概要
背景ストーリーの舞台がゴシックホラーをテーマとしてデザインされた事で知られるエキスパンション:イニストラードに収録されたカード。レアリティはレア。
元は優勝者への副賞としてカード製作権が与えられる、完全招待制大会のインビテーショナル07にて優勝者のポルトガル出身Tiago Chan氏が製作したカード。
発案者がイラストに描かれるというインビテーショナル・カードの慣習に従い、イラストのモデルに優勝者がなるという経緯をもつ。
それゆえ優勝者の出身国にちなんで愛称はゴシックホラー要素0な「ポルトガル人」。
その一方で、
イニストラード・ブロックのゲーム面でのテーマである墓地利用に関しては、呪文特化型デッキにおいて非常に汎用性が高く、便利な特殊能力を持っており、多くのコントロールデッキ使いのプレーヤー達から重宝されたクリーチャーとしても有名。
カード性能
マナコスト | (1)(青) |
---|---|
カードタイプ | クリーチャー — 人間・ウィザード |
パワー/タフネス | 2/1 |
能力 | 瞬速 |
瞬唱の魔道士が戦場に出たとき、あなたの墓地にあるインスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚を対象とする。それはターン終了時までフラッシュバックを得る。そのフラッシュバック・コストは、それのマナ・コストに等しい。(あなたはあなたの墓地にあるそのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。) |
インスタント呪文が使用できるタイミングで場に出せる特殊能力:瞬速を持つので自・相手ターンを問わず使用可能。
最大の特徴は、場に出したとき限定で墓地のインスタントかソーサリーがフラッシュバックを得るという便利すぎる特殊能力。
ちなみにフラッシュバックとは一部のインスタントカードかソーサリーカードが持つ特殊能力。マナコストとは別にフラッシュバック・コストが存在し、墓地にあるときにその分のマナを支払ってゲームから追放すればもう一回しよう可能となる。
瞬唱の魔道士が場に出た時限定でフラッシュバックを持たないカードが一時的に同能力を付加できる。
ざっくり言うと、
墓地のカードの元々のマナコスト+2でもう1回使えてなお且つ熊と相打ち狙えるサイズのクリーチャーが付いてきた、
と書けばこのお得感の凄まじさがお分かりいただけるだろうか。
また、イニストラード・ブロックではライブラリーから指定された枚数だけ見る→数枚手札に加えて残りは墓地という手順のドローカードが多数存在する。それらを連発して墓地が肥えた状態でこれを手札で構えていたら、墓地が手札のストックというべき状態となる。
この時代の呪文に偏ったデッキで活躍した青のクリーチャーといえばデルバーが有名だがこちらも負けず劣らず。
幅広いフォーマットで活躍を見せたイニストラードの墓地利用カードの代表格である。