「お前だけは100%(ひゃく)殺す」
「何それ 新手のI love you?」
概要
カイ潔とはブルーロックに登場するキャラクター、ミヒャエル・カイザー×潔世一の非公式BLカップリングである。
本編での絡み
U-20日本代表戦
潔世一の名前を世に知らしめたU-20日本代表戦が描かれた17巻最終ページに各国の関係者が並ぶ中、最後のコマにおいて、誰かと通話しながら楽し気に口元を緩めるミヒャエル・カイザーの姿が描かれる(149話)。
新英雄大戦(ネオ・エゴイストリーグ)〔~1stゲームまで〕
第二段階最初の選考――ボールドリブル&シュートに取り組む潔がコントロールショットを打った。だが潔の斜め前にいた外国人選手がボールを蹴り、潔の打ったシュートを邪魔したのだった。蹴り出した瞬間に時間差があったにもかかわらず、狙って当てられたことに潔は驚愕した(156話)。
「逢いたかったぞ潔世一」
「世一って呼んでやる」
「俺は『カイザー』 “不可能”を啓示する存在だ クソ跪け“青い監獄(ブルーロック)”」
なお、アレクシス・ネスにより超性能小型同時通訳イヤホンが手渡される前であり潔は内容をカイザーの言葉を理解はしておらず、「いや…その…アイツが俺の邪魔を」と動揺した顔で述べている(157話)。
バスタード・ミュンヘンの各面々が言葉の通じる状態で自己紹介をし、ブルーロックメンバーと話している中、視界外から手が伸びカイザーが指先で潔の顎を上げる様子が描かれる(顎クイ)。
「世一 俺はお前に逢いに来たんだ」
「ガッカリさせるなよ超新星(ニューヒーロー)」
顎クイ状態から「やめろ…!なんだよ触んな…!」と手を振り払う潔に対し、両手首を掴み至近距離で「ちゃんと俺の人生に立ちはだかってくれよ世一」とカイザーが伝え、潔も「やってやるよカイザー…」と返している。
「お望み通り 俺がお前の人生を潰してやる」
両手首を掴まれた潔は、すべての指を絡ませるように恋人つなぎで手を握りまっすぐに視線をカイザーに向けている。それに対して、「良き」「今の表情はいいぞ」とカイザーは喜んでおり、望んでいた言葉を手にすることはできた模様。
ネスにカイザーがブルーロックの面々の役名を尋ねられたときには、自身が世界一のストライカーになるまでの劇場においてのサーカスの動物たちと例えている。
「そして俺が舞台に上がる時 世一は自らを主役(プリンシパル)と勘違いした憐れな“道化(クソピエロ)”だ よろしくな“青い監獄(ブルーロック)” 俺のために咲いて散れ」
第一試合までの10日間でもワンタッチミニゲームトレーニングにおいて、カイザーを止めようとする潔が描かれている。
新英雄大戦(ネオ・エゴイストリーグ)〔1stゲーム 対スペイン戦〕
「俺の才能の…延長線上の天才…」
スペイン戦が始まり、ベンチで各人の解析していた潔は“カイザーの動きはまるで俺の理想を体現してるみたいだ”と考え、後にカイザーインパクトに対して潔は”俺の理想すら超越する一撃”だと表現している(162話)。
スターチェンジシステムを使用し、ラヴィーニョとノエル・ノアがピッチに上がる際に潔は交代選手としてピッチに上がる。スーパースターの戦いに入る余地がないと苛立つ潔に対して、カイザーは「クソ失点だなピエロちゃん」と頭をポンポンと撫でている。その際少し屈んで視線を合わせてくれている。
入る余地がなかったと自己分析した世一がカイザーに対して「お前だって見てるだけで入れなかったクセに…!」と頭に当てられた手を振り払うと、カイザーは「入れなかったんじゃない 入らなかったんだ」と話し、「やっぱりお前は自意識過剰のピエロだよ世一」とちゃんと入らなかった理由を潔に伝えてあげている(164話)。
