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概要編集

『ライオンの隠れ家』は、TBS系列で2024年10月から放送される金曜ドラマ。主演は柳楽優弥

メイン脚本は『おっさんずラブ』や『恋はDeepに』を手がけた徳尾浩司

主題歌はVaundyの「風神」。また、VaundyはOP映像の監督も務めている。





登場人物編集

主人公。浦尾市役所で働いている。両親を事故で亡くしてから、弟と2人で暮らしている。

ある日、自宅に隠れていた子供「ライオン」を引き取り、3人での奇妙な共同生活が始まる。

出会った当初はライオンを親の元に返すため警察に届けるべきだと思っていたのだが、彼の身体にあったアザから児童虐待を疑い、美路人からも「親元へ返すのが本当に正しいのか?」「ライオンが居たプライド(家)は安全なのか?」と言われたことで、表向きは「親戚の子供」「知り合いの子供」として引き取る決意を固めた。(前者に関しては言い得て妙なのだが。)

元来の放っとけない精神故に頼まれたら引き受けるタイプ。

「ライオン」を姉・愛生の子供と推測しており姉と思わしきXとやり取りし会う約束をしていたが美路人とライオンのトラブルにより会えずじまいとなる。同時期に愛生とその息子・愁人の行方不明事件を知ることとなり、ライオン=愁人ではないかと疑う。

その後、X…もとい柚留木から全ての真相を聞かされこれまで通り愁人と暮らして世間の目から彼の存在を隠してほしいと頼まれるが、突然の事態を呑み込めないままだった。

しかし、自分達の所に来るまでに母との別れを経験し、様々な葛藤を抱えながらも成長していくライオン=愁人の姿を見て「よく頑張ったね」と褒め讃えた。そして、彼を世間の目から守るため「3人で笑って過ごす」ことと何かあれば自分と美路人でライオンを守る決意を固めた。


洸人の弟。アート事務所でアーティストとして働いている。自閉スペクトラム症の特性からこだわりが強く、コミュニケーションが苦手だが、記憶力は良い。

また、自分の大切なものが壊れたり無くなったりすると癇癪を起こす。一度、両親が亡くなった後に大きな癇癪を起こしたことがある。

しかし、絵のセンスは抜群に上手く、描いた絵が動物園のポスターに選ばれるほど。

動物が好きであり、アート事務所でも専ら動物の絵が多い。その甲斐あって、動物園のポスターに選ばれメインとして展覧会で展示されることとなった。

ライオンを最初に見つけた時は「知らない人が家に居ます!」と叫びパニックになっており、ライオンが動物図鑑を見ようと誘った際には自分が持っていた図鑑と勘違いしたのか引っ張り合いとなり破れてしまったため、再び癇癪を起こしていた。

しかし、動物図鑑を自分のものだと勘違いしていたこと、ライオンの身体にアザがあったことなどから「ライオンが居たプライド(家)は安全じゃない」と判断し、しばらく自分たちの元で保護するべきではないかと洸人に提案する。

そして、壊してしまったお詫びに自分の動物図鑑を渡した。

最初の邂逅から数日後、洸人とライオンの3人で図書館に出かけたものの洸人がXと会う約束をしていたため、ライオンと2人で過ごすことになったのだが、ライオンが言うことを聞かずにパニックになってしまう。その後、時間通りバスに乗ったもののぬいぐるみを探しに行ったライオンとはぐれてしまい更にパニックになり、運転手と乗客の通報で浦尾北警察署が保護した。一度洸人の不注意でバスに置き去りにされた過去があり、その時にもパニックを起こしていたため、それがフラッシュバックするほどトラウマになっている模様。

動物園で展覧会が開催されることになったためなかなか言い出せずにいたが牧村のおかげで気づいた洸人に謝罪されるも許し、兄だけでなくライオンも誘って3人で動物園に行くことに。その際、展覧会のライブペイントにて直前になって同僚の小野寺が腹痛でダウンしていることにトイレで気づき、彼に代わってライブペイントを担当。途中、ハウリングのせいでパニックになるが、ライオンと洸人のおかげで落ち着きを取り戻し、ライブペイントを成功させた。

