データ
開催前までの動き
2018年の牝馬クラシック戦線は、アーモンドアイが2歳女王ラッキーライラックを退けて、桜と樫の二冠を達成。ジェンティルドンナ以来6年ぶりの牝馬三冠に王手をかけた。
アーモンドアイはオークスの後、休養を挟んで前哨戦には向かわず、そのまま秋華賞へ直行する。
アーモンドアイに対抗するのは、ラッキーライラックが2歳女王の意地をかけて三冠を阻止しようとする。
トライアルでは、ローズステークス(GⅡ)勝馬のカンタービレと2着のサラキアが人気を集める。
なお、もう一方のトライアル・紫苑ステークス(GⅢ)の勝馬ノームコアは、疲れが抜けきれてなかったため、秋華賞は回避した。
レース展開
カンテレ公式動画
(第4コーナーからの実況)
外から緑の帽子がすーっと三冠へ向けて、第4コーナー。
大歓声が唸りを上げて直線コース!
先頭はミッキーチャームだ!ミッキーチャームがまだ先頭!
ランドネが2番手!サラキア!
そして外から、三度白いシャドーロールが飛んで来た!
アーモンドアイ!一気に来た!まとめてかわすか!
ミッキーチャーム先頭だ!一気に来たぞ!
アーモンドアイがかわすかわす!
これが、新たな歴史を作る馬!平成最後の、三冠牝馬ー!!アーモンドアイ!!
この馬には、三冠すらも通過点!アーモンドアイです!!
史上5頭目の三冠牝馬は、恐るべきポテンシャルの持ち主でした!!
JRA公式動画
レース結果
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | タイム・着差 | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|
1着 | 6 | 11 | アーモンドアイ | C.ルメール | 1分58秒5 | 1 |
2着 | 7 | 13 | ミッキーチャーム | 川田将雅 | 1と1/2 | 5 |
3着 | 1 | 2 | カンタービレ | 武豊 | 1 | 3 |
4着 | 3 | 5 | サラキア | 池添謙一 | 3/4 | 4 |
5着 | 1 | 1 | ラテュロス | 秋山真一郎 | ハナ | 13 |
記録・その後
アーモンドアイが史上5頭目の三冠牝馬に輝いた。また、鞍上のルメールは、前年のディアドラに続いて2年連続の勝利となった。
秋華賞後アーモンドアイは、牡馬に混じって第38回ジャパンカップに参戦。
驚異のレコードタイム2分20秒6を叩き出し、GⅠ4勝を挙げて平成最後の年度代表馬に輝いた。
その後も勝鞍を重ね、最終的には芝GⅠ9勝の日本新記録を樹立。
本実況の川島壮雄が発した、「三冠すらも通過点!」という言葉を実証して見せた。
一方、7着に終わったラッキーライラックは、牝馬クラシックは無冠に終わり、アーモンドアイとはその後一度も対戦することはなかったものの、エリザベス女王杯を2連覇し、大阪杯も勝利してGⅠ4勝の成績を残した。
関連タグ
【前回】第22回秋華賞(2017年) 優勝馬:ディアドラ(クリストフ・ルメール)