レギュラー争いに勝ち残るため、潔はネスからカイザーへのパスを横取りする。平然と「世一」と声を出すカイザーに対してネスはお怒りの模様(166話)。
「ハッ良い子だ世一… 俺に下れ」
ゴールが決められないと判断した潔がパスをする相手が自身だと思ったカイザーに対して、潔は「ほざいてろカイザー…」と述べており國神錬介にパスをしている(167話)。
「俺に全てを奪われる裸の王様でいいか」
「何ソレ クソゾクゾクする♪」
第一試合終了時、ネスと潔の鼻がくっつきそうな程の距離で牽制し合っていると、カイザーがネスの頭を掴み邪魔をする。その時潔に対して「手下の雑魚A」とも伝えている(169話)。
新英雄大戦(ネオ・エゴイストリーグ)〔2ndゲーム 対イングランド戦〕
イングランド戦に向け自己を振り返る潔の前で、雪宮剣優が試合のパスについて言及する。対立しているところ、壁にコンコンとノックしたカイザーが上半身裸で髪を掻き上げるサービスショットと共に現れる。雪宮の言葉を嫉妬だと表現し、世一か自身かつく相手を間違えるなよと忠告し片手をあげ去っていく(171話)。
「あー~ぐずぐずしてるとお前への興味が失せそうだ世一♪」
イングランド戦が始まり、自身の上位互換であるカイザーを分析し理解しようとする潔の前に御影玲王や千切豹馬が自身の進化を見せる。そんな中カイザーは千切に対して「王を狙う殺戮騎士」と表現し、潔の耳元で囁いた言葉と顔で潔をイラっとさせた(177話)。
「策はあるのか?世一」
「好きにやってみろクソ道化(ピエロ)」
「お前が滑稽に踊らなきゃ舞台が盛り上がらん」
カイザーが世一にニヒルな笑みを浮かべながらパスを出す。黒名蘭世と共に右サイドから一気に攻めようとしたが、カイザーが「こんなもんか世一」と言いながら、潔へのパスをカットする。カイザーのパスカットは狙っていたもので、それは潔が以前ネスのパスを横取りした時と似ており、カイザーが潔の上位互換であることを知らしめるものとなった(178話)。
カイザーインパクトに誰もが目を奪われる中、カイザーをずっと見ていた潔だけはカイザーから奪うべきは眼の使い方だと定める(181話)。
「俺のストーキングは楽しかったか?」
「ありがとうカイザー お前を潰す希望しか視えねぇわ」
『超越視界(メタビジョン)』への糸口をつかんだ世一は話しかけてきたカイザーに礼を言う(182話)。
超越破壊点(メタバーストポイント)を分析した潔は凪誠士郎からボールを奪う。黒名と共に、自身の動かし方を思考しながらプレイをする潔(184話)。
「クソお邪魔します」
「凄いじゃん世一ぃ ようこそ俺の次元へ」
ダイレクトシュートを打とうとした潔の前に現れたカイザー。カイザーを目の前にシュートを諦める選択肢のない潔は、強引にも股の間からシュートを決めようとする。しかし、潔のシュートがゴールに入ることはなく、國神にシュートを奪われてしまう(186話)。
「本当に世一くんはアシストが好きねぇ」
「お前だけは100%(ひゃく)殺す」
「何それ 新手のI love you?」
ゴールへの渇望がMAXとなった潔はカイザーをにらみつける。カイザーは心なしか楽しそうに口元を歪めた。
『超越視界(メタビジョン)』を使い、場を支配しようとする潔は1stゲーム対スペイン戦でカイザーに言われた「入れなかったんじゃない 入らなかったんだ」という言葉の意味を理解し、チャンスをうかがう。ただチャンスをうかがっていたのは潔だけではなくカイザーも同様であった。
「チッ 被ってんだよ世一」
「だったら譲れよ 裸の王が」
カイザーの視点に限りなく近づいている潔と衝突してしまったカイザーは苛立ちが隠せない様子である(188話)。
なお、凪と玲王の共闘によるパスカットの際にも二人はかち合う(189話)。
「チッどけ世一 俺の球(ボール)だ」
