概要
白銀御行×四宮かぐやのカップリングタグ。『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』というラブコメの根幹を担うCPである。
ちなみに、主人公×主人公であり、本作のヒロインは(一応)藤原千花である。
どこからどう見ても所謂「両片想い」であり、互いに「初恋」である。
告白させようとしている割には相手への好意を認めないという状態が長く続いていた。かと思えば、作中で垣間見せる相手への感情(と執着)が初恋とは思えない重さで殴りかかってくる。愛が重い。
「いかに相手から告らせるか」という体で行われる恋愛頭脳戦(笑)を繰り広げつつ、3歩進んで2歩下がるような関係……であった。ウルトラロマンティックまでは(14巻を読めばわかる)。
庶民の男×生粋のお嬢様、というありがちな設定ではあるものの、如何にして身分諸々の壁を乗り越えていくか、も見どころの一つ。
事件簿(単行本1~5巻:アニメ1期)
以下ネタバレです。
単行本1巻
かぐや様はよく知らない(3話)
映画デート回。作中ではこれが(一応)初デートである。
なお、デート内容は一緒の映画館の一緒のスクリーンの違う席で映画を見ただけである。
かぐや様は歩きたい(9話)
自転車に二人乗りする回。
遅刻しそうでも、二人乗りは立派な道路交通法違反なので、良い子はマネしないように。
単行本2巻
白銀御行はまだしてない(14話)
かぐや様の性知識が壊滅的に欠けていたことが判明する回。
冒頭の真面目な顔をしながら脳内は煩悩まみれの2人は必見。
白銀御行は逃げ出したい(15話)
会長の虫嫌いが判明する回。
作中全体で見渡しても珍しいラッキースケベ展開が2人を襲う。
かぐや様はこなしたい(16話)
恋愛相談(柏木さん)回。
かぐや様が柏木さんの相談を受けつつ、会長の好きなところを無意識に羅列していくがばがばセキュリティと、浮気(想像)に激おこするところ、そして最後の手話(ILY)が見どころ。それで「これは恋じゃない」ってよく言えるものです。
かぐや様は愛でたい(17話)
奇跡的相性(マリアージュ)回。
ネコミミ!可愛い!!!説明不要!!!!!!!
フランス交流会編(18~20話)
買い出しで大雨暴風の中、「中止連絡がこない」だけを理由に、絶対来ないだろう状況なのにびしょ濡れになりながらも律儀に待ち合わせ場所で待つ会長と、早坂に止められなければ多分待ち合わせ場所まで行っていたであろう かぐや様。
会長がフランス語で罵られているのを看過できずに相手を言葉でボコボコにした後、昔の自分を思い出して自己嫌悪でへこむ かぐや様と、それを見て「俺は何も聞いてない(事実)けど」と感謝の意に留める会長。
という、重さとパーフェクトコミュニケーションを堪能できる。
アニメのCパートは単行本描きおろし部分なので、ぜひ単行本でどうぞ。
単行本3巻
かぐや様は差されたい(21話)
相合傘回。
いかに相手から「傘貸そうか?」という言質を取るか、という頭脳戦をしていたが、対象Fにより無に帰した。しかし白銀の「半分借りる」という大正解の回答によって無事相合傘と相成った。
雨が上がっても気づかず傘を差し続け、それを他生徒に目撃されている(※付き合ってません)。
白銀御行は負けられない(30話)
第1回テスト回。
白銀が、なぜ四宮に「負けられないか」という根本的な部分が初めて見える回でもあり、それを成すために行きついた先がどれほどの努力なのかが垣間見える回。
この男が秘めている覚悟と執着と、背負うプレッシャーは全て愛ゆえである。重い。
単行本4巻
藤原千花はテストしたい(31話)
心理テスト回。
子供は9人、愛はトラック一杯。
かぐや様と会長との愛の量の差に読者は戦慄した。
ちなみにこの心理テストの結果は後のウルトラロマンティックの伏線とも見て取れる。
単行本おまけイラストも突っ込みどころ満載である。
かぐや様は嫌われたい(32話)
迷走神経反射(ワゴトニー)回。
「押して駄目なら引いてみろ」を実践しようとかぐや様に冷たく当たろうとする会長(全然冷たく当たり切れてないのに良心の呵責に苦しむ)と、会長に「嫌い」と言われてとてつもない精神負荷を受けるくらいショックを受けるかぐや様(もうそれ好きって言ってるとか言ってはいけない)の2人の恋愛偏差値低めなやり取りを楽しむ回。
