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牙頭猛晴

がとうたけはる

牙頭猛晴とは、漫画『ジャンケットバンク』の登場人物の一人(メイン画像右)。
目次 [非表示]

「お客様は神様だが 納得いかねぇなら殴ってもいい」

概要編集

カラス銀行所属のギャンブラーの一人。ランクは1/2ライフで伊藤班が担当権を保有している。担当行員は雪村真


職業はチェーンレストラン「ジョイキッチン」の代表取締役

金髪のオールバックに釣り上がった鋭い目つきとかなり威圧的な見た目をしており、トップがこのような風貌だからか店員もピアスをしていたりタトゥーが入っていたりと風貌は割と自由。

まあ後述の理念からして容姿よりも自分の納得に忠実かという内面を重視し登用しているのかもしれない。


性格は見た目に違わず豪胆。何よりも自分の「納得」を優先して行動し、納得できないことや他人に納得を任せるような人物には容赦をしない。

しかし一方で慎重な面も持ち合わせており、相手を甘く見ず油断や隙を見せるようなこともしない。


同じ伊藤班のギャンブラーである漆原伊月とは高校時代からの友人と関係が深く、互いに「伊月」「ガッちゃん」と呼び合うほどの仲である。


元々は高校時代から将来の夢、自身の納得に向かってあらゆる努力を惜しまない意識の高さは健在だったこともあり「向こう岸に行きたいのに川があるからと、かといって「自分にはそんな技術はない」と橋もかけず船も用意しない、用意するための努力もしない、そんな出来ない理由を探してやらない馬鹿ども」から受ける嫉妬や嘲笑が煩わしくて仕方なく、自分の意思で孤立しており友人がいなかったが、そんな中で漆原が自分に話しかけてきたことがきっかけで親交を結ぶようになった。この頃は「レストランを経営し自分の店で埋め尽くす」という目標を語り笑顔を見せるなど年相応の明るい一面も存在していた。


しかし漆原がライバルとしていた上杉の事故死をきっかけに現在の性格へと歪んでしまったことと、自身の周りに集まる人間が疎むかすり寄ってくるかの2種類しかいなかったことで徐々に自身も歪んでいき、現在のような自分の欲を重んじ他者のことはどうでもよいと語る性格へと変わってしまった。


ただし漆原を大事に思う気持ちは変わっておらず、人生はくじ引きだと語り希望を持つことができなくなってしまった彼の変化を止められなかったことを悔やんでいる。


実力編集

主任である伊藤が対抗戦のメンバーに選ぶほどの実力者であり、豪胆な性格で自身の選択を押し通す、同時に持ち前の慎重さで有利にゲームを進めていたとしても油断しない点が強み。

また漆原とのコンビネーション能力も高く、自身と漆原で攻めと守りを互いに任せ合うことで余計な感情を含ませず行動ができ、その精度はあの村雨礼二ですら感情を悟ることができないほど。

しかし親友である漆原を大事にするがあまり無意識的に庇おうとしてしまうため、その点を見抜かれると逆に利用されてしまうという弱点も抱えている。



活躍編集

渋谷が村雨の対戦相手の説明として、自身の納得のため迷惑客の頭部を焼けた鉄板に押し付ける、示談として「今すぐ黙って消えるならやる」とちらつかせた札束を見て納得を売り飛ばした相手を「あとからぐちぐち言ったら倍にして返させる」といいながら2階の窓から投げ捨てる(文句を言ったら「今すぐ黙って」に反し、倍にして返さなければならなくなる。契約書はないが札束を受け取ってしまっている時点で法的に不利)といったインパクト溢れる行動を見せ初登場。


対抗戦のメンバーとして同班の漆原と共に宇佐美班の村雨、天堂ピーキー・ピッグ・パレスで対戦することとなった。


自身が親番となった第1ラウンドの1戦目ではカードを出す前から天堂の眼を警戒し隠してカードの並びをシャッフルするなど自身の納得のため慎重に立ち回り、定石通り「オオカミ」の札を出し天堂からブタを奪った。