「っせぇ! ここは俺の超越地点(メタ・ポイント)だ!!」
凪の望んだ潔との戦いにおいて、カイザーは三連目の空砲直蹴撃(フェイク・ボレー)を防ごうとしている。この場において凪と玲王のパスを予測し防ごうと出来たのは二人だけである(190話)。
凪のシュートにより試合は動き、スターチェンジシステムが使用されたことで、ノエル・ノアとクリス・プリンスが参戦することとなる。
「でもそれだけじゃ勝てなかった。持ってる速度や身体の使い方がアイツより遅いし何より『カイザーインパクト』が俺にはない!」
「カイザーに勝つには1つでもいい。アイツより優れた要素が要る‼」
「カイザーより速く… この新戦場を超越(メタ)って 最後の一点は俺が奪う!!」
ゴールを得るための思考を止めない潔は思考する中で延長線上の天才であるカイザーを意識し、勝てる方法を模索する。(192話)。
対してカイザーは、本来は格下であるはずの潔世一を誰よりも意識し苛立ち、クリスのゴールを防いだ際には舌打ちをしている(音の描写はないが不思議と舌打ちが聞こえる顔をしている)(194話)。
クリスのボールを止めた潔は黒名と共に速攻をしかけるが、千載一遇の勝機を雪宮によって奪われてしまう。結局雪宮のシュートはクリスに妨害されてしまったが、潔は雪宮にアシストをするよう提案した。しかし雪宮はその申し出を拒否し、「やっとわかったよ潔 お前カイザーと同類のクソマウント野郎だわ」と潔を評した(196話)。
雪宮の言葉に「フザけんなよ…‼ 俺のどこがあのカイザー(マウント野郎)と同類なんだよ!?」と苛立ちを隠せない潔だった。だが雪宮の主人公気取りの願いを分析することにより、『主人公感』こそが「挑戦的集中(FLOW)」に至る精神性であると理解した(197話)。
玲王と凪によるシュートを防いだ潔だったが、自分自身の『主人公感』が視えず攻略法がわからなかった。そこにやってきたノアが潔のサポートをすることになり、潔の視界にはゴールまでのルートが複数視えるようになった。しかしどのルートが最善手か決めかねる潔に対しノアは「雑音を捨てろ 心に優先順位を持て」「お前は神じゃない 今この瞬間 一つしか叶えられないとしたらお前は何を望む?」は問いかけた。間髪入れずに潔は「カイザーに勝ちたいです…!」と答えた(199話)。
潔×黒名×ノアの三人で敵陣へ切り込んでいく。イングランド選手だけでなく、カイザーやネスのカットも入るものの、瞬時に黒名へとパスを出して抜けていった潔はゴールを目指して進んでいく(200話)。
カイザー、千切、凪、そして雪宮の『主人公感』の裏を突いて潔はゴール前へと突き進む。クリスを止めたノアからの最後のパスを受けてシュートを決めようとした潔の元に「クソお邪魔します PART2」と言いながらカイザーがやってきた。潔の体勢を崩し、武器であるダイレクトシュートが打てないように邪魔をする。「ホラ世一 お前の最高局面(クライマックス)俺がクッソ台無し♪」と口元を大きく歪ませたカイザーが潔にすごんでみせた。
潔が絶望顔を見せるかと思いきや、「ああカイザー 完璧だよお前…」と呟く。目を見張ったカイザーを尻目に、潔はヒールパスを繰り出す。パスを出した選手はなんと雪宮だったのだ。
潔のプレーを目の当たりにしたカイザーは驚愕の表情を隠せない。そんなカイザーの胸倉を掴んだ潔は言い放つ。
「この結末(ラストパス)が想像できたかカイザー? どっか一個でもいい…お前に勝つのが俺の『挑戦』…」
「どーだカイザー…俺の物語(サッカー)の道化(ピエロ)になった気分は?」
カイザーに勝つためだけに、自分自身のゴールを捨てた潔の発言を聞き「おま…イカれてる…」とカイザーは頬に一筋の冷や汗を流して畏怖の表情を浮かべた(202話)。