「讎」
お見舞い編(34~38話)
かぐや様が風邪をひくところから始まるお見舞いイベント。
初めて好きな女の子の家に行き、部屋に入って、風邪をひいて弱ってる無防備な姿を見、ベッドの横で話した後、そのまま……というラブコメあるあるな話、のはずだった。
いっしょに寝てしまった結果(本当にただただ添い寝しただけ、しかし「同衾」ではある)、修羅場(という名の痴話喧嘩)に発展する。ケーキをどっちが食べるかで言い争った結果、何故か「あーん」にまで行きつくあたり、ただの痴話喧嘩です。ありがとうございました。
(※付き合ってません)
仲直り回(38話)も、これでなんでお互い「恋じゃない」と言い合ってるのか分からない甘さである。
単行本5巻
白銀御行は出会いたい(41話)
夏休みシリーズ第一話。
連絡手段が発達した現代において、「恥ずかしくて連絡できない」ために、偶然会えることを期待して行動するもすれ違ってしまう、という切ない一幕となっている。
会いたくても会えない。それでも、お互いにお互いのことをずっと思っている。
なお、会長はこれが「初恋」だと作者にバラされる。
花火の音は聞こえない(44・45話)
二年生前半での最エモ回と呼び声高い花火回。
これはもう、本編の演出が最高に素晴らしいので、ぜひとも単行本で読むか、アニメ1期の11,12話を見てほしい。
かぐや様の為に頑張る生徒会メンバー、「みんなと花火が見たい」と屋敷を抜け出し浴衣姿で走ってまで向かおうとするかぐや様、そして、
――だったら俺が見せてやる
と路地裏の隅で泣くかぐや様を見つけ出し、引っ張りだしていく会長。
そして、願った先で待ち受けるのは……
タイトルがダブルミーニングになっているのもポイント。
実写化の際に発売された「傑作選」にて花火回後編のその後の話が描きおろしで掲載されている。
事件簿(単行本6~10巻:アニメ2期)
以下ネタバレです。
単行本6巻
白銀誕生日編(50(5巻),52~54話)
会長の誕生日(9月9日)をめぐる一連の騒動シリーズ。
会長の誕生日を祝いたいのに言い出せなくて、なんやかんやあって一人で挙行することに(勝手に)決定し、超でかい誕生日ケーキ(≒ウェディングケーキ)とプレゼントを準備して……と一人でじたばたドタバタするかぐや様が見どころ。
かぐや様の脳内会議にて、彼女が恋を恋と認められない所以を知ることが出来る。
柏木渚は見てられない(51話)
犬猫回。
被害者:柏木さん 視点にて送られる(犬・猫に対する)愛の告白合戦。
猫好きの会長(犬)と犬好きのかぐや様(猫)による客観性の喪失から生まれる恥ずかしいセリフの応酬を第三者視点で浴びられる。
白銀御行は見上げたい(56話)
月見回。
天体が好きな会長の思考回路が、“かぐや様のアプローチ<十五夜の満月”になった結果、黒歴史製造機と化す話。
あの手この手で会長の意識を自分に向けようと奮闘するかぐや様と、そのすべてを高火力で跳ね返す会長の噛み合っているようですれ違っているやり取りが見られる。
果てはプロポーズ紛いの事まで言い出したり、名前を呼び捨てしたりとかぐや様と一緒に読者も焼き払われること必然である。
「かぐや様は告らせたい」という作品の一番根幹になるであろう見解が出てくる。
かぐや様は結婚したい(57話)
双六回。
(ゲームの中で)結婚する。
アニメ2期PVや、インタビュー記事などにこの回の結婚シーン(実際は数秒)が頻繁に使われており、アニメスタッフの有能さと詐欺師っぷりが露見した。
単行本7巻
選挙編(59~61,63~69話)
生徒会解散からの、第二期当選に向けた一連のシリーズ。
かぐや様から会長に向けての「一生に一度のわがまま」。
それを受けて激務ともいえる生徒会長2期目に向けて覚悟を決める会長。
新キャラ伊井野ミコの登場に、疑惑の告白タイム、
寝不足が解消され目つきが緩和された会長に対して思い悩んだり(激熱ワード:本物の愛)、会長を当選させるべく暗躍するかぐや様や、
自分への不利益とも分かっていながら伊井野を手助けする会長と、それを見て「もう!仕方のない人ですね(意訳)」となるかぐや様 などなど。
見どころは沢山。
なお、まだ付き合っていないし、「好き」とも認めていない。……なんで?
