CV.須加みき(アニメ〈無印・ひぐらしのなく頃に解)/ 櫻井浩美(ひぐらしのなく頃に卒)
概要
ひぐらしのなく頃にシリーズのヒロインの1人竜宮レナの実の母親。
もともとは夫と娘であるレナ=礼奈と雛見沢に住んでいたが、仕事の関係で茨城に引っ越していた。
しかし、仕事先で同僚の男性(レナからは『アキヒトおじさん』と呼ばれていた)と不倫をして子供を身籠った事がきっかけで夫と離婚。一応母親は離婚後もレナのことを積極的に引き取ろうとするなど娘には愛情があったようだが、レナは母親が自分を愛人の男に懐かせて一緒に暮らす為に嘘をついていた事と引っ越し後におけるメリットが皆無だった父の献身や苦労を身近で知っていたことや、母がそんな父への愛情も理解も全く示さなかったことから完全に失望し、レナの方から絶縁した。
そのため仲間や現状のだらしない父(レナの行動の変化もあり一部編では途中で改善)への理解や愛情がかなり深い一方で、母に対しては自分と父を捨てだとして憎しみを抱いており、想いを馳せることすら全くなく、母親に付けられた名前『礼奈』から『嫌な事を忘れる』と言う意味合いも込めて現在の『レナ』と言う名を名乗るようになり、父親以外に本名で呼ばれることすら激しく嫌悪感を抱くほど母親への憎しみは強い。
なお、アプリゲームひぐらしのなく頃に命に登場する少女鳳谷菜央は、その愛人との間に生まれた子供である。更に菜央によればその愛人に騙されて逃げられてしまったらしく、菜央からも『騙された女と騙した男との間に生まれた子供』と言う事から憎まれてしまっている。
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ひぐらしのなく頃に命で明かされた真実
上記の通り、母親の不倫によってレナの家庭は崩壊してしまった……と思われたが、アプリゲームひぐらしのなく頃に命のキャラクターストーリー『記憶の中の幸せ・竜宮礼奈』にて、その真相が明かされた。
元々レナの母親は働き者かつデザイナー志望で、長年の努力が身を結び、ずっと憧れていた一流のデザイン会社の社長から直々に採用され、それをきっかけに雛見沢から茨城への移転と転職を提案。父親は最初こそそれに賛同したものの、元々仕事が長続きせず何度も退職し、家事に関してもあまり上手ではなかった上、上手くなろうと努力もしていなかった結果、妻の収入に依存するようになってしまった。
そして、レナの母親は夫のそんな姿に失望し、同時に娘である礼奈に『父親のそんな姿を見せたくない』と言う想いから、新しいパートナーを見つけ再婚し礼奈と共に新しい人生を歩もうとしていた事が明かされた。
レナは母親の事をずっと自分を捨てたとして憎んでいたが、実際は母親はレナに対してずっと罪悪感を感じて気にかけており、茨城の学校での暴力事件の際も、学校への謝罪や病院へのカウンセリングなど、その殆どに付き合ってくれたのは母親の方であり、父親の方は面倒を見ると言いつつもレナのことをどこから腫れ物のように見ていたのである。それを思い出したレナは、これまでずっと憎み続けていた母へ対する印象と感情に変化が訪れ出し……
また、『闇ノ怪物・竜宮レナ』のキャラクターストーリーでは、レナの両親は離婚こそしていないが関係は最悪の状態であり、更に父親はまだ妻と離婚していないにもかかわらず間宮リナと関係を持ってしまっている(こちらの世界のレナによれば『(妻に)先に捨てられるくらいなら、自分から妻を捨ててしまおう』と言う屈折した気持ちから思い至ったらしい)。その為、原作では父親に同情していたレナも、こちらの世界線では原作と違い仕事と家庭をしっかりと両立し長年の努力で夢を掴んだ母親を心から尊敬しているのに対し、父親に対してはその堕落した姿に失望しているような様子を見せている(それでも結局見捨てる事が出来ず、結果罪滅し編同様にリナと北条鉄平を殺害してしまった)。
確かにレナの母親は夫の事は捨ててはいたがレナ=礼奈の事は捨てようとはしていなかったのである(実際、離婚の際に夫に対しては直接会って話をしようともしなかったが、礼奈に対しては面会した上で『お母さん達と一緒に暮らそう』と伝えている)。
夫に対しては真摯さを向ける価値を認めないほど、愛情が薄れていたが、逆に言えば娘である礼奈に対してだけは誠実で、不倫をして礼奈を不幸にした罪と向き合っており、礼奈から決別の言葉を聞かされても言い訳も文句も言わず、ただ黙ってその事実を受け止め、涙を流していた。
そして不倫こそしたがそれも自分の幸せの為だけでは決してなく、礼奈の幸せも思ってこその行動だったのである(しかし、上記の通り夫を捨て、娘とも決別してまで新しく選んだ愛人は自分を騙して逃げてしまったので、仮に礼奈が彼女の方に付いて行ったとしても本当に幸せになれたのかは定かではないが……)
そして、本当の元凶はレナの母親ではなく、レナがずっと気にかけていた父親の方であった可能性が高まっていったが……?