真鱗衣
あーくすけいる
『海皇ポセイドン』率いる『海闘士』が纏う鎧『鱗衣』は海の怪物を含む海洋生物をモチーフにし、特に『海将軍』が身に付けた『鱗衣』は『黄金聖闘士』が纏う『黄金聖衣』に匹敵するとされてきたが、『セブンセンシズ』に目覚めたての『星矢』達『青銅聖闘士』に破損させられた体たらくで読者及びTVシリーズ視聴者すら信憑性が低く疑問符が湧いていたに違いなかった。
だが、派生作品『海皇再起』でも『義憤と神罰の女神ネメシス』に庇護された神話の英雄『英魂士』相手に劣勢を強いる状況に陥り、『海将軍』でも実力で上位に位置する『海魔女のソレント』も敗北必至であった。
しかし、(何故か)『ジュリアン・ソロ』の血を浴び『冥王ハーデス』の手で束の間に蘇った『クリシュナ』が纏った『冥衣』状のクリュサオルの鱗衣や半壊したセイレーンの鱗衣は修復されるが、立ちはだかる『幻奏のテレプシコラ』『銀翼のベレロボーン』により再び半壊に晒されるが、2人の『小宇宙』の高まりで本来在るべき姿を取り戻す。この状況を伝えたのは美しき魚の化身であった『人魚姫のテティス』からである。
元来『鱗衣』は、『ポセイドン』に仕えていた古の錬金術師が『城塞島アトランティス』で造り出されたもので、原作『海皇ポセイドン編』に登場した『地中海の海底神殿』で安置されていた『海皇』と『七将軍』の遺物は『アトランティス』が戦火によって海中に没して以降、古代の技術は伝承されずに『アッティカの聖戦』迄は常に破損し(後世の技術で)修復され続けた結果、本来の姿と能力その物が消失した劣化版である。更には形状も明らかに異なり
海魔女の真鱗衣→本物に限りなく近い翼が4対
クリュサオルの真鱗衣→下半身も存在し、後光も派手に、黄金の槍が双槍に
リュムナデスの真鱗衣→サンショウウオからエリマキトカゲへ
海馬の真鱗衣→ヒポカンポス
スキュラの真鱗衣→乙女の腕が有り、聖獣も緻密に立体化
…と上位互換が明確に詐欺紛いである。
戦線に立つ『海闘士』や標準的な雑兵の『鱗衣』も同様なのかは不明瞭。
現代の海闘士側には『真鱗衣』を修復させる技術継承者の系譜が既に絶たれておりロストテクノロジーと化している。