※当記事では路線の要点をかいつまんで説明する。詳細は外部リンクを参照されたし。
路線概略
全区間が茨城県龍ケ崎市内にあり、佐貫駅~竜ヶ崎駅までの4.5キロメートルを結んでいる鉄道路線。1900年に竜崎鉄道の路線として開業したのが始まりで、幾重の営業規模縮小を経て旅客列車専業鉄道として今日に至る。
鉄道種別は「普通鉄道」(枕木に固定した2本のレールに車輪を載せて摩擦力で走行する方式)である。開業から現在まで全線非電化であり、現在列車の運行は後述の気動車で行われている。
1971年8月には日本の鉄道事業者としてはいち早くワンマン運転を開始した。ただし路線規模が小さく整理券発行機・運賃箱等の設備はない。
現用駅
「佐貫」「入地」「竜ヶ崎」の3駅が使われている。1957年までは「南中島」「門倉」駅も存在した。佐貫駅にてJR常磐線「龍ケ崎市駅」と接続。
精算方法
全駅にICカード(PASMOとSUICAのみ対応)専用の簡易改札機を設置。入場の際は入場用改札機にカードをタッチ、退場する際は退場用改札機にカードをタッチすると料金精算が自動で行われる。
切符の券売機は佐貫駅と竜ヶ崎駅にある。この駅では券売機で降りたい駅を指定し料金を前払いすると発券される。降車した駅に「きっぷいれ」という金属製の小さな箱があるから、そこに切符を投入すれば降車処理完了。
入地駅には券売機はない。ここから隣の駅まで利用する際はそのまま乗車し、降車駅にて運賃を現金で、直接きっぷいれに投入する。領収書は竜ヶ崎駅で発行してもらえる。
現用車両
かつて存在した株式会社新潟鐵工所が製造した両運転台のディーゼルカーを2形式、3両保有している。いずれも片側3扉、ロングシートと通勤輸送に特化した車両となっている。各駅のホームは竜ヶ崎方に向かってすべて右側に設置されており、乗務員が乗降の安全確認を行いやすいよう、竜ヶ崎方の運転台は進行方向右側に設置されている。左側にも3つドアがあるが、これは非常口であり通常の営業運転では開閉することはない。
キハ532
1981年12月竣工。製造からおよそ40年経過しているが、定期的な整備を引き続き受けて2024年11月現在も竜ケ崎線を走り続けている。
クリーム色の地色に赤と黒の線が塗装された車体をしていて、さらに正面の前灯2灯が貫通扉の上に、後部標識が車体腰部の端っこ寄りに配され、側面の客用扉が片開きドアという独特な車体外観をしており判別が容易。
キハ2000形
1997年2月竣工。通常はこの車両をメインに運転されている。
車体は新潟鐵工所の軽快気動車の標準体系を基盤に、両開き3扉や全ロングシート化、竜ヶ崎方面の右側運転台化など関東鉄道向けに改良したものを用いている。
2024年現在の車体塗色は、白地の車体に関東鉄道のラインカラーである青と赤の細い線が入っているというもの。2002は龍ヶ崎市のマスコットキャラクターである「まいりゅう」のラッピングが行われている。