概要
メフィストの命令でシュラを探しに青森県八戸市十和蛇湖にやってきた奥村兄弟。雪が吹雪く中、宿を探すと明かりが点いた古い旅館を発見。正面の明かりはあるものの中は薄暗く静かでほかに客などいないかのよう。雪男が声をかけて中から出てきたのは…
某有名妖怪アニメの主役そっくりな顔の女将さんだった。彼女は少々なまっているものの共通語を話し、年若い余所者二人にも礼儀正しく接した…まではわりと普通かもしれない。
燐「ここって露天風呂ありますか?」
女将「はいはい、ございますよ」
燐「やったー♪」
雪男「兄さん、仕事で立ち寄ったんだよ」
女将「はいはい、隠さなくても結構ですよ。今は自由な時代