白銀御行は描きたい(62話)
美術回。
かぐや様と会長が選択授業(美術)でペアになってお互いの似顔絵を描く話。
四宮かぐやを一番可愛く描けるのは白銀御行なのである。
単行本8巻
恋の病編(78~79話)
体育倉庫とヤブ医者回。
かぐや様は怯えない(78話)では、ラブコメあるある「体育倉庫に閉じ込められる」というイベントを軸に、互いに自分を嵌めていると勘違いしたうえで頭脳戦が展開される。
なお、未遂で終わっているため、特に何もなかった。が、雰囲気だけはとても「神って」いる。
この回は先頭カラーで掲載されたのだが、そのカラー部分が「どう見ても情事」にしか見えないので、アプリにてカラー版を1度は見ることをお勧めする。
診られたい(79話)では、ヤブ医者こと田沼先生に「恋」を指摘されるも認めない。口から出るセリフ全てがブーメランなことに気が付かない。天才とは。
単行本9巻
かぐや様は触りたい(81話)
ルーティン回。
恋の病編にて、会長の事を意識しすぎるようになってしまったので、心を冷静に保つ術を会得しよう!という話。
「ほーら、未来の旦那様ですよ」というセリフに一切のツッコミが入らないあたりが、もう重症である。とにかく大量にかぐや様の赤面が拝める。
この話以後、ルーティンは重労働を強いられることとなる。使いすぎると効果が切れる、とのことだが……。
白銀父は聞き出したい(86話)
体育祭編の一幕。
会長の父と遭遇したかぐや様が、どうして会長の事が「気になる」ようになったのか、という話を“させられる”。
今後も事あるごとに2人の間に絡んでくる中年オヤジとかぐや様との初遭遇である。
単行本10巻
かぐや様を照れさせたい(92話)
自分はかぐやから好かれてはいるものの、それはLOVEではなくLIKEなのではと不安になり会長がかぐや様を試す回。
珍しく攻め攻めな会長とルーティーンで防御に走るかぐや様とでお互いの本音を探り合う。
二人の攻防の可愛さも然ることながら、かぐや様が何に重きを置いて人を評価してるかという側面が分かる。
事件簿(単行本11~14巻:アニメ3期)
以下ネタバレです。
単行本11巻
生徒会は進みたい(111話)
進路相談回
中年オヤジ(白銀父)に振り回されるかぐや様の裏で、覚悟を決める会長。
ここから、長くて短い波乱の文化祭編が幕を開ける。
単行本12~14巻
文化祭編
3巻にまたがって展開された、かぐ告最長編にして運命の分岐点。
その結末(14巻:二つの告白)は、ぜひ前情報なしに見てほしい。
白かぐの魅力とは……その答えの一部がここにある。
以下、ざっくりとした見どころを記載する。
白銀御行は告らせたい①~③(112~114話:12巻)
111話を経て、イケイケモードになった会長がかぐや様に強めにアタックを掛けていく。
コスプレしたかぐや様に独占欲を見せたり、デートに誘ってみたりと今までのモダモダはなんだったのか、というイケイケっぷりである(尚、デートは……)。
白銀御行は膨らませたい(118話:12巻)
バルーンアート特訓回。
会長がかぐや様の前で初めて弱みを見せる回。
藤原が巻き込まれ事故をおこす(自業自得)
四宮かぐやについて②(120話:12巻)
「奉心祭」の基となった「奉心伝説」を知ったかぐや様が、自身の気持ちに整理をつける。
読者としては「知ってた」「やっとか」という気持ちでいっぱいであるが、かぐや様がただただ可愛いのでそんなことはどうでもよくなる。
1年生・春(121話:12巻)
過去編その①。
かぐや様と会長との「本当の」出会いが描かれている。
なぜ白銀御行は四宮かぐやに惚れたのか、なぜ白銀御行は生徒会長になろうと思ったのか、なぜ白銀御行はあれほどまでの努力中毒ともいえるほどの人物になったのか。
全てはここから始まった。
かぐや様の文化祭(123話:13巻)
コスプレ喫茶で大正娘姿のかぐや様が拝める。大変良くお似合いです。
かぐや様が淹れる紅茶は恋の味。
かぐや様は撃ち抜きたい(128話:13巻)
ハートをどうしても会長に渡したいかぐや様がたこ焼きを使って策略する。
疑似「あーん」が見れる。実はこれ会長からハート貰ったことになるのではと考えることも…。
白銀御行は告らせたい⑤(131話:13巻)
堂々文化祭デート!!!!