2戦目では「レンガの家」を出し漆原と共に天堂の「オオカミ」をスルー。3戦目では「藁の家」を出すものの「平和な世界」が成立しブタを失うことはなかった。


第2ラウンドの1戦目では同じく「オオカミ」を出すも親番である天堂がなぜか「藁の家」を出したことに困惑。勝利には近づいたものの、依然として油断せず戦うと述べた。

2戦目では「木の家」を選択し漆原にブタを渡すことでお互いの手札に「レンガの家」を残し、3戦目でブタが減らされることを阻止した。

その後村雨に己の神の声を聞けと説く天堂のアドバイスを「意志だの心持ちだのは負けた奴らの言い訳」と漆原と共に一蹴。しかし天堂の「神の声に従っていない人間に心当たりがあるのか?」という指摘には動揺を見せていた。

そして3戦目では自分たちは「レンガの家」でガードを行うも村雨の天堂にブタを渡すという奇行に思うとこがあったのか、漆原に二人を倒すことを提案した。


続く第3ラウンドでは相手側から「オオカミ」の手番が始まる不利な状況な中にもかかわらず「平和な世界」の成立と天堂に村雨のブタを奪わせることで依然圧倒的に有利な状態でゲームを進める。


しかし追い込まれたことでついに村雨が覚醒。第4ラウンド1戦目は天堂からブタを奪い死にリーチをかけさせるも、続く2戦目では漆原が手を読まれたことで「オオカミの憤怒」が成立しブタを失ってしまい、第5ラウンド1戦目では自身の「オオカミ」も「平和な世界」で阻まれてしまう。さらに2戦目でも相手のブタは奪えず、3戦目では天堂の攻撃でブタを失ってしまう結果となった。


続く第6ラウンドでは1戦目で天堂が漆原のブタを奪ったことで王手をかけたものの、そこから勝つことをやめ第11ラウンドまで遅延行為を繰り返されたことで漆原と共に「オオカミ」と「レンガの家」なし、残りブタ1つと即死圏内に追い込まれてしまう。


自分の命を犠牲にすれば親友が助かるという状況下に追い込まれたことで、ようやく自分にとって価値のあるものに牙頭は気づく。


「俺は 一体何を集めていた?」


「山程いるクソ野郎どもに 俺の正しさを示すために」


「一人しかいない友達が 世界に期待を持てるように」


「他人が価値があるって言ってたモノを オレはひたすら集めてた」


「いらねぇんだよ そんなモンは!!!」


「本当は とっくの昔に オレは十分幸せだった」



親友とのかけがえのない日々こそが自分にとって価値のあるものだったと認識したことで、自らを犠牲に漆原を守るために「藁の家」を出した。



...しかしそれは相手も同じ。互いに親友を守るため出した「藁の家」を見て二人は困ったように笑い合うのだった。

天堂は「オオカミ」村雨は同じく「藁の家」を出し最終ラウンドの札が出揃い、天堂の「オオカミ」は


「愚かさに愚かさを重ね」


「死の淵に立つまで幸福に気付けなかった咎人共よ」


「神の恩赦だ 愚かさを引き摺りながら生きろ」


「村雨を攻撃する 私の宮殿は完成だ」



なんと天堂は村雨からブタを奪い宮殿が完成。この奇行には漆原と共にピカソ顔で驚愕の表情を見せた。


試合後まどろっこしい戦術を取ったことや酸素欠乏により罵り合う二人に対し困惑を見せるも、彼に救われたことで戦う理由はなくなったと宇佐美の口から語られた。


これにより宇佐美班はまず一勝。そして対抗戦は新たな戦いへと移ることになる...




余談編集

実は漆原のスーツは彼が選んだ物、理由は「ファッションセンスが執行猶予なし懲役20年クラス」なため

詳細は漆原の項目参照


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ジャンケットバンク 漆原伊月

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