作:saxyun
概要
とある研究所の変人ハカセのおかしな発明と、助手の「コト」をはじめとする周囲の人間のボケ・ツッコミを描いた、脱力系シュールギャグ作品である。
ちなみに「発明」はしているが「科学」はほぼ扱っていない。
2005年12月より連載開始(但し、描き始めたのはその10年位前からだという)。単行本全5巻。単行本の表紙デザインは科学新書風になっている。
各回タイトルが手書き文字なのは作者のもうひとつの著作「ゆるめいつ」と同じ。
各回同士の話のつながりが無い、非ストーリー作品である(穴に落ちたり消滅したりしているのに次回では何事も無かったかのように研究所に戻っている。かと思えば、唐突に海の真ん中や宇宙というシチュエーションで始まることもある)。
登場人物
基本的にメインキャラはハカセとコトの二人だけである。
- ハカセ
おかしな発明ばかりしている老博士。本名不詳。変人。
白衣姿、ハゲ頭にもじゃもじゃの白髪と白ヒゲというステレオタイプな博士のイメージそのままの容姿である。
野球好き。流行りモノも好き。若干オタクのきらいあり。
ひたすら、ろくでもない発明とボケを繰り返す日常を送る。
コトちゃんが入浴中の風呂に躊躇無く入ってきたり、裸エプロンやスク水姿になるなど明らかにヘンタイである。しかも叩かれたりロウソクを垂らされたりするのが好きらしい。
- コト
ハカセと同じく野球好き。アニメやゲームにも詳しいらしい。
ツッコミ役。回が進むにつれ、だんだんハカセに対して雑な扱いをするようになっているが、そのくせ自分でもボケる様になっていっている。
左右に渦巻状のアホ毛がある。学生時代にはこのアホ毛は無く、ある事故が原因でこうなってしまったらしい。
20歳以上らしいが、実際のところ年齢設定はあやふやである。キャラクター設定が固まっていなかった初期のコトちゃんは髪の一部を頭の左上で飾りのついたゴムで縛っており、少女趣味な服を着ていることが多く、制服姿のときもあったことから当初は高校生くらいの年齢のつもりだった可能性がある。今でもハカセから「天才少女」と呼ばれることがある。
ちなみに「学生時代」とはハカセによれば今から10年ほど前らしい。それだと高卒で30歳近く、大卒で30過ぎになってしまうが、そもそもコトちゃんは生い立ちからして普通ではないらしいのであまり気にしないほうがよい。
黙っていれば結構かわいいが、全くモテない。
- ミヨ
近所に住む少女。ボサボサ頭。
ハカセの学生時代のライバルの孫娘。
コトと同じくハカセにツッコミを入れているが、彼女の場合はずいぶん手荒な扱い方である。
ただし、コトちゃんのハカセに対する態度も今ではミヨと大して変わらなくなっている。
いつもなんとなく笑った顔のまま表情が変化しない。当然ながらハカセに暴力的なツッコミを入れるときも笑っている。
1度だけ、必要に迫られて(つまり、ハカセを弄るため)無表情になったことがある。
- 春
ハカセの知り合いらしい、黒髪ロングジト目無表情な不思議幼女。
老人の知り合いが幼女とはどういうことなのか、について詮索してはいけない。とにかく普通に携帯電話で呼び出されていた。
名前に反して花粉症。春先は大変なことになる。
知識が豊富だったりブラックジョークが多いなど、その言動は全く幼女とは思えない。また「ハカセ大会」の司会をやっていたり、10年前にコトちゃんが書いたらしい絵本の中に登場していたりと、とにかく謎が多すぎる子。
番外編
単行本2・3巻に番外編としてコトの学生時代を描いた「すこしふしぎまんが コトちゃん」が収録されている。
この時代のコトちゃんは現在と違ってボケまくりの変人である。髪型も少し違う。
他に友人でツッコミ担当の陸上部員・アイと水泳部員でどうやら西洋系らしい天然ボケ娘・ハイン、そしてなぜか現在と変わらない姿の春が登場する。ちなみにここではハカセは登場しない。
単行本4巻で、コトが大人になったアイとハインに再会する。アイは髪を一本結びにするなど多少大人びた。一方ハインは見た目もキャラも何一つ変わっていなかった。
関連タグ
ゆるめいつ…作者・saxyunのもうひとつの著作。