いに来たんだ」
「ガッカリさせるなよ超新星(ニューヒーロー)」
顎クイ状態から「やめろ…!なんだよ触んな…!」と手を振り払う潔に対し、両手首を掴み至近距離で「ちゃんと俺の人生に立ちはだかってくれよ世一」とカイザーが伝え、潔も「やってやるよカイザー…」と返している。
「お望み通り 俺がお前の人生を潰してやる」
両手首を掴まれた潔は、すべての指を絡ませるように恋人つなぎで手を握りまっすぐに視線をカイザーに向けている。それに対して、「良き」「今の表情はいいぞ」とカイザーは喜んでおり、望んでいた言葉を手にすることはできた模様。
ネスにカイザーがブルーロックの面々の役名を尋ねられたときには、自身が世界一のストライカーになるまでの劇場においてのサーカスの動物たちと例えている。
「そして俺が舞台に上がる時 世一は自らを主役(プリンシパル)と勘違いした憐れな“道化(クソピエロ)”だ よろしくな“青い監獄(ブルーロック)” 俺のために咲いて散れ」
第一試合までの10日間でもワンタッチミニゲームトレーニングにおいて、カイザーを止めようとする潔が描かれている。
新英雄大戦(ネオ・エゴイストリーグ)〔1stゲーム 対スペイン戦〕
「俺の才能の…延長線上の天才…」
スペイン戦が始まり、ベンチで各人の解析していた潔は“カイザーの動きはまるで俺の理想を体現してるみたいだ”と考え、後にカイザーインパクトに対して潔は”俺の理想すら超越する一撃”だと表現している(162話)。
スターチェンジシステムを使用し、ラヴィーニョとノエル・ノアがピッチに上がる際に潔は交代選手としてピッチに上がる。スーパースターの戦いに入る余地がないと苛立つ潔に対して、カイザーは「クソ失点だなピエロちゃん」と頭をポンポンと撫でている。その際少し屈んで視線を合わせてくれている。
入る余地がなかったと自己分析した世一がカイザーに対して「お前だって見てるだけで入れなかったクセに…!」と頭に当てられた手を振り払うと、カイザーは「入れなかったんじゃない 入らなかったんだ」と話し、「やっぱりお前は自意識過剰のピエロだよ世一」とちゃんと入らなかった理由を潔に伝えてあげている(164話)。
レギュラー争いに勝ち残るため、潔はネスからカイザーへのパスを横取りする。平然と「世一」と声を出すカイザーに対してネスはお怒りの模様(166話)。
「ハッ良い子だ世一… 俺に下れ」
ゴールが決められないと判断した潔がパスをする相手が自身だと思ったカイザーに対して、潔は「ほざいてろカイザー…」と述べており國神錬介にパスをしている(167話)。
「俺に全てを奪われる裸の王様でいいか」
「何ソレ クソゾクゾクする♪」
第一試合終了時、ネスと潔の鼻がくっつきそうな程の距離で牽制し合っていると、カイザーがネスの頭を掴み邪魔をする。その時潔に対して「手下の雑魚A」とも伝えている(169話)。
新英雄大戦(ネオ・エゴイストリーグ)〔2ndゲーム 対イングランド戦〕
イングランド戦に向け自己を振り返る潔の前で、雪宮剣優が試合のパスについて言及する。対立しているところ、壁にコンコンとノックしたカイザーが上半身裸で髪を掻き上げるサービスショットと共に現れる。雪宮の言葉を嫉妬だと表現し、世一か自身かつく相手を間違えるなよと忠告し片手をあげ去っていく(171話)。
「あー~ぐずぐずしてるとお前への興味が失せそうだ世一♪」
イングランド戦が始まり、自身の上位互換であるカイザーを分析し理解しようとする潔の前に御影玲王や千切豹馬が自身の進化を見せる。そんな中カイザーは千切に対して「王を狙う殺戮騎士」と表現し、潔の耳元で囁いた言葉と顔で潔をイラっとさせた(177話)。
「策はあるのか?世一」
