概要
2021年。この年の秋華賞で、どうしても最後のティアラを譲れない馬がいた。オークス2着馬・アカイトリノムスメである。このアカイトリノムスメ、母が08年のトリプルティアラ・アパパネなのだ。牡馬三冠馬であったディープインパクトが父のため「12冠ベビー」と称された超良血お嬢様は、樫をあと少しで逃しており、再起をかけていた。
この年のメンバーは桜の女王ソダシや樫の女王ユーバーレーベンがともに直行してきたほか、前哨戦から上がってきたファインルージュやアンドヴァラナウトなどが名を連ねた。
レースはエイシンヒテンの逃げ。アカイトリノムスメが抜け出し、最後のティアラを掴み取った。これにより、母の偉業から13年でレース史上初の母娘制覇が達成された。