周りの一般生徒から冷やかされつつも、占いでセクハラされたり、一緒に食べ歩きをしたりと普通に高校生らしいデートが拝める。これがちゃんとした初めてのデート……多分。
かぐや様は告りたい①(132話:14巻)
告白予行練習。
かぐや様が会長の「どこを」好きなのか、その胸の内の吐露がただただ切ない。
そしてここから、文化祭編最後の頭脳戦が始まる。
「二つの告白」+秀知院は後夜祭(134~137話:14巻)
ウルトラロマンティック!!!!!!
ネタバレなんて野暮なことはできないので、絶対本編を読んで欲しい。
クライマックスはぜひその目で、直接見届けて下さい。
ここから後日譚、揺り戻しギャグパート
かぐや様は教えたい(138話:14巻)
UR(ウルロマ)の裏で、実は……という種明かし話。
40秒の女(柏木)
白銀御行は語り合いたい(139話:14巻)
かぐやちゃん(SR)とみゆきくん(脳みそ:みかん1個分)。
あくまで、デフォルメは漫画的表現にすぎない、という話。
四宮かぐやについて③(141話:14巻)
かぐや様の第二回脳内裁判。
今後の進退について、悩み揺らぎ、そして彼女が再び白銀の前に姿を現す……。
事件簿(単行本15~16巻:アニメTVSP)
以下ネタバレです。
単行本15巻
ファーストキッスは終わらない編
1巻丸々全部、白かぐという大盤振る舞いな15巻。
URを経て、1歩前へ進んだはずの2人であったが、「普通」の「恋人」になるにはお互いに隠しているものが多すぎる……そして、やってくるクリスマス。
2人の“社交性仮面(ペルソナ)について”と“歩み寄り”のお話。
脳内裁判から分かるように、かぐや様には4つの仮面(ペルソナ)があるが、では会長は?
2人が強固な仮面を被るようになった理由は?
好意を明確な言葉にしていない2人の関係性はどうなるのか?
