データ
開催前までの動き
2020年の牝馬クラシック戦線は、新型コロナウイルスが猛威を振るう中、デアリングタクトが無敗で春の二冠を達成した。
これまで三冠牝馬は5頭いたが、いずれも敗北経験があり、無敗での牝馬三冠達成は前例がなかった。
オークス後、デアリングタクトは2年前のアーモンドアイと同様に前哨戦には向かわず、秋華賞に直行することを選択した。
迎えた秋華賞本番、デアリングタクトは単勝1.4倍の圧倒的1番人気に推された。
対するは、ローズステークス(GⅡ)を勝ったリアアメリア、紫苑ステークス(GⅢ)を勝ったマルターズディオサがデアリングタクトを迎え撃つ。
レース展開
カンテレ公式動画
実況:吉原功兼
(直線からの実況)
さあ直線コース!まだ馬なり!まだ馬なり!
直線コースに入ったデアリングタクト!
見えたか三冠!内からはマルターズディオサ!
さあ真ん中から来たぞ!デアリングタクト来た!デアリングタクト来た!
外からはパラスアテナ!一番外からはソフトフルート!
しかし捕えるか捕えた!デアリングタクト先頭に変わった!
咲いた咲いた三冠の花!強く・逞しく・美しく!デアリングタクト三冠達成ー!!
史上初!無敗の三冠牝馬が、ここに誕生しました!!
松山弘平、左手で三冠をアピール!
歴史は変わりました!時代は作られました!デアリングタクトです!
JRA公式動画
レース結果
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | タイム・着差 | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|
1着 | 7 | 13 | デアリングタクト | 松山弘平 | 2分00秒6 | 1 |
2着 | 6 | 12 | マジックキャッスル | 大野拓弥 | 1と1/4 | 10 |
3着 | 4 | 8 | ソフトフルート | 藤岡康太 | 3/4 | 9 |
4着 | 8 | 16 | パラスアテナ | 坂井瑠星 | ハナ | 12 |
5着 | 7 | 15 | ミスニューヨーク | 長岡禎仁 | 3と1/2 | 16 |
記録・その後
デアリングタクトが史上6頭目、史上初の無敗で牝馬三冠を達成した。
翌週の第81回菊花賞ではコントレイルが無敗でクラシック三冠を達成し、この世代は牡牝両方で三冠馬が誕生した。
そして、コントレイルとデアリングタクトは、ジャパンカップにて直接対決が実現。さらに、先輩三冠牝馬のアーモンドアイが引退レースとして同じくジャパンカップを選択したことで、三冠馬3頭の直接対決となった。
詳細は「第40回ジャパンカップ」を参照。
関連項目
【前回】第24回秋華賞(2019年) 優勝馬:クロノジェネシス(北村友一)