ライオンが母・愛生を喪ったことを知り熱を出して寝込んだ際には彼の心中を察して何とか元気づけようと考え、誕生日パーティーを企画。見事成功し、ライオンを喜ばせることができた。

その後、エッセイの挿絵の依頼を受けるために東京出張に行くことになったが、荷物の準備を前日にしておらず当日ギリギリになって洸人とともに慌てて準備して何とか間に合った。その後、兄が居ない中何とか一泊できたようである。

洸人がライオンと共に姉と会うことになった際には、幼少期の経験から怖がっており会おうとしなかった。

その後、ライオンを守るために洸人と共に彼を守る決意を固め、「3人で笑って過ごす」ことを約束した。


謎の少年。名前も家も分からず、その素性一切が不明。本人は「ライオン」と名乗っている。常にライオンのぬいぐるみを抱えている。

洸人に引き取られ、洸人、美路人との3人での奇妙な共同生活が始まる。

好物はマヨネーズカレーにも食パンにもちゃんぽんにもハンバーグにもかける(所謂マヨラー)

身体にアザがあり、洸人は「児童虐待」だと疑っているが、本人は強く否定している。また、洸人はライオンの携帯に届いたメッセージから姉・愛生の子供ではないかと推測している。とはいえ、本人は「親は居ない」と言っていた。

その証拠に「橘愁人」という彼らしき少年が母・愛生と共に行方不明となっている。洸人はニュースを見た後試しに呼んでみたところ反応していたが、直後に否定している。

最初の邂逅から数日後、洸人と美路人と図書館に出かけたが洸人がXと会う約束をしたため美路人と2人で過ごすことになったが、美路人から「ライオンのお母さん、死んだの?」と聞かれたため「死んでない!」と返した。それを機に不信感を募らせ彼の言うことを聞かずにパニックにさせてしまう。その後、時間通りバスに乗ろうとした美路人が目を逸らした隙に落としたぬいぐるみを探しに行ったためはぐれてしまう。

しかし、Xがぬいぐるみに仕込んでいた盗聴器とGPSにより居場所を特定して洸人に写真を送ったことで無事に再会した。

母・愛生と思われる遺体が発見されたことでショックを受けて熱を出してしまう。

その後、病院で解熱剤を出してもらったことで容態は安定。サプライズで誕生日パーティーを開いてもらったことで徐々に元気になり、更にニュースで報道された遺体がDNA鑑定により母親ではなく別の女性だったことが判明したため、いつも通りに戻った。

後にぬいぐるみの中から「ママとのやくそく」と書かれたメモを洸人が発見。そこには「ひろととみちとがくるまでげんかんのまえにいること」「こまったらトイレにいくこと」「いっしょにくらしたいとおねがいすること」「おとうさんとおかあさんのことをきかれたら"知らない"ということ」といった約束が書かれており、その通りライオンが行動していたことが判明した。

その後、千葉マジカル遊園地で母親と久しぶりに再会できることになり、無事母親を見つけることができ抱きしめようと向かっていったものの、居場所を特定していた警察が母親を窃盗罪で逮捕。自身も変装していた牧村に保護され洸人に戻された。警察に連行されていく母親の姿を見て、「ママをどこに連れていくんだよ!」「マーマーー!!」とひたすら叫んでいた。

そのショックを引きずっており終始暗い顔をしていた。また、牧村にも怯えていたが、彼女が謝ったことで許している。

その後、洸人、美路人と「3人で笑って暮らすこと」を新たに約束ノートに加え、いつも通りの元気な姿に戻った。

また、世間の目から身を隠すため牧村が買った服やサングラス、メガネ等を貰っており、イメチェンとしておかっぱ頭になっている。


周辺人物編集

浦尾市役所で子ども支援課を担当する洸人の職場の後輩。元保育士。

ライオンが育児放棄されていることに勘づいており、洸人から事情を聞き、彼の姉の子供(甥)ではないかという彼の推測を知り納得。彼をXから指定された堤防まで車で送り届けることにした。