そしてなぜ、かぐや様の氷の仮面が前面に出て来たのか。
すれ違って、傷付けて、許容して、そして漸く近づける。
2人の初恋ゆえの不器用さがとてももどかしい一巻となっている。
前半は過去話(ネイル回、恋愛相談回、お見舞い回、弁当回、恋の病編)を踏襲した話になっており、過去と現在とで関係性が変化したことによる展開の違いも見どころ。
後半では、会長の過去の話や部屋の全容が明らかになったり(色々と重い)、藤原家の異教徒の奇祭(クリスマスパーティー)に参加したり、そして――曝け出した先に見えるものとは。
本巻クライマックスでもある150話は紙での演出が素晴らしいので、ぜひ紙の単行本で読むことをお勧めする。
余談ではあるが、会長の部屋は本誌掲載時より単行本の方が紙の量が増えて強化されており、さらに覚悟の重さが増している。
単行本16巻
NEW GAME編(152~162話)
クリスマスも終わり、新学期(3学期)へと突入。
白かぐのクリスマスは前巻にて描かれたが、他キャラの冬休みの様子や、クリスマス以後の白かぐの進展について回想形式にておくられる。
UR、FK編を経て、大きく関係性が変化した2人。その関係性に名前は付けられるのか。
ここから、「新しい」戦いが始まったのである……多分。
柏木渚は隠したい(152話)
新学期開始。
冬休みに色々あった、の結果だけを提示されているのだが、初手から核爆弾ばりのイチャイチャっぷりを叩きつけられたので、読者は「!?!?」と大混乱の嵐になった。
柏木さんが楽しそうで何よりです。
かぐや様は(159~160話)
事実上の第1部完結編、白かぐのNEW GAMEとは。
14~15巻と続けて大きく動いてきた物語の一つの到達点。
白銀父による作品のテーマを総括したかのような台詞と共に、2人の関係性に決着が付く様は涙なしでは見られない。
今までやりたくても出来なかったことをしたり、会長の独占欲が垣間見えたり、最後には某頭脳…ちゃんに次いで読者と共に「あの子」もお墓に入ってしまう。
「長かった」けれど、ここからもまだまだ続く。
事件簿(単行本17~28巻)
単行本17巻
冬休みも終わり、慣れ親しんだ生徒会室に舞台を戻しての17巻。
生徒会のNEW GAME(162話)
冬休み間の小話詰め合わせ。
160話のその後の話や、かぐや様の受験の話、会長がクリスマスにかぐや様から受け取ったプレゼントの話、かぐや様への誕生日プレゼントの話などが短編形式で送られる。
2人のプレゼントは片やFK編時点で選んだものだし、振り子時計?であるし、推薦状に至ってはUR前に準備済みと常人には理解のレベルが及ばないものであるが、当人達の間では問題はない。
藤原千花は祝いたい(163話)
藤原主催のドッキリ回。
冬休み中に過ぎてしまったかぐや様の誕生日をドッキリで祝おう(藤原の独断)という話。
ハゲヅラだったり、偽交際宣言だったりでかぐや様を慌てさせようと画策する藤原であったが……?
いたずら好きなかぐや様が大変お可愛く、それを「仕方ないな…」と許容する会長がただの旦那。
藤原千花は愛したい(164話)
愛してるゲーム回。
「愛してる」と言い合って照れた方が負け、というゲーム。
途中で会長の母親の話が出てくるが、「だぁいすき♡」に全部持っていかれる。
白銀御行は話したい(170話)
通話回。
会長とかぐや様が深夜に通話をする話。
終始甘酸っぱいし、雰囲気が深夜だし、通話時間は5時間21分。
会長の「おやすみ、」がとにかく強い。そして妹の圭に付き合っていることがバレる。
単行本18巻
藤原千花は結びたい(173話)
サクランボの茎を口の中で結べるかチャレンジin生徒会(+柏木)。
サクランボの茎を舌で結べるとキスが上手い、という通説があるが……という話。
何故か白かぐの口から「今までに何回かキスをしている」とも取れる発言が出てくる。
読者の知らないところで何回したのか切実に問い詰めたいところである。
かぐや様は構われたい(175話)
後に「175(165)話ショック」と呼ばれるほど物議を醸した伝説の回。
雑誌掲載時は165話であったため、単行本収録までは「165話」と呼ばれていた。
公式が二次創作みたいなことやったらダメだと思います(訳:ありがとうございます)。
甘えたモードのかぐや様は猫だし、何だかんだで白銀御行も男だった、という話。
この回によって、呻き声と共に大量の二次創作が生まれたことから、その火力は推して知るべしである。
三倍返し(高火力)。
179話から修学旅行編&終わる秘密編と銘打たれた新章となる。