「好きにやってみろクソ道化(ピエロ)」
「お前が滑稽に踊らなきゃ舞台が盛り上がらん」
カイザーが世一にニヒルな笑みを浮かべながらパスを出す。黒名蘭世と共に右サイドから一気に攻めようとしたが、カイザーが「こんなもんか世一」と言いながら、潔へのパスをカットする。カイザーのパスカットは狙っていたもので、それは潔が以前ネスのパスを横取りした時と似ており、カイザーが潔の上位互換であることを知らしめるものとなった(178話)。
カイザーインパクトに誰もが目を奪われる中、カイザーをずっと見ていた潔だけはカイザーから奪うべきは眼の使い方だと定める(181話)。
「俺のストーキングは楽しかったか?」
「ありがとうカイザー お前を潰す希望しか視えねぇわ」
『超越視界(メタビジョン)』への糸口をつかんだ世一は話しかけてきたカイザーに礼を言う(182話)。
超越破壊点(メタバーストポイント)を分析した潔は凪誠士郎からボールを奪う。黒名と共に、自身の動かし方を思考しながらプレイをする潔(184話)。
「クソお邪魔します」
「凄いじゃん世一ぃ ようこそ俺の次元へ」
ダイレクトシュートを打とうとした潔の前に現れたカイザー。カイザーを目の前にシュートを諦める選択肢のない潔は、強引にも股の間からシュートを決めようとする。しかし、潔のシュートがゴールに入ることはなく、國神にシュートを奪われてしまう(186話)。
「本当に世一くんはアシストが好きねぇ」
「お前だけは100%(ひゃく)殺す」
「何それ 新手のI love you?」
ゴールへの渇望がMAXとなった潔はカイザーをにらみつける。カイザーは心なしか楽しそうに口元を歪めた。
『超越視界(メタビジョン)』を使い、場を支配しようとする潔は1stゲーム対スペイン戦でカイザーに言われた「入れなかったんじゃない 入らなかったんだ」という言葉の意味を理解し、チャンスをうかがう。ただチャンスをうかがっていたのは潔だけではなくカイザーも同様であった。
「チッ 被ってんだよ世一」
「だったら譲れよ 裸の王が」
カイザーの視点に限りなく近づいている潔と衝突してしまったカイザーは苛立ちが隠せない様子である(188話)。
なお、凪と玲王の共闘によるパスカットの際にも二人はかち合う(189話)。
「チッどけ世一 俺の球(ボール)だ」
「っせぇ! ここは俺の超越地点(メタ・ポイント)だ!!」
凪の望んだ潔との戦いにおいて、カイザーは三連目の空砲直蹴撃(フェイク・ボレー)を防ごうとしている。この場において凪と玲王のパスを予測し防ごうと出来たのは二人だけである(190話)。
凪のシュートにより試合は動き、スターチェンジシステムが使用されたことで、ノエル・ノアとクリス・プリンスが参戦することとなる。
「でもそれだけじゃ勝てなかった。持ってる速度や身体の使い方がアイツより遅いし何より『カイザーインパクト』が俺にはない!」
「カイザーに勝つには1つでもいい。アイツより優れた要素が要る‼」
「カイザーより速く… この新戦場を超越(メタ)って 最後の一点は俺が奪う!!」
ゴールを得るための思考を止めない潔は思考する中で延長線上の天才であるカイザーを意識し、勝てる方法を模索する。(192話)。
対してカイザーは、本来は格下であるはずの潔世一を誰よりも意識し苛立ち、クリスのゴールを防いだ際には舌打ちをしている(音の描写はないが不思議と舌打ちが聞こえる顔をしている)(194話)。
クリスのボールを止めた潔は黒名と共に速攻をしかけるが、千載一遇の勝機を雪宮によって奪われてしまう。結局雪宮のシュートはクリスに妨害されてしまったが、潔は雪宮にアシストをするよう提案した。しかし雪宮はその申し出を拒否し、「やっとわかったよ潔 お前カイザーと同類のクソマウント野郎だわ」と潔を評した(196話)。
