概要
ブルーロック世界のスターストライカー。
イタリアリーグにおいて移籍したチームを常にチャンピオンに導き続ける優勝請負人とされている。「王冠配達士」(クラウン・メッセンジャー)、「勝利の旅人」などの二つ名がついている。
現在は「ユーヴァース」というクラブチームに所属しており、ブルーロックではイタリア棟の指導者ストライカーを務める。
瞳孔と鷲鼻が特徴的な顔立ちをしている。
人物
端的に言うとブルーロックで屈指の良識人で振る舞いも社交的。ノエル・ノアによると戦術オタクで有名とのこと。
ストリートチルドレンだったドン・ロレンツォに「一緒に仕事をしよう」と誘い、ボロボロだった彼の歯を全て金歯に変える治療を無償で施し、チームから孤立していた馬狼を根気強く説得するなどかなり面倒見のいい人物である。
かつては自身の才能に絶対の自信を持ち、チームメイトであった親友のミック・ムーンと二人で5大リーグ全制覇を目的としていた過去を持つ。しかしミックは故障によってキャリアを絶たれてしまいそのままレギュラー剥奪やスキャンダルにより精神を追いやられた末に自殺してしまう。この事からサッカーを「仕事」と捉えるほどのプロ意識と哲学を持っている。初対面のブルーロックの選手らに「サッカーとは何か?」と問いかけ、思い思いの答えを聞く中で「サッカーを失ったら何が残る」、「天才でなくなった自分を好きでいられるか」と厳しくもリアリティ溢れる質問をした事もある。
ユーヴァースというチーム全体をひとつの会社とみなして試合を「経営」選手を「社員」と例え、プロ選手としての在り方をブルーロックの選手らに説く。そしてブルーロックの選手達のデータから自身が考えて作った選手それぞれの特徴を活かした膨大な量の戦術パターンを作り上げ、もし自身の作って無いパターンによって負けたとしたら、全責任は「社員」である選手では無くて「社長」である自分の責任だと言い切り、「仕事狂(ビジネスライク)」に行こうぜ「"戦術"の手足となれ少年たち」と語っている。
スナッフィーの言葉や作られた戦術パターンを見た二子は、ちゃんと選手1人1人の個性を活かした戦術になってて、それが膨大な量の戦術パターンを用意されてて、それを自分達が失敗しなければ勝てると言う、面白い考えた方だと言い、ここで生き残ったら間違い無くド成長できますと断言した。
5大リーグ中4種類を制覇しており、セリエAは唯一優勝を成し遂げていないリーグであり、ユーヴァース優勝をもっての現役引退を表明している。引退後は指導者に転身する予定との事。
能力
相当高い身体能力やサッカーIQに加え、スナッフィーのサッカーには柔術を取り入れており、それが優れたボディバランスやポストプレーにボールキープの上手さに繋がっている。加えて潔と同じく"超越視界(メタ・ビジョン)"を使用しながら無数に近い戦術の数々から最適なパターンを現実化して見せるセンスを矢継ぎ早に行う事で有利にしていく。
その能力と世界トップクラスのサッカーIQを誇る頭脳から世界トップストライカーのノアでさえ「単純なストライカーしてなら自分に分があるが、どのポジションでもやってのける万能型」と評し、「総合力なら自分を超える世界No.1プレイヤー」と認めているほどである。潔から攻略法を聞かれるも、攻略法を見出せずに「わからん」と言って困惑させている。
活躍
「新英雄大戦」
世界選抜チームのイタリア代表として登場。
選手達に様々なデータやノウハウを与えてトレーニングを施していく中、自身に反発する馬狼にストライカーとしての能力を最高だと気に入る。馬狼にかつての自身の過去を打ち明け、自身の引退した後の『ユーヴァースの王』の後継者になってくれないかと誘う。それでも拒んだ馬狼であったが、その後ロレンツォから自身とスナッフィーの出会いや過去、そして人柄やメンタリティーを詳しく聞いた馬狼が自身と仕事をする決意を固め馬狼から「後継者としてでは無く自身を超えるストライカーとしての仕事」「世界の王」としてプロデュースしろと言われると、改めて「最高」だと言い彼と契約を結んだ。
自チームの選手に適した動きや戦術を下にプレーし、目に掛けている馬狼が同点ゴールを挙げてしばらくして、自身はスターシステムを使って3分間だけ参戦する事になった。始まるや否や攻撃的なフォーメーションを展開しながらチームの黒子として世界トッププロに相応しい技術と身体能力を見せ付け、潔の読みすら間に合わないばかりか、ドイツチームの指導者ストライカーで参戦したノエル・ノアも翻弄する立ち回りを見せる。しかし、目に掛けていた馬狼が「お前が設計した通りに打ってたら止められてたじゃねーか今のシュート」と零し、試合中に4度もそれが続いた事で不満が爆発してしまい暴走を招いてしまう。しかし、それはただの暴走ではなく、馬狼の更なる覚醒の予兆でありそれを察知した周囲のプレイヤーが馬狼に合わせたプレーを行い始め、その革命的な変化を垣間見た事で改めて「最高だ」と評した。そして馬狼の強烈な股抜きシュートを放ち、止めようとするノアを制し切り、同点弾を挙げさせる事に成功した。
そして自身の設計にはないゴールを決めた馬狼に「お前の勝ち」と言うが、それを結果論と一蹴し、スナッフィーとの仕事を終えて、1人のフットボーラーとしての馬狼からの意見として、5大リーグを優勝して友との夢を叶えて引退すると言うスナッフィーの生き方を2流ストライカーと言い、勝ち逃げは許さんばかりに「自分との決着がついてないから引退を撤回しろ」と無茶苦茶な要求をされるが、スナッフィーは挫折の果てに死んでいった親友・ミックの最期の言葉である、
「いつの時代も世界に風穴を開けるのは賢い大人の正しいやり方ではない」
「革命の始まりはいつも決まって、クソガキの夢の戯言なんだよ」を思い出してある決意をする。
「俺も死ぬまで夢を見るクソガキだ」
ミックの言葉を今なら信じてみれると思え、もう一度夢を追いかける決意をし、「5大リーグを制覇したら指導者に転向する」表明を覆し、馬狼に「現役続行だ」「世界一は俺だぜ」と言い現役続行を決断するのだった。
これにはロレンツォらユーヴァースの選手どころか見ていたサッカーファンからも歓喜の声が上がり、フットボール界の激震のビッグニュースとなった。
スターシステムでの出場時間が過ぎてベンチに下がると、ノアへ潔と馬狼の関係性を「昔のノアと絵心の腐れライバル関係を思い出す」称し(ノアは「一緒にすんな、俺はそれ以上の人間が見たい」と返した)
そしてこのまま青い監獄(ブルーロック)が伸びれば日本がW杯(ワールドカップ)優勝するという戯言も戯言ではなくなると評価した。
その他
モデルとなった選手はズラタン・イブラヒモビッチ、及びヨハン・クライフと思われる。
前者のズラタンは柔術の黒帯の持ち主であること、多くのリーグで活躍しているスーパーストライカーであることが挙げられる。
後者のヨハンは未来から来た男と呼ばれ、現代まで続く数多くの戦術の基礎をサッカーにもたらした天才である。
両者ともにスナッフィーの特徴でもある立派な鷲鼻を備えているナイスガイでもある。