2年生組は学生生活最後の修学旅行に臨むが、舞台はあの四宮家本邸のある京都。
平和に終わる筈もなく……。
白銀御行は独占したい(181話)
サービス回(公称)。
修学旅行と言えば、風呂覗き……ではなく、湯上りの女生徒を見ようぜ!というサービス(健全)(当社比)回である。
実際白かぐが会話しているページは2ページしかないのだが、2ページなのに重厚な会長の独占欲が浴びられる。正解は121話(1年生・春)。
単行本19巻
早坂愛と四宮かぐやの友達(187話)
修学旅行デート回。
隠す気があるのか分からないかぐや様のソワソワ具合から、どれだけ楽しみにしていたかが窺い知れてとても微笑ましい。ここまでの一波乱を吹っ切って、楽しい京都デートを送れた様子が見てとれる。
伊井野ミコは聞き出せない(188話)
しりとり(ワードバスケット)回。
藤原が後輩二人で遊ぶ話なので、白かぐは大きく話に絡みはしないが、出るコマ出るコマ距離感が夫婦のソレ。窓際に移動したかと思えば次の描写では寄り添ってる。動作が自然すぎて感慨深さすらある。
これにて修学旅行編 完。
単行本20巻
白銀御行は慰めたい(193話)
20巻高火力回その1。
「伊井野をうまく慰めるには?」という白銀の悩みから、四条眞妃のアドバイス?を挟んで、かぐや様へと「恋心の自覚」としてパスした結果、どうしてこうなった。ありがとうございます。白銀からの突然の告白連打に、かぐや様は勿論、読者も混乱に叩き落された。
お互いの「自覚」についてお互いの口からちゃんと言葉にされている。ちなみに会長が(本編上で)面と向かって口にするのはこれが2回目(1回目は152話)。
空気感が付き合いたてのカップルというよりは夫婦。
秀知院はバレンタイン(194~195話)
バレンタイン回。
前半(194話)では、女性陣の「準備」に焦点を当てて展開されている。
修学旅行を経て主従から友人へと関係が変わったかぐや様と早坂とが「会長へのチョコ」について話す過程で“去年の”バレンタインの話がチラ見えする(一応去年も渡すつもりだったらしい)。
一方、会長は会長でそれなりにモテている模様。しかし、「四宮先輩と良い感じ」なのは周知の事実らしい。隠せてると思ってるのは本人……いや、かぐや様だけなのかもしれない。
後編(195話)では、ついにお待ちかねバレンタイン当日!高火力回その2。
そしてウルトラロマンティック!!!!!ハッピーバレンタイン!!!!!
チョコの渡し方が本当に(先生の発想が)天才のソレなので、天を仰ぐこと間違いなし。
なお『かぐや様を語りたい』の第169話では本編で描かれなかったホワイトデーの2人を見ることができる。
白銀家は引っ越したい(197話)
白銀家の引っ越し先を決めようの回。
会長の物件選びが大変に私情に左右されており、藤原のアドバイスに揺らいだものの最終的に私情が勝った。そして途中に挟まる妄想が通い妻。
会長が遠くに行くのではと一瞬不安になる(スタンフォードの件でトラウマに?)かぐや様のいじらしさもポイント。
色々とフラグが立つ回であり、今後の進展が気になるところ。
かぐや様はきかせたい(199話)
我儘聞いて!の回。
男って釣った魚に餌をあげない(※柏木談)けど会長は大丈夫?という話から発展して「どこまで我儘聞いてくれるの?」と確かめようとする話。
我儘を言いなれてないため我儘の方向性がどこかずれているかぐや様と、勘違いしながらもこなしていく会長の懐かしきアンジャッシュコントが見れる。
最終的にちゃんと言葉にできているあたり、二人の関係性の成長も感じられる。
単行本21巻
白銀圭は迎えたい(207話)
かぐや様が白銀家に訪問する回。白銀兄妹がドタバタし、ついにかぐや様が来る。
白銀家(208話)
前回の続きでいよいよお泊り、夜に起こるイベントとは。会長の部屋の張り紙の秘密も明らかに。
夢(209話)
四宮家と白銀家の因縁が明かされる。また物語の終盤へ向けての伏線も散りばめられる回。
かぐや様は座りたい(211話)
3年生に進級し、会長の横の席になる事を強く願うかぐや様。はたして横の席になれるのか。
単行本22巻
15巻に続く丸々白かぐの1冊。
男と女のABC編(215話〜221話)
文字通り2人が大人の階段を上る最重要長編。第218話ではかぐや様と会長それぞれの人生観が明らかに。
単行本23巻
藤原千花は認めない(223話)
遂に生徒会メンバーに付き合っていることを公表。祝福ムードが漂うが藤原はその現実を受け入れられず…?
