概要
漫画『HUNTER×HUNTER』に登場する念能力の一種。
この能力の使い手は、同作品に登場するハンター協会会長のアイザック=ネテロ。
精神統一による祈りを捧げることで千手観音に似た巨大な観音菩薩を顕現させ、この観音がネテロがとる掌打の型にしたがって攻撃を繰り出す。ネテロが得意とする強化系(≒祈りの強化)を中心に放出・変化・操作・具現の異なる系統を極限まで練磨した「発」である(但しメルエムは合理的な修行では到達できない狂気の産物と評価しており、通常の念能力の範疇に含まれるのかは甚だ疑問である)。
戦法
基本的には上記の通り、念によって顕現された観音菩薩が掌打を打ち込む。
この時、特徴的なのが、掌打を打つ前に胸の前で祈るように両手を合わせる構えを取ること。
一見無駄なように見えるこの予備動作だが、この時の祈るスピードは走馬灯を感じるほどに、極限まで速くなっており、メルエムでさえ、この予備動作からの攻撃は回避不可能。
これはネテロ自身がかつて、武に対する追及の果てで辿り着いた感謝の正拳突きを山籠もりで何年も突き続けたことによって体得したもの。だが、この祈りの構えから繰り出される攻撃の最大の強みは、無限にも等しいほどの量を誇る攻撃パターンである。
メルエムをして、「惜しみない賞讃」を抱かせるほどの攻撃の型の数々は、同時に一瞬で取ることのできる行動の数になるため、相手の行動に即座に対応することができるという強みを持つ。
掌打名 | 読み方 | 説明 |
---|---|---|
壱乃掌 | いちのて | 地面に大穴を空けるほどの手刀打ちを繰り出す。 |
参乃掌 | さんのて | 2つの手を打ち合わせて、敵を挟み潰す攻撃。 |
九十九乃掌 | つくものて | 観音の全ての手を使い掌打のつるべ打ちを浴びせる。 |
零乃掌 | ゼロのて | 敵の背後に観音を顕現させ掌で相手を包み込み、観音の口からオーラの光弾を打ち放つ攻撃。渾身の全オーラを消費するネテロの最大最後の切り札である。なお、発動の合図である掌印は必然的に敵に中指を立てることとなる |
手でハート | てではぁと | 彼もまたシリアスな笑いを成し遂げた一人である。 |