雪宮のウルトラゴールによりバスタードミュンヘンの勝利で試合が終了した。
試合後に潔と雪宮がお互いの健闘を称え合っていると、ネスがやってきて悪態をつき始めた。途中でネスの煽りを止めたカイザーが潔の思考は一枚上手であったことを認める。
だがこの試合では潔にノアがついていたこともあるため、次は己のゴールで勝負をしようと持ちかける。
「次はノアなしで戦り合おうぜ。俺たちはストライカーだろ?次は『ゴール』の数で勝負しよう世一。返事は?」とこれまでとは違う雰囲気をまとわせたカイザーだった。しかしオーバーヒートを起こしていた潔はカイザーに返事をすることなく倒れてしまう。
ネスの頭を押さえつけていたカイザーは彼を離すと、倒れてきた潔の髪の毛を掴んで「…果てるまでサッカーとか…加減知らねぇ子どもかよ…クソ潔世一(エゴイスト)が」と言い放った(203話)。ここで初めてカイザーは潔のことをエゴイストと発言している。
新英雄大戦(ネオ・エゴイストリーグ)〔3rdゲーム 対イタリア戦〕
オーバーヒートを起こし疲労によるめまいで倒れ10時間眠っていた潔は、ドイツ棟指導者ストライカールームで目が覚める。側にいたノアから「カイザーに勝てたか?」と聞かれると試合中のカイザーとのやりとりを振り返り、「…はい 一瞬だけは… 確実に…」と答えた。次はどうするのか問われると「『ゴール』で、カイザーに勝ちます!」と意気込み、イングランド戦で掴んだ『超越視界(メタビジョン)』と『主人公感』を交えたサッカー理論を嬉々として語った(204話)。
ドイツ棟モニタールームで三画面のモニター+タブレット全てに潔を映し、カイザーは1人で研究していた。その後部屋へやってきたネスと潔について話し始める。
世間知らずの超新星、1.5流のベテラン、落ち目の元スーパースターといった他人の人生を潰すことが自信の喜びであり、潰すと決めた人間は全部潰してきたカイザー。今回の日本に出現した超(スーパー)エースである潔も、今までと同様のザコ獲物と同じだと思っていた。
「でもあの試合 確かに潔世一は俺の予想を超えた」
「心を摘むポイントはいくつもあったハズだ。現に俺は何度も潰した。だが潔世一(アイツ)はその度に立ち向かって来る」
「まるで自分の前に立ちはだかる壁こそが“喜び”だと言わんばかりに」
「そしてそれを紙一重で乗り越えてくる。イカれてるよ マジ。普通の人間の思考回路じゃない」
「潔世一(アイツ)は道化(ピエロ)のフリした支配者(ゲームマスター)だ」
バスタード・ミュンヘンでのノアを中心としたシステムのサブ扱いに不満を抱き、今のままでは世界一のストライカーにはなれないと話すカイザー。新英雄大戦(ネオエゴイストリーグ)のシステムを利用して今より好条件のオファーを勝ち奪って、バスタード・ミュンヘンから退団するために青い監獄へ来たという。自身の市場価値(ブランド)を高めるためのピエロである潔が予想外に大きく育ったと告げたカイザーは「今潔世一(アイツ)を狩れば俺の名はもっと世界に轟く…」「食べ頃だなぁ世一ぃ…」 「クソ狩る‼︎ クソ捥ぐ! クソ殺す…‼︎!」と興奮した様子で叫んだ(207話)。
イタリア戦当日、ミーティングルームにて対戦相手のユーヴァースについてノアが説明をする。指導者のマルク・スナッフィーは戦術オタクで有名な知性のチーム。そのため、バスタード・ミュンヘンの攻撃パターンの2つの軸であるカイザーと潔を徹底的に潰しにくるであろうことが予測され、試合でそれを乗り越えた方がこのチームの王だと告げる。「この試合の鍵はそれぞれに試される『個人決闘(デュエル)』 潔に執着しすぎるなよカイザー これ以上非合理的なプレーは許さんぞ」と注意を受けたカイザーは「あいあい」と適当に受け流した。
ピッチへ向かう途中、カイザーが潔に「忘れるな…ゴールの数で勝負だ」と釘を刺す。
