概要
元々はJR西日本が制作した仮想CG再現教則VTR映像「重大事故仮想再現VTR」シリーズの動画。
その名の通り主人公である運転士が様々な判断ミスや諸処の理由で見落としてはならないことを見落としてしまい、結果大事故につながってしまう状況をCGで再現したもので、モデルを使いまわした影響でどれほどの大事故を起こしても次の映像では同じ運転士が通常通り運行を行っている事から付けられた。
ニコニコ動画では2008年9月頃から関係する動画がアップロードされたことでブームになった。
直後にJR西日本が権利者削除を行使したことで、出所が判明すると同時にブームも危ぶまれたものの、再アップなどを経てしぶとく生き残っている。
元が乗務員用の研修ビデオなのでクオリティは本格的であり、実際にヒューマンエラーが原因の鉄道事故が起こるとしばしばSNSなどで参照されることも多い。
股尾前科
主人公に当たる運転士に付けられた名前。何度も事故を起こすことから「またお前か」をもじって名付けられた。
ダイヤの改正により久しぶりに大阪の運転区へと配属されたが、前に乗った事のある線区であることから運転方法の変更などを軽視しており、その結果停車パターンやダイヤが大きく変わったダイヤで運転する事になり、遅れが発生した事から回復運転を行うも分岐点の速度制限を忘れてしまい、脱線事故を起こしてしまった。
その後も
- ATS-Pの故障と誤認して無断解除し、隣の入れ替え列車に突っ込んで脱線
- 下り勾配の速度制限をド忘れし、踏切で立ち往生していた自動車と激突。しかもブレーキをかけ忘れている
- 閉塞指示運転中に中継信号を確認して速度を上げた結果、線路陥没に対応できず突っ込んで脱線
- 分岐器で脱線
- 乗客の鞄がドアに挟まっていることを知らずに発進させて引きずり回す
- 無断退行
- 防護無線受信時の取り扱い誤り
- 開けるべきドアを間違えて乗客を反対側の線路に落っことす
等の問題行為を次々と行っている。現実で行えばまずただでは済まないだろうが、何故かクビにはならない。しかしどこか地方へ飛ばされた模様。
ネタキャラとして扱われているが、彼が事故を起こすことによって忘れがちな事故の教訓を頭に入れ、正常な判断に復帰させるために存在していることを忘れてはならない。
同じようなVTRはJR東日本やJR貨物向けにも制作されており、JR東日本のものは「分岐器割り出し編」のみ見ることが出来た。
またどの鉄道会社向けかは不明だが三河島事故の経緯を3DCGで再現したVTRも確認されている。