概要
2005年9月、それまで存在した2つの製薬会社三共と第一製薬が経営統合・合併し発足。イメージカラーは青と緑。
第一三共本体は病院向けの医療用医薬品に特化させ、医薬品・化粧品部門については2006年に子第一三共ヘルスケアに分割。2007年にはガスター10やマキロンやプレコールなどで知られたゼファーマを吸収合併した。なお、ゼファーマ自体山之内製薬と藤沢薬品工業の家庭用医薬品部門を統合した上で設立した企業であり、山之内と藤沢も2005年に対等合併、現在のアステラス製薬となっている。
第一三共ヘルスケアは食品・飲料水などの製造および売買も取り扱っている。
なお、旧第一製薬は「命ふくらまそ」というコーポレートスローガンで知られ、育毛促進剤のカロヤン、鎮痛消炎薬のパテックス、鎮咳薬のペラックなどの商品があった。
旧三共は総合感冒薬のルル、水虫薬で爆発的に売れたラミシール(現在は製造元のGSK)のほか、一斉を風靡したリゲインも同社の製品。第一三共になってからはスイッチOTCのロキソニンが売れている。
旧山之内製薬は合併前にスイッチOTCのガスター10が飛ぶように売れた過去があり、ほかに葛根湯製剤のカコナール、傷薬のマキロンなどがある。
旧藤沢薬品はこの中で唯一大阪に本社を持っていた。市販薬は草野仁がCMをやっていたプレコール、頭痛薬のサリドン、水虫薬のピロエース、虫刺されのオイラックスなどがある。かつては気配館という飲料品事業、トイレ芳香剤のピレコットなど日用品事業も知られていた。
事業統合した後も商品名を統一せず、そのままで販売しているものが多い(総合感冒薬も第一のペラック、三共のルル、山之内のカコナール、藤沢のプレコールの4ブランドがいずれも住み分けて現存)