その後、浦尾北警察署から美路人を保護したとの連絡を洸人が受けたため、彼を警察署まで送り届けた。

帰宅後、牧村の車の後をつけたXと接触しており、彼から内通者として洸人達の様子を監視するよう頼まれ、その役目を担うことになる

当初は仕方なく言うことを聞き連絡を取っていたものの、次第に罪悪感が芽生えたのか「もうやめてください」と忠告した。しかし、逆に「また、"見殺し"にするんですか?」と返され、またXからあることを頼まれていた。

その結果、従わざるを得なくなりライオン(愁人)と愛生の感動の再会に水を差す形で変装した状態でライオンを保護した。しかし、洸人にバレてしまい理由を聞かれたため「ごめんなさいっ!」とだけ返して逃げるように去っていった。

その後、洸人が自宅を訪ねるものの、「私からは話せない」とだけ返して扉を閉めた。

その後、自ら過去を告白。保育士時代にある園児の身体の痣に気づき親や園に相談したものの状況は好転しなかった上、後に亡くなったことを知り、「私があの時勇気を持っていれば…。」と自責の念に駆られていた。

X…もとい柚留木からの頼みも弱みを握られていたことの他に「ライオンを救うことであの子への償いができるのではないか」という一縷の望みで従っていたことを洸人に明かしたが、結局それが無意味であることを自覚し更に後悔したことを吐露している。


刑事。山梨で起きた親子失踪事件を捜査する。工藤と接触した際にオススメの店はないかと尋ねられ、紹介したのはいいもののそのままその場の空気に流され、2軒目のカラオケで酔っ払った姿を撮影されてしまい、その醜態をゆすりに使われてしまう。


山梨のカラオケスナック「かすみ」のママで、地元の情報屋。天音の行きつけ兼ネタ取り屋。

天音が開店前から来店することについて不満を愚痴っていた。


浦尾市役所で社会福祉課を担当する洸人の職場の同僚。ライオンが熱を出したため欠勤の連絡を洸人がしてきた際に、ライオンの存在を知ることになる。最初は彼の隠し子と思っていたが、後に牧村から親戚の子(甥)を預かっている旨を聞き、安堵した。


洸人たちの周りを嗅ぎ回る週刊誌の記者。元大手新聞社の記者。朝はガッツリ食べる派。

洸人とは「たちばな都市建設」のリニアモーターカー建設に関する住民説明会にて記者と勘違いして接触する。その後、記者という身分が嘘だったことと洸人が愛生の弟であることを見抜いた。

その後、愛生の目撃情報を入手しそれを元に追跡したところキャバクラでバーテンダーとして勤務する彼女の姿をスクープすることに成功した。

また、ライオンが愁人であることも見抜いており、小森兄弟と一緒に千葉マジカル遊園地に行こうとしている姿をスクープすることにも成功した。

その件を洸人本人に突きつけたものの、牧村の機転で巻かれてしまう。だが、牧村が遊園地に居たこともしっかりスクープしていた。


記者。楓の後輩。週刊誌に就職して日が浅い新人。カラオケスナック「かすみ」でネタ取りしている。

基本的には楓のパシリとしてこき使われており、彼女の命令でスクープ写真を撮ったり車を運転したりしている。


美路人が働くアート会社のデザイナー兼CEO。美路人の才能を高く買っている。


美路人と同じ会社で働く同僚で自閉スペクトラム症のアーティスト。

動物園でのライブペイントを担当することになっていたが、腹痛によりダウンしてしまい、美路人にその役目を託した。


洸人たちの行動を常に監視している謎の青年。行方不明となった橘愛生との関係性は不明だったが後に依頼人だったことが判明。ライオンを洸人達に託し、ライオンの携帯電話から「じゃあ、あとはよろしく」とメッセージを送った。

その後、連絡してきた洸人に対して「ソフトクリーム 鐘の鳴る広場」とだけ指定。その結果、洸人は「ことぶきタウンモール」に行ったものの、洸人が偶然牧村と会ったため場所を堤防に変更。

しかし、洸人が浦尾北警察署から美路人を保護したとの連絡を受け警察署に向かったため牧村の車の後をつけた。ライオンのぬいぐるみに付けた盗聴器とGPSを頼りに居場所を特定しつつ彼女と接触。彼女に洸人達の監視を頼んだ。