四宮かぐやの無理難題「仏の御石の鉢」編②(226話)
関係を公表したこともあってか校内でも堂々とイチャついており、屋上でお手製弁当を会長に振る舞うかぐや様などバカップル化が進行。
単行本24巻
藤原千花は付き合いたい(235話)
周囲の色恋ムードに触発され彼氏を欲しがる藤原。結局かぐや様に彼氏になってほしいと頼むも会長に遮られる。
かぐや様は泊まりたい(236話)
会長の妹である圭に色々とバレる。妹の目を盗んでこっそりと同じベッドで寝ようとする2人の姿は必見。
かぐや様は踊りたい(240話)
フランス交流会再び。会長の俺の女宣言や2人のダンスなど見どころ満載だが物語はここから最終章「かぐや様は告らせたい」へ突入する。
単行本25巻
四宮家vs四条家の戦い勃発。
かぐや様は別れたい(248話〜249話)
家同士の争いに巻き込まれ会長に別れを切り出すかぐや様。ショックで意気消沈したかに見えた会長だったが…?
単行本26巻
引き続き四宮家vs四条家編。
白銀御行は申し込みたい(253話)
かぐや様を取り戻すため行動を開始した会長。その手始めとして父親である四宮雁庵にまさかの自分たち2人の婚姻届を持ち出す。
「かぐや様は告らせたい」(261話)
タイトル回収にして月見回へのアンサー。何故かぐや様は告らせたかったのか?最終章のクライマックスが描かれる。
単行本27巻
四宮家と四条家の騒動も一区切り付き、会長の海外留学が目前に迫る27巻。
かぐや様は煽りたい(263話)
眞妃と口喧嘩になりここぞとばかりに会長との惚気話を展開するかぐや様。2人の関係が更に進んでいることがサラッと明かされる。
かぐや様は呼ばれたい(264話)
お互いに名前の呼び方を意識しだす2人。会長の知られざる逆鱗が明らかに。
かぐや様は見送りたい(266~267話)
いよいよ会長の海外行きを明日に控えた前夜、プロポーズされる可能性に胸を膨らませ寝坊するかぐや様。果たして遠距離恋愛の行末は…?
単行本28巻
最終巻。
「早坂愛の最終回」(276話)
少し未来の世界を描いた異色回。かぐや様はカメラマンとして独り立ちできるようになり、会長は社長になったことが明かされる。そして2人の左手の薬指には指輪が。
なお本作と同一の世界であることが明かされている推しの子の特別編では白銀かぐやなるカメラマンが登場している。
「グッバイ秀知院!」(最終話)
卒業式当日。密かに学校を訪れた会長にかぐや様のサプライズが。そして2人の恋愛頭脳戦は次のステージへ。
余談
2648話事件
作者:赤坂アカ先生によって2020/4/10 に突然投下されたツイートにて勃発した騒動。
↓ツイート内容(先生のTwitterより引用)
【かぐや様2648話あらすじ】
テレワークの意味をいまいち理解してないかぐやが仕事中の白銀に甘え始め、パソコンの向こうの同僚がめちゃくちゃ困惑する話
アニメ二期開始前日に、作者(公式)からの突然の供給に界隈は上に下にのお祭り騒ぎとなった。
「テレワーク」という社会人になっていると推測できる単語に、白銀の仕事中にかぐや様が乱入「できる」環境にある……すなわち2人は結婚(もしくは同棲)していると取れる発言が「作者」から出たことに困惑と感謝を隠し切れない者たちが怒涛の二次創作を生み出した。
#かぐ告2648話 というTwitterタグにてその痕跡を拝むことができる
公式略称
スピンオフ漫画『かぐや様を語りたい』の第192話「呼び方を語りたい」で大仏こばちが本カップリング名に言及、晴れて公式略称となった。