(CV.能登麻美子)
解説
シドニアの外宇宙生命体研究所(外生研)の所長を務める女性科学者で、ガウナや融合個体、胞衣による重力子放射線射出装置の建造などの研究に携わっている。
第一話の時点から100年前の第四次奇居子防衛戦で激減した人口を100年で50万人に増やす計画を立案し、食糧問題を解決するためシドニア人を光合成できるよう遺伝子改造する計画を立案・実行した中心人物。また、補助脳からの安全なデータ取り出し方法を確立するなど、シドニア人の生活を支える様々なテクノロジーを築き上げたことからその能力を評価され、シドニアの最高位メンバーである『不死の船員会』の一員となった。
不死のため小林艦長達と同様に若々しい容姿をしており、イザナによく似た顔立ちをしている。不死の船員会のメンバーは、本来ならば素顔を隠さねばならない立場にあるが、普段から素顔を晒して日常生活を送っている。イザナにも大シュガフ船総攻撃作戦まで長らく自分の正体は明かしておらず、非常な長生きとだけ思われていた。
落合が認めるほどの優秀な科学者で性格も温厚だが、孫のイザナについては少々過保護気味で恋路を助けようと何かと世話を焼いている。谷風長道の出生の秘密も知っているものの、彼の祖父とのちょっとした因縁からか扱いが荒く、きつい命令口調で難題を押し付けたり、治療の際に「頚椎にこっそり爆弾仕込んだ」と言って脅したりしている。
私服のファッションセンスは孫のイザナでさえも拒否反応を示すほど独特なもの(作者の出世作『BLAME!』の珪素生物の衣装を思わせる)で、かつてはセクシーかつ派手な格好で佐々木と遊び歩いていたらしい。