概要
チーム(球団)の数・運営体制に変動があるなどして、その編成に大きな変化が起こる可能性になり、それが騒動にまで発展した状態の事を指す。
日本のプロ野球・NPBにおいてこのワードが用いられており、今までに騒動は3度起こっている。
1949年
プロ野球の球団数拡大に伴う騒動。当時は1リーグ・8球団制だったNPB。
新球団の加盟問題について読売ジャイアンツ側が、ライバル紙を親会社に持つ毎日オリオンズの加入に反対したことにより大いに揉め、最終的にNPBはセ・リーグとパ・リーグの2つに分かれた。
1973年
本件は黒い霧事件直後。「ロッテオリオンズと日拓ホームフライヤーズを合併し、2リーグ制から1リーグ制にする」という趣旨の内容だが、他球団のオーナーは難色を示し結局2リーグ制は維持。
一方でフライヤーズの親会社である日拓ホームは身売りを行い、球団は日本ハムファイターズとなった。
2004年
シーズン中に騒動化。大阪近鉄バファローズの経営不振に起因する、「大阪近鉄バファローズとオリックス・ブルーウェーブを合併する」という趣旨の内容。さらには福岡ダイエーホークスの親会社・ダイエーも経営危機に陥ったため、千葉ロッテマリーンズと合併し1リーグ・10球団制へ移行しようと各球団のオーナー・球団経営陣側が画策したが、労働組合「日本プロ野球選手会」およびプロ野球ファン達が「選手の居場所が無くなる」と猛反発した。
選手会は「2リーグ・12球団制維持」を掲げてオーナー・球団経営陣と交渉するも合意に至らず、9月18日・19日の2日間にわたってNPB史上初のストライキを決行。両者の合意の結果、最終的に近鉄はオリックスへ吸収合併となり、12球団維持のため1チームの新規参入を募集することに。東北楽天ゴールデンイーグルスが新たに加入する。
また先述のダイエーは身売りを行い、球団は福岡ソフトバンクホークスとなった。