また、愛生に対して工藤が所在を掴みスクープ記事を書いたことを察知して彼女に知らせ、別の場所へ逃亡する手助けをしていた。しかし、連絡手段である携帯電話を愛生から奪われてしまう。

更に、連絡を止めるように忠告してきた牧村に対して「また、"見殺し"にするんですか?」と問い詰めており、彼女の過去についても知っている模様。

愛生から契約破棄を言い渡された際には、携帯電話を返されたこともありあっさり了承した。

とはいえ、そう簡単に引き下がれるはずもなく警察に愛生を窃盗罪で逮捕させるよう居場所をリークしたと思われ、弱みを握ってゆすった牧村にライオンの保護を事前に依頼していた。

その後、洸人を堤防に呼び出し車の中で全ての真相を打ち明けた。


小森兄弟を暖かく見守る元定食屋「とら亭」の店主。3年前に足を痛めて店を畳んだが、兄弟のためだけに月曜日、水曜日、金曜日にちゃんぽんをふるまっている。ちゃんぽんの他にもハンバーグ生姜焼きケーキなどなんでも作れる。

また、仕事中の小森兄弟に代わってライオンの面倒を見ている。


山梨県で建築会社を経営している橘家の次男で建築会社「たちばな都市建設」に勤務。

行方不明になった愛生と愁人を探している。

洸人は事情説明とライオン=愁人と愛生に関する情報を聞き出すために住民説明会後に話を聞こうとするが、秘書に突き返されてしまう。その後、キャバクラの常連であることが判明。その顔は行方不明の妻子を探そうとしている夫の顔ではなく不敵な笑みを浮かべていた。

後にX…もとい柚留木の口から彼が愛生と愁人に対してDVを行っていたことが判明。

愛生の逮捕と彼女の供述内容を知ったことで彼女の供述を「愛生が愁人を殺すはずがない」と否定、どんな手段を使ってでも探し出す決意を固め、これまでプライバシー保護の観点から避けていた愁人の写真を公開し世間を味方につけて堂々と探すことにした。

その後、タンスの中から洸人と美路人の写真を見つけ、妻に裏切られたことに対する怒りをぶつけていた。


洸人と美路人の異母姉。関西出身なのか常に関西弁で喋っている。常に何かに苛立っており、「自由」を求めている。

海の家に忍び込んではかき氷を勝手に作っている。

洸人に対して「2人で何処か自由な場所に行こう」と誘うが、洸人が拒否したため、「じゃあ、あとはよろしく」と言い残し一人でどこかへ行ってしまった。

その後、経緯は不明だが、祥吾と結婚。愁人=ライオンを授かり出産した。結婚に際して、久しぶりに小森家を訪れており、母親に結婚の報告をした。

しかし、ある時を境に家を出ていき自ら山梨県那須村笛乃川に飛び込み生死不明となったと報道された。愁人の保育園では不倫の噂が広まっており、パート先でも突然辞めたっきり連絡もつかないという。

後に血痕の付いた衣服が発見されており、彼女らしき遺体も発見された。

しかし、新宿での目撃情報や遺体のDNA鑑定の結果が一致せず別の女性だったことが判明したことから、どこかで生きていると思われる。

何処かのキャバクラでバーテンダーとして勤務していたが、工藤に所在がバレて特定されてしまい、Xの命令で別の場所へ逃げることになった。

その後も潜伏先に警察が来たためXの命令で再び逃亡を図るも彼のポケットから携帯電話を奪って逃走した。

その後、漫画喫茶でXから奪った携帯電話からぬいぐるみの盗聴器を介して愁人の声が聞こえたことで「愁人に会いたい」という気持ちが強くなり、洸人に翌日の12時に千葉マジカル遊園地でライオンと一緒に来てほしいと頼んだ。

翌日、指定の時間と場所に来たもののライオンと再会し抱き合おうとした土壇場で居場所を特定していた警察に包囲され窃盗罪で逮捕された。逮捕後、警察の取り調べに対して「私が息子を殺しました。」と供述しているが、愁人=ライオンは生きているため何らかの理由がある模様。

後にX…もとい柚留木から目的が【夫・祥吾のDVから逃れるため偽装死で存在を消し、新たな人生を歩む】ことだったことが語られた。








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