作品情報
概要
「早潮質店」に持ち込まれた行李には、幽霊が取り憑いていた!?
質屋一家と幽霊おてつだいさんの不思議な日常を描いた4コマ漫画。
登場人物
- 早潮小絵
小学一年生。ツインテールの眼鏡っ娘。名前の読みは「さしお さえ」で、そのように書いた名札をつけて店頭に看板娘として立っているため、周囲からは家の借金のカタに働かされていると思われている。十世が同じような格好で手伝いを始めてようやく誤解が解けた。
この歳にして守銭奴であるが、これは祖母からの影響が強い。目立つことを狙って、常に黄色い服を着ている。
- 十世
「とよ」と読む。早潮質店に持ち込まれた行李(昔の衣装入れ)に取り憑いていた幽霊。
本名は「豊」だが、この漢字が書けるようになる前に死んでしまったことから「十世」と名乗る。
1825年米問屋の娘として生まれたが、10歳で火事に遭い、行李の中に逃げ込むも煙にまかれ命を落とす。そのまま、行李に幽霊として取り憑いた。現在では商売繁盛の神になっている。
行李に服を入れると、その服を着た姿になれる。
なお、見た目は生きている人間と全く同じである。周囲には騒ぎにならないよう小絵の姉ということになっている。行李がある店から出ることは出来ない。
幽霊なのに別の幽霊に憑かれることが多い。
- 早潮桜子
小絵の母。電機メーカーの営業担当で、成績優秀。にもかかわらず、家にいることが多い。
巫女のアルバイト経験があり、除霊も出来る。メイドカフェで働いているシーンもあり(30歳だが異様に若く見える)、全てにおいて謎の人。
セクハラ発言が多く、また十世の行李にいろんな服を入れてコスプレをさせ遊んでいる。いわゆるオッサン系女子。
- 早潮匡臣
小絵の父で早潮質店の主。ただし婿取婚で、店はもともと妻の家のものである。
優れた鑑定眼を持っているため一見質屋に向いていそうに見えるが、かなりのお人よしのため商売に向いておらず、しかも古民具オタクのため(早潮質店に婿入りしたのもそれがきっかけ)、古民具を高値で買い取ってよく小絵にお説教を食らう。こんな頼りない父親なので家族内でのヒエラルキーの底辺で、東雲五十鈴にも鋭く突っ込まれる。
- 早潮さつき
小絵の祖母。優れた商売人にして、年齢という概念がゲシュタルト崩壊しそうなほどの屈強な腕力を持つ。熊や猪を鍬でいとも簡単に仕留め、日本猿を追い払うくらいなら素手でたやすく、土佐犬も蹴りで倒せるなどその武勇伝は枚挙に暇が無い。
今は店を引退し、田舎で夫とともに農業を営んでいる。
- 早潮剛夫
小絵の祖父で、早潮質店の先代の店主。匡臣と同じく婿入りで古民具オタク。
さつきの凄まじい腕力に耐えられる唯一の存在。
現在はさつきとともに田舎で暮らす。
- 東雲五十鈴
小絵と同じ小学校の五年生。デコ出し・三つ編みの少女。
早潮質店で母親へのプレゼントを購入して以来、客としてよくやってくる。ティーン誌のモデルをやっているため、学校では有名な存在。
実は十世が幽霊だと知っている。
その他
連載終了後に同人活動として続編が何度か発表されている。2010年公開の作品については作者が自サイトおよびpixivで公開している。
関連タグ
くすりのマジョラム・・・同じ作者・同じ連載誌の作品。