概要
「おんじょ」とは、(旬の過ぎた)おじさんという意味で、6月頃に山で筍を採るのに夢中になって道に迷い、途方に暮れていると何処からともなく筍を採る“ポキッポキッ”という音が聞こえてくる。道を尋ねようとその方向に向かうと三叉路となっていて、そこに1人の男が腰を下ろして黙々と筍を採っている。
この男こそが妖怪・筍おんじょで、近寄って道を尋ねてみても何も言わずに山へと迷い込む道の方を指さすので、指された方向とは逆の方に降りれば麓の村の方へと出る事ができるとされる。
またこれが出現すると、蠅が多く飛び回るものの、トビウオが大量になるが、その逆にカライモが不作となってしまうという。