神の舌を持つ男
かみのしたをもつおとこ
『神の舌を持つ男』は、2016年7月~9月にTBS系列の金曜ドラマ枠で放送されたドラマ。監督である堤幸彦が20年温め続けた構想であり、それが櫻井武晴によって実現。謎の温泉芸者「ミヤビ」を探して日本各地の温泉地を巡るメインキャラクター3人が、行く先々で事件に出会い、主人公・蘭丸のあらゆる物質を成分分析できる舌の能力で解決してゆくコミカルミステリーとなっている。
本作でも、堤節は全開。謎解きの場面には主人公の決め台詞に突っ込みが入る「お約束」がある。堤氏演出の『TRICꞰ』同様のギャグ要素の多い作品で、2時間サスペンスドラマ常連の女優が多数出演する。
同年12月に劇場版が公開。なお、タイトルが『RANMARU 神の舌を持つ男 酒蔵若旦那怪死事件の影に潜むテキサス男とボヘミアン女将、そして美人村医者を追い詰める謎のかごめかごめ老婆軍団と三賢者の村の呪いに2サスマニアwithミヤケンとゴッドタン、ベロンチョアドベンチャー! 略して…蘭丸は二度死ぬ。鬼灯デスロード編』と恐ろしく長い。どうしてこうなった…。
そのため、『神の舌を持つ男 鬼灯デスロード編』でだいたい通じる。
- 朝永蘭丸(演:向井理)
京都大学薬学部在学中の大学院生。滋賀県伊吹山で父と研究をしつつ三助である祖父の弟子となり、その高い技術を引き継いだ上に優れた容姿を持つ三助として業界で知られており、一行との旅では宿泊先で宿代代わりに三助として働く。常にボーダー柄のアウターを羽織っていて、モノクロの配色であることは共通しているが、デザインが各話ごとに異なっている。あらゆる物質を舌で味わうことで瞬時にその成分を分析できる能力の持ち主で、この能力は幼少時から父にさまざまな薬草などを食べさせられる児童虐待まがいの英才教育で身に付いた。しかしそのために子供の頃から体調を崩し、学校にろくに通えなかったため小学校中退状態で、父に教育を受け大学院に進んだが、コミュニケーション能力が身に付かず大人になり、就職も失敗するため父を恨んでいる。キスの相手の口内成分が分かってしまうため恋愛相手探しに苦労しているが、唯一「何も感じなかった」相手のミヤビを理想の女性と思い行方を追う。
- 甕棺墓光(演:木村文乃)
古物商。商売で暇を持て余すうち視ていた2時間サスペンスドラマ(通称「2サス」)のマニアとなり、事件現場に無理やり踏み込み探偵気取りの言動をして捜査に関わろうとしたり、2サス主題歌「聖母たちのララバイ」を歌いはじめ寛治に止められている。大量の現金を見ると我を忘れる金の亡者。各話ごとに服装が変わり、中にはゴスロリファッションやヒッピーを意識したファッションを着こなし、終盤となると蘭丸を意識したファッションを着ていた。蘭丸を「丸ちゃん」と呼び、好意を寄せるが、無理やり奪ったキスの味が「黄金虫の体液の成分」と評されたため、相手にされていない。大量の骨董品を載せた緑色のワンボックスカーを所持し、この車で蘭丸たちと旅をする。
- 宮沢寛治(演:佐藤二朗)
蘭丸と光の旅に同行する男。宮沢賢治を愛好し、毎回賢治の作品を朗読したりその生涯に関するうんちくを語る。光に性的関係を迫るが相手にされない。蘭丸の三助の仕事場に入り、女性客と戯れるおこぼれに与っている。蘭丸とは物語開始の2週間前に知り合ったばかりで、彼や光もその素性を詳しく知らない。
三人組の中では常識人であり、周囲(特に蘭丸や光)の不可解、もしくは天然な言動に小声でツッコミを入れ、蘭丸が事件の謎解きをする際の「僕をナメないで(甘く見ないで)もらおう」や「僕をナメてますね?」という台詞に対しては、「(証拠品等を)舐めたのはお前(蘭丸)だ」と突っ込むという、二郎さんがこれまで演じてきたキャラの中では珍しくツッコミキャラ。
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『神の舌を持つ男』と『弱虫ペダル』のクロスオーバー…ちょこっと東巻っぽい描写があるかもしれませんが、一応健全な内容です。 クロスオーバーと言っている割には『弱ペダ』側はタグの2人と捏造東堂庵の人々しか登場しませんし、世界観も基本的に『神舌』側で堤幸彦監督作品のノリになっています。詳しく言うと『TRI●K』とかそんな感じです、堤作品も大好きです。 自分が『弱ペダ』にハマったと言うか、巻ちゃん好きをこじらせてカっとなってやった混合作品なので特に深く考えずに娯楽作品程度でお読み下さい。貧乏性故にこちらに投稿させて頂きます。 同じ時期にハマったため、こりゃやっとくしかねーなと勢いのままの作品で長いので前後編に区切ります。 クロスオーバー先が先なので事件が起きて死体も出ますし犯人も登場しますが、メインキャラクターが被害に遭ったりはしないはずです(はず?) 時間軸は広峯山の約束から総北の合宿前ぐらいを想定していますが比較的アバウトで、温泉の成分や効用もネットで得た素人知識なのでご了承下さい。 取りあえず自分は例の台詞を言わせてしまったトメさんに全力で謝った方が良いかもしれませんし、むしろ『東堂庵』の皆さまへ深々と土下座しなければならないと思います…では、よろしくお願いします。21,818文字pixiv小説作品神の舌を持つ男×弱虫ペダル【後編】
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