狂骨(鵺の陰陽師)

きょうこつ

少年漫画『鵺の陰陽師』に登場する幻妖。

「守りながら戦うのか？　最低な態度だな！」

概要

藤乃代葉と契約している幻妖。執事、あるいはバーテンダーを連想させるような服装をしており、髪をローポニーテールに纏めた美青年。戦闘においては腕を禍々しい爪にしたり、黒い身体と白い仮面の怪異に変化する事が出来る。

戦いに飢えているのか、鵺の力がどれほどのものか期待している。

人物

一言で述べれば戦闘狂。

気を抜けば契約主の代葉の目的から逸脱してしまいそうなほど、非常に好戦的。彼を代葉と契約させている藤乃家も彼の制御には難儀しているらしく、機嫌を損ねないようにしている。

また、鵺が学郎をおんぶしながら自身と代葉のコンビに応戦した際はそれを”最低”と罵倒し、死角からの奇襲を行うなど温厚なタイプではない。……と考えられていたが、その後の描写や言及によって、意外に俗っぽいというか愉快な性格をしている事が判明した。

具体的に言えば代葉がＰＣゲーム経験者なのは彼の影響。代葉を自身の暇つぶし相手としている他、学郎と代葉の決闘ではクーラーボックスとレジ袋らしきモノで観戦になにがしかを持ち込んだりと完全にスポーツ観戦をするような雰囲気だったり、といった感じである。

そして決闘が開始された後は凄い急スピードでおもしれー男度が上がっていった。代葉と学郎の決闘を肴に酒やコーラを５杯ぐらい呑んでずっと楽し気にしているわ、決闘後の夕飯づくりでは鵺にすき焼きに入れる野菜を切る事を任され、ちゃんと調理に協力している……と思いきやエノキを解しておらず自分で食べるようにと押し付けらた挙句、キャシーを怒らせ吹っ飛ばされたり……。

また、契約者である代葉の事は彼なりに気遣っているらしく、学郎と代葉の決闘という勝負によって代葉を壊されては困る、と鵺に伝えている。久方ぶりの相方らしい。

それだけにとどまらず、虐待同然の暮らしをしている代葉が学郎をはじめとした学校生活で人間味を見せ始めた際には「まんまと絆され、変わってしまった」と言いながらも満更でもなさそうな雰囲気であり、夜一人で寝れない代葉のそばに座って手を握るなど、まるで妹を気に掛ける兄のような言動を見せている。

更には鵺と学郎の師弟関係を「いいコンビ」と評するなど、戦いを好む荒くれ者、というだけの存在ではないようだ。代葉が学郎への嫉妬や怒りを爆発させた際にはそんな彼女の一面を初めて見るので楽しい、と溢していた。

能力

詳細不明だが気配と姿を隠したり、両手を大きく鋭い異形の手に変えたりする。

真の姿があるようで、右目に折れた杭、左目に縫い目の顔という怪物そのもの形態となる。

だがそれも分体であり、かつかなり遠くから操作出来ている為、かなりの実力を持つ事がうかがえる。

後に盡器を有している事が判明している事から、幻妖としての危険度はレベル4だと思われる。

また、盡器を発動した時には代葉の式神が燃える他に彼女が自分は数分しか活動できないと推測する程の熱量を放っている。

艮（ごん）

無数の黒い刺を四方八方から繰り出す能力。

盡器「井戸淵焔(いどえんえん)」

狂骨が有する盡器。

異質なフォルムの大剣であり、レベル4の体を容易く切り裂く威力がある。

他にも盡器を発動中は狂骨が接触した物に呪いを施せる。接触部から狂骨自身や骨の手が出現し、触れた物にまで呪いを伝染させる上に相手から触れても呪いは拡大される。

白沢との戦闘では、白沢の盡器を呪った上にそれを処理した別の盡器まで能力を及ぼし、戦場だった学校全体まで伝播させた事であらゆる場所から狂骨が出現・干渉できるようになっている。

最後は、盡器諸とも白沢の動きを封じ、真っ二つに切り裂いてみせた。

尚、この影響力で未だ出力70%。

人間関係

• 藤乃代葉

自身と契約中の陰陽師。代葉自身は狂骨の事をあくまでも怪物として捉えているが、狂骨自身は「猩枷」によって藤乃家に支配されている彼女を解放しようとした事をうかがわせるなど、相方である彼女の事を気に入っているようだ。代葉より素質のある後釜がいるのに代葉に拘っているようで、まるで本当の兄のようである。

• 鵺

目標の幻妖。戦う事を楽しみにしているが、鵺の提案で決まった学郎対代葉の決闘には難色を示すなど、旧知の仲という訳では無い模様。

• 夜島学郎

最初は鵺の契約者として敵対関係だったが、代葉に対する真剣な態度とその覚悟の程、そして影響された代葉の様子から、自分が不在の間は彼女を任せる等の一定の信頼を置いている。

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