概要
2005年10月1日、大日本製薬と住友製薬が合併して発足した。本社は製薬メーカーや医薬品商社が集まっていることで知られる大阪・道修町(どしょうまち)にある。
前身の大日本製薬は1897年創業の医薬品メーカーで、ヒロポン(メイン画像)の製造・販売元でもある。
もう一つの前身である住友製薬は、住友化学工業(住化)の医薬品事業と、住化傘下の化学商社・稲畑産業の医薬品販売部門を統合する形で1984年に設立された。一部事業は2002年にジャパンエナジー(日産・日立系)から引き継いだものである。
しかし海外では先に大日本と付けると負のイメージを連想される為に欧米では住友が先で大日本が後にする表記と逆にアジア圏では大日本の名前そのものを排除する方法が取られている。
現在は医療用医薬品の製薬メーカーとなっている。前身両者はかつて大衆薬も製造・販売していたが、合併に先立ち、大日本製薬は興和(『キャベジン』『QPコーワ』『バンデリン』などのメーカー)に、住友製薬は大日本除虫菊(蚊取り線香『金鳥』のメーカー)に譲渡している。
もっとも大日本製薬に付き纏っていた負のイメージはヒロポンだけではない。
大日本製薬はヒロポンだけでなく、鎮静薬イソミン及び市販胃腸薬プロバンMによるサリドマイド禍を起こしたことがある企業でもある(同成分は催奇性があったのだが、よりにもよって悪阻の症状を緩和するなどという文言があったため被害が広がってしまった上、西ドイツからの警告を根拠がないとして無視していた)。
2022年4月1日、住友ファーマに社名変更した。
商品
アンビゾーム(抗生物質 米国ギリアド・サイエンシズからの導入品)
ラツーダ(抗精神病薬)