「逃げんなよ世一ぃ」
「お前がなクソ王子」
とお互い正面を向いたまま相手を煽るような台詞を吐いた(209話)。
試合が始まりカイザーとネスで相手ピッチへボールを運んでいくが、中盤を厚くした超守備的な布陣のユーヴァースのメンバーが続々とプレスを仕掛けにいく。カイザーの前へ現れた二子一揮が「はじめまして 潔世一がお世話になってます」と煽るものの、カイザーは表情を変えることなく無言でベネディクト・グリムへボールをパスする(210話)。
ユーヴァースの守備力の心臓であり、新世代世界11傑(ワールドベストイレブン)のドン・ロレンツォにボールを奪われると、ユーヴァースの連携によりあっという間にペナルティ・エリアまで反撃されてしまう。誰もがロレンツォがシュートをすると思われたが、意識がロレンツォに集中するその隙をついて馬狼照英へパスを出す。しかし後ろから突然現れた潔が見事にボールをカットしてみせた。この時、潔の登場に他のメンバーは驚いたりしていたが、カイザーだけは1人冷静な顔で見ていた(211話)。
ネスの妨害を躱し、左足でダイレクトシュートを撃つという新しい技を披露した潔はロレンツォから「ミヒャとダブルエースのチームでOK?」と聞かれ、「勝手にどーぞ」と返している(214話)。
ロレンツォのマークが剥がれ、カイザーは続々と襲いくるディフェンスを躱すものの一瞬の隙をついてシュートコースを塞がれ、加えてシュートを阻止するためにショルダーチャージを仕掛けてきた蟻生十兵衛によって体勢が崩れる。しかし誰が見ても無茶と言わざるを得ない体勢からカイザーは「クッッソ喰らえ」と皇帝衝撃波 地弾型(カイザーインパクト バウンディング)を放ち、針の穴を通すようなシュートコースでゴールを決めた。オーバーヘッドでボールを地面に叩きつけて股抜きの弾丸シュートという、かつてマンシャイン戦で潔がカイザーにシュートを妨害されて失敗した時をどこか彷彿とさせる状況であったにもかかわらず、カイザーは成功させた。
潔はそんなカイザーをこの試合の“変革者(ゲームチェンジャー)”と称し、「クッッソ天才が…」とどこか嬉しそうに呟いている(220話)。
カイザーのスーパーゴールに大喜びしてはしゃぐネスにカイザーが「クソ黙れ(シャラップ)」と一刀両断する。
「“世一ありき”のこんなハイエナゴールで俺が喜ぶとでも?この俺が“世一ありき”だぞ?」
潔の読みから始まり、それを封じるために全体が動き、その結果ロレンツォが反応した裏をカイザーが最後にかっさらっただけのデザート的存在であり、あのゴールの中心人物(メインディッシュ)は間違いなく潔世一だと語るカイザー。
「こんなゴールを決めた俺を俺は許せない… でもこの試合はアイツとゴール数で勝負する約束… クソ不本意だがこれで両者1点ずつだ…」「ラスト1点 結末(オチ)は俺が堕とす」と潔の方を見ながら揺るぎない確固たる意思で告げた。
「カイザーはやっぱ天才…‼︎」とカイザーを見つめながら思考する潔。自身の動きを全て読まれていたこと以上にあのシュートこそが超世界級(メガ・ワールドクラス)と称し、世界中探しても唯一無二の能力だと褒めている。
「やっぱ俺が追い駆ける天才… 超えなきゃいけない世界一までの宿敵(ライバル)…」
「でも…アイツは今完全に俺を意識してる‼︎!」
潔の動きを常に計算にいれなければ自分のゴールを奪えない状況まできているのだと考え、「カイザーの脳の中を“潔世一”が侵食してる──ザマぁみろ…‼︎ 面白ぇ…! 気持ちいい‼︎!」と熱く燃えたぎり、興奮している(221話)。
ユーヴァースのボールで試合は再開し、圧倒的な速さのプレーテンポにより進軍されてしまう。しかしゴール前で馬狼が撃ったシュートを潔の足が掠め、立て続けにカイザーがコースのズレたボールを弾くというダブルブロックを見せた。二人して同じポイントでブロックしたことにより間一髪でゴールを防いだ(222話)。
