概要
英語表記:Iudex Gundyr
ゲーム開始直後のチュートリアルダンジョン「灰の墓所」のボス。灰色の古びた甲冑を纏い、鋳鉄のバルディッシュ(斧槍)を豪快に振るう巨躯の武人。
胸に刺さった螺旋の剣を抜くことで動きだし、挑むことができる。
ボスキャラとして
斧槍を振るい、パワフルな攻撃を仕掛けてくるシンプルなボスエネミー。掴みや吹き飛ばしといった強力で厄介な攻撃を使ってくる。
特にこの時点ではレベルアップ、装備の強化といったRPGでの常套手段を取ることができず純粋なプレイヤースキルを要求されることになるため、早くも初心者にとっては最大の壁となる存在。
シリーズ経験者には当たり前である、ローリングやガード、パリィを駆使し隙を突いて攻撃といった基本の動作を習得できるだろう。
ここ以降はキャラクターや装備の強化が可能となるため、「ここが最大の難関」と言う人もしばしば。
斧槍の攻撃はパリイが可能であり、上級者なら致命の一撃でのダメージ稼ぎが狙える。自信がなければガードや回避を駆使し、左手側に回り込んで攻撃していくとよい。
HPを50%まで減らすと第二形態になり、胸元で蠢いていた人の膿が活性化。左半身が黒く蠢く、怪物のような"何か"に乗っ取られた姿に変わり果ててしまう。
攻撃モーションも膿による巨大な左腕での引っ掻きやのしかかりなど、一撃の火力、範囲が高いものに変化。とはいえ攻撃後の隙も相応に大きく、合間を見切って反撃を入れていけばそれほど苦戦はしない。
またこの形態は炎属性に弱く、道中にある『火炎壺』を当ててやればかなりのダメージリソースを稼げる。確実に当てていこう。
チュートリアルボスという立ち位置上、一週目は初期装備で立ち向かわなくてはならないが
今作の傾向として出血がそこそこ通り、また冷気属性も極めて有効なため、二周目以降ならばこれらの武器で立ち向かう事を推奨する。
遅れてきた英雄、螺旋剣の鞘
ストーリー後半のダンジョン、「妖王の庭」を抜けた先に幻の壁があり、その先を抜けるとそこは「無縁墓地」へと繋がっている。徘徊する敵こそ違うがその様子は闇に閉ざされた「灰の墓所」そのものであり、かつてグンダと戦った円形広場に辿り着けば同じくボス戦となる。
そこにはあのグンダが佇んでいた。
否、彼こそは螺旋剣の鞘となる前の、火継ぎを果たせなかったかつての英雄であり――。
英雄グンダ
英語表記:Champion Gundyr
見た目は胸元の人の膿が無い事以外、灰の墓所で戦ったグンダと変わりはないが
攻撃力は格段に強化され、新たなモーションも使用し攻撃の頻度も非常に高い強敵。安定した攻撃チャンスは非常に少なく、「審判者」と同じように背後を取ってもいきなり蹴り上げで反撃される事もあり安定しない。
オンラインプレイなら味方一人に、オフラインプレイなら近くで呼べるNPC白霊に、ターゲットが移った瞬間を見計らって攻撃していこう。
HP65%以下で眼が赤く光り、直後追尾性能が高く多段ヒットする戦技「英雄の突撃」を仕掛けてくる。
これ以降、歩いて様子見の機会がほぼ無くなり、代わりになんと走ってこちらに急接近してくるようになる。これによって大幅に攻撃頻度が上がるのみならず「ジャンプ突き刺し」や「衝撃波」等、ただでさえ多い攻撃パターンがさらに多くなる上にほとんどの攻撃が別の攻撃に派生するようになり、連続攻撃が激増。場合によっては常に攻撃されっぱなしのような状態になるほどで、攻撃の終わりが非常にわかりづらくなる。
有効な攻略法としてはパリィからの致命の一撃が非常に有効。斧槍を使った攻撃は基本的にパリィ出来、タイミングもつかみやすい為、ここでパリィの練習をするのも良いだろう。
また、冷気も依然有効である。
一方でパリィ不可の体術も織り交ぜながら繰り出してくるため、動きは冷静に見極める必要がある。
加えて前述の通りほとんど様子見を行わず、とにかくこちらに走って接近しては連続攻撃を繰り返すため、安全に回復する隙がかなり少なくなることから立て直しも困難になる。
関連アイテム
英雄グンダのソウルからは彼の得物「グンダの斧槍」と指輪「虜囚の鎖」が練成できる。また、撃破後はコスプレ装備「グンダ」シリーズもショップで購入できる。
グンダの斧槍
鋳鉄でできたグンダの得物。筋力に対する攻撃力ボーナスが高い、所謂脳筋向けの武器である。
戦技「英雄の突撃」は他の「突撃」タイプの戦技と比較して非常に高い追尾性能を誇り、ロックオンすれば180°は余裕で追尾可能。強攻撃にチェインすると、吹き飛ばし効果のある薙ぎ払いを繰り出せる。
その性能から対人戦でも人気の武器だが、ボスであった頃と同様パリィされやすい点には注意。
虜囚の鎖
体力、持久力、生命力のステータスを増やす効果があるが、デメリットとして被ダメージが増加する。
だが体力が上がる関係上防御力も上がり、さらにより重量のある防具を装備できるようになる事から実質的に無視できるデメリットであり、ストーリー攻略・対人問わず有用な指輪の一つに数えられる。
ちなみに同様の効果を持つ指輪に、前作「ダークソウル2」に登場した「封人の指輪」がある。偶然か必然か、封人とグンダは両者ともに「剣に貫かれ、一定の地に囚われている」という共通点がある。
「グンダ」シリーズ防具
兜、鎧、手甲、足甲からなるシリーズ防具。二の腕が露出してしまうが、それ以外はグンダそのものの外見になる。
重装備であり、並み以上のダメージカット率とすさまじい重量を誇る装備の一つ。とりわけ斬撃属性に対するカット率が非常に高く、一式着込めばあのハベルシリーズすら凌駕するほど。
余談
外見はデモンズソウルの登場NPC「古き王ドラン」のオマージュと思われる。開発初期段階では全く別のキャラクターとして設定されていたらしく、ひょっとしたらロスリック王家のご先祖様として登場するはずだったのかもしれない。
英雄グンダと戦う無縁墓地は本作屈指の謎を残したフィールドだが、グンダ関連のアイテムテキストはこの場所が、灰の墓所の過去であることを示唆している。
~遅れてきた英雄は、名も知られぬ戦士に敗れ~
~灰の審判者として螺旋剣の鞘になったという~
~いつか再び、はじまりの火が継がれるように~