CV:榊原良子
概要
八代商船の設計士。32歳。
豪華客船「アフロディーテ号」設計チームのリーダーにして、船の名付け親。
知的な雰囲気を纏ったメガネの美人であり、プロポーションも抜群だが、美人に目がないはずの毛利小五郎からはどことなく妻の妃英理に似ていたために苦手意識を持たれていた。
余談
容姿が英理に似ているのは、英理の初期構想時点でのキャラクターデザインを流用したためである。
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以下、映画の重大なネタバレにつき閲覧注意
この作品で起きた事件の真犯人である。
15年前の第一八代丸の事故で日下ひろなりの父と一緒に死亡した沖田は彼女の父親であり、父親の復讐のために日下の犯行計画を利用して殺人を決行した。
彼女が第一八代丸の事故の真相に気づいたのは、半年前に日下からドラマの取材を受けていた時。
その取材を受けた時に日下が取材とは関係ない八代親子の事を執拗に知りたがっていたため、それを不審に思って彼が席を立った隙に彼のパソコンを覗く。
するとそこには『第一八代丸沈没事故の真相』という名のファイルがあり、それにより日下の真の目的を知った。
この時点ではまだ半信半疑だったものの、次の日に酒に溺れた八代英人を問い詰めた際に、15年前の事故は全て保険金目的で仕組まれたという真実を知る。
日下のパソコンを覗いた時に彼が立てていた殺人計画の事も知ったのだが、彼の計画は杜撰なものであったため、その計画を逆に利用して自らの手で復讐を遂げようと考え、同時に彼を事件の犯人に仕立て上げた。
まずアフロディーテ号航行の前に、手製のスタングレネードを仕掛けて自動車事故を誘発して英人を殺害。
航行時は八代親子の部屋に忍び込み、貴江を気絶させる。つまり、部屋で日下に襲われた女性は貴江ではなく美波子自身で、日下に刺されたふりをした後、貴江をナイフで殺害した。
次にマリーナへ向かった所、日下の上に馬乗りになって首を絞めている延太郎を目撃する。そこでは彼らに気づかれないようにそっと忍び寄り、延太郎の背中をナイフで刺してすぐに姿を消した。
そして日下とは別に爆弾を設置し、残る標的である海藤渡を殺害するために船を爆破し、事故の時の父親と同じ思いを彼にも味わせながら銛で射殺しようとした。
日下は「復讐殺人をしたつもりが全て未遂に終わり、実際に手を下した美波子のスケープゴートにされた」形になるが、これは彼が美波子の父を「船と運命を共にした時代錯誤な男」と事故調査レポートの文章中で非難していた事への意趣返しでもあった。
その犯行計画は江戸川コナン=工藤新一すらも出し抜いてみせたのだが(コナンが真相を気づいた時点では最後の犯行を止めるには手遅れだった)、コナンと別ルートで捜査を続行していた小五郎に真相を暴かれ、彼に最後の計画を阻止される。女に攻撃しない主義の小五郎に肉弾戦を挑んで一方に叩きのめすも、最後はアシストを受けようとしたコナンの呼び声に反応してしまい、その一瞬の隙に小五郎の一本背負いで制圧させられた。
小五郎が自力で真相にたどり着いたのは、英理に似ている美波子が犯人でないと証明しようと調査を進めた所、逆に犯行を裏付ける証拠を次々と発見してしまったためであった。
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