雪宮の言葉に「フザけんなよ…‼ 俺のどこがあのカイザー(マウント野郎)と同類なんだよ!?」と苛立ちを隠せない潔だった。だが雪宮の主人公気取りの願いを分析することにより、『主人公感』こそが「挑戦的集中(FLOW)」に至る精神性であると理解した(197話)。
玲王と凪によるシュートを防いだ潔だったが、自分自身の『主人公感』が視えず攻略法がわからなかった。そこにやってきたノアが潔のサポートをすることになり、潔の視界にはゴールまでのルートが複数視えるようになった。しかしどのルートが最善手か決めかねる潔に対しノアは「雑音を捨てろ 心に優先順位を持て」「お前は神じゃない 今この瞬間 一つしか叶えられないとしたらお前は何を望む?」は問いかけた。間髪入れずに潔は「カイザーに勝ちたいです…!」と答えた(199話)。
潔×黒名×ノアの三人で敵陣へ切り込んでいく。イングランド選手だけでなく、カイザーやネスのカットも入るものの、瞬時に黒名へとパスを出して抜けていった潔はゴールを目指して進んでいく(200話)。
カイザー、千切、凪、そして雪宮の『主人公感』の裏を突いて潔はゴール前へと突き進む。クリスを止めたノアからの最後のパスを受けてシュートを決めようとした潔の元に「クソお邪魔します PART2」と言いながらカイザーがやってきた。潔の体勢を崩し、武器であるダイレクトシュートが打てないように邪魔をする。「ホラ世一 お前の最高局面(クライマックス)俺がクッソ台無し♪」と口元を大きく歪ませたカイザーが潔にすごんでみせた。
潔が絶望顔を見せるかと思いきや、「ああカイザー 完璧だよお前…」と呟く。目を見張ったカイザーを尻目に、潔はヒールパスを繰り出す。パスを出した選手はなんと雪宮だったのだ。
潔のプレーを目の当たりにしたカイザーは驚愕の表情を隠せない。そんなカイザーの胸倉を掴んだ潔は言い放つ。
「この結末(ラストパス)が想像できたかカイザー? どっか一個でもいい…お前に勝つのが俺の『挑戦』…」
「どーだカイザー…俺の物語(サッカー)の道化(ピエロ)になった気分は?」
カイザーに勝つためだけに、自分自身のゴールを捨てた潔の発言を聞き「おま…イカれてる…」とカイザーは頬に一筋の冷や汗を流して畏怖の表情を浮かべた(202話)。
雪宮のウルトラゴールによりバスタードミュンヘンの勝利で試合が終了した。
試合後に潔と雪宮がお互いの健闘を称え合っていると、ネスがやってきて悪態をつき始めた。途中でネスの煽りを止めたカイザーが潔の思考は一枚上手であったことを認める。
だがこの試合では潔にノアがついていたこともあるため、次は己のゴールで勝負をしようと持ちかける。
「次はノアなしで戦り合おうぜ。俺たちはストライカーだろ?次は『ゴール』の数で勝負しよう世一。返事は?」とこれまでとは違う雰囲気をまとわせたカイザーだった。しかしオーバーヒートを起こしていた潔はカイザーに返事をすることなく倒れてしまう。
ネスの頭を押さえつけていたカイザーは彼を離すと、倒れてきた潔の髪の毛を掴んで「…果てるまでサッカーとか…加減知らねぇ子どもかよ…クソ潔世一(エゴイスト)が」と言い放った(203話)。ここで初めてカイザーは潔のことをエゴイストと発言している。
余談
「会う」は2人以上が集まるさまざまな場面で使うことができるが、「逢う」は親しい人・好ましい人と1対1で対面する場合など使うシーンが限られる。
カップリング表記について
カイいさ
kiis
また、特徴的な青薔薇の刺青からカイザーをバラ🌹🥀、好きな動物が伊勢海老であることから潔をエビ🦞🦐に例えて絵文字で表現することもある。