再びユーヴァースのボールで再開したものの先ほどの守備(ディフェンス)でもギリギリだったため、どう対応していけばいいのか分析を始める潔と同じポーズでカイザーも向かい側に立っている。
選手達が次のプレーに集中するその瞬間、メタビジョンでスナッフィーが死角に潜り自由(フリー)になっているのに気がつき「あぁ もうやべぇって 誰か気付け‼︎」と心の中で叫ぶ潔の声が聞こえていたかのように、カイザーがスナッフィーの影から現れ体をぶつけてバランスを崩そうとした。
その後相手チームのパスにより馬狼へボールが渡りそうになったところを潔がスライディングしながらギリギリのところでカットする。
「ユーヴァースの攻撃を予見(キャッチ)してヤバいとこを潰せるのは今戦場(フィールド)で潔(オレ)とノアとカイザーだけ‼︎」
この3人がミスなく連動して対応しているが故にかろうじて守備(ディフェンス)を出来ているだけの防戦一方の状況だと冷静に分析している(223話)。
再び馬狼の元へボールがパスされシュートモーションに入ると、カイザーと潔が2人でコースを塞ぐようにして左右から現れる(227話)。
馬狼の狙えるシュートは近方(ニア)か遠方(ファー)の2パターンあり、キーパーの我牙丸吟もゴールを守る体勢に入っているためボールを撃つタイミングさえ分かればギリギリで反応して止められるだろうと潔は考える。
「しかも俺だけじゃなく… カイザーもいる‼︎」
とカイザーへのある意味での信頼を感じられる。
しかし、馬狼の放ったシュートは潔とカイザーが揃う位置を狙った股下をすり抜ける先読み不可能の二連股下蹴撃(ダブルポケットショット)でブロックは失敗に終わった(228話)。
得点は2-2になり、カイザーのキックオフで試合が始まる。ネスからのパスを受けたカイザーが超越視界(メタビジョン)を使って皇帝衝撃波(カイザーインパクト)を撃てる地点を探しているシーン。カイザーが思考を巡らせているなかで、何故か“世一はそこか…” の台詞だけ明朝体で表記されており、カイザーがどれだけ潔を警戒しているかがわかる(232話)。
ロレンツォが二子からパスを受け取ったところをカイザーと潔が同時にボールに向かって走るシーンで、ロレンツォに「かかったねぇ メタメタ仲良しコンビぃ」と言われている(233話)。
氷織羊からの超高精度パスを受け取り右足で直撃蹴弾(ダイレクトシュート)を撃とうとする潔は左右をロレンツォとオリヴァ・愛空に挟み込まれる。しかし、超越視界(メタビジョン)で事前に予見していた潔の一撃目はフェイクであり、右足でボールを浮かせフリーになったところで左足で直撃蹴弾(ダイレクトシュート)を撃とうとするのだが……
「だろうな」
「クソいただきます」
潔の背後からカイザーが現れ、ボールの落下地点めがけて走ってくる。カイザーは潔がロレンツォをかわして左で撃つ動作まで完璧に読んだうえで、空中でボールをかっ攫う気だったのだ。
「このクソハイエナ野郎が──」
「俺の蹴弾(シュート)だ‼︎!」
お互いに自分のゴールを譲る気のない2人は同時にボールを蹴るというツインシュートをしてみせた。しかし、カイザーが原因でジャストミートしなかったボールは馬狼によってブロックされてしまう(234話)。
「刺す… 世一…」
氷織と潔のパスの軌道を読んで最終得点(ラストゴール)を強奪するつもりのカイザーは、潔の方へ向かって走ってくる。
その後、氷織の方を見ずに迷うことなくいきなり裏へ走り込む潔を見て「世一…?」と思わず声に出して名前を呼んでしまう(238話)。
潔と氷織の化学反応によるゴールでバスタード・ミュンヘンの勝利で試合は終了する。ドイツ棟のブルーロックメンバーと喜びを分かち合う潔から離れたところで、カイザーは勝負に負けた屈辱から感情を吐き出すように大きく叫ぶ。そうして忌々しげに潔を見つめている(239話)。
「勝った…‼︎ 勝った…‼︎! 勝ったんだ…‼︎!」
「この試合! この勝負… この時点で… 俺はカイザーに…‼︎!」
潔は両手で拳を握って大きくガッツポーズをしてカイザーに勝ったことへの喜びを噛み締める。
年俸市場(オークション)のランキングでカイザーがスペインのレ・アールから3億2000万円の入札希望があったことが発表される。ネスが世界最強クラブからのオファーに“目的達成”だと喜ぶものの、カイザーはネスの言葉を遮ると俯いたまま自分の首へ手を当てる。
「なにが3億2000万だ…」
「なにがレ・アールだ…」
「今の俺は世一以下のクソゲロゴミ人間だろ?」
ミシミシと音が鳴るほど手に力を込め、「このままじゃ終われない」と睨むように前を見つめる。今より好条件のクラブからオファーを貰うという、カイザーが新英雄大戦(ネオエゴイストリーグ)に参加した目的を達成した喜び以上に、潔に勝負で負けた屈辱の方がはるかに大きい模様。しかし、潔の方も「俺はまだカイザーの半分以下‼︎」「俺が欲しいのは“世界一”なんだよ宿敵(モンスター)共‼︎!」と闘志に燃えており、この現状に満足している訳ではない様子(240話)。
新英雄大戦(ネオ・エゴイストリーグ)〔3rdゲーム終了後〜4thゲームまで〕
ドイツ棟のトレーニングフィールドでトレーニングの休憩中に会話するブルーロックメンバー。そのなかで氷織から潔がSNSでイジられていると教えてもらう。手に持っていたタブレットでSNSを開いた氷織は、前の試合でのプレーを観た人たちの意見だという呟きを読み上げていく。
「潔世一はバスタード・ミュンヘンの未来を担う選手であり将来はミヒャエル・カイザーとの2トップが理想系だ 今はまだ連携するには精神的な未熟さが目立つ両選手だがお互いを理解し尊重し合えば世界最強のコンビになる可能性を大いに秘めている」
この意見に対して潔は「絶対! 嫌! ファックオフ‼︎」と過去に類を見ないほど全力で否定している。
雷市陣吾に「だろーな!仲良し♪」と笑いながらイジられると「うるせぇ!無理無理! あんなクソヤロー死んでも仲良くなんねーから キモチワリィ!」と怒るのだが、氷織に急上昇ワード人気1位だということが暴露される。
その他にも「大会ベストカップル♡」というコメントも読み上げられ、「そんなに嫌?」「嫌がってるのが逆に裏返し的なー?」と周りのメンバーからことごとくイジられ続けた。
ちなみにSNSのコメントが描写されているコマではセリフの吹き出しで隠れてしまっているが、一番下にある『greenありがとうございます』というユーザーのコメントは「もう結婚しろ!」である。
講談社のインスタグラムに投稿されたリールのなかで、ネームが映るシーンにてこの衝撃の事実が発覚した。
そしてこの話が更新された日は11月22日のいい夫婦の日であった。
「世一(アイツ)に負けたままじゃ帰れない‼︎!」
B.L.M.S(ブルーロックマンシステム)フィールドで、カイザーは潔に勝つために汗だくになりながらひたすら皇帝衝撃波(カイザーインパクト)を撃ち込む練習をしている(241話)。
余談
「会う」は2人以上が集まるさまざまな場面で使うことができるが、「逢う」は親しい人・好ましい人と1対1で対面する場合など使うシーンが限られる。
カップリング表記について
カイいさ
kiis
また、特徴的な青薔薇の刺青からカイザーをバラ🌹🥀、好きな動物が伊勢海老であることから潔をエビ🦞🦐、
その他🌱、🧩などで例えて絵文字で表現することもある。