概要
稗or黍・麦・豆・稲(米)と並び、五穀の一つに数えられる伝統的な穀物。
元々はネコジャラシ(エノコログサ)を原種として人工的に栽培されるようになった植物で、日本には縄文時代に伝わったとされる(稲は弥生時代)。ちなみに五穀で元々日本に自生していたのは稗だけ。
雑穀として長らく食を支えてきた作物だが、第二次世界大戦以降の食生活の変化に伴い生産量は激減。しかし現在でも新嘗祭の供物として米と共に用いられており、五穀としての格は保っている。
粟餅や十六穀米の素材としても使用されるため、単品では馴染みがなくても食べたことのある人はいるはず。また近年の健康志向の高まりによって単品で売られている事も増えてきた。
関連タグ
濡れ手で粟:ことわざの一つ。何の苦労もせずに多くの利益を得ることを指す。
栗:そっくりな文字。「西」の下が木になっている。
こちらも古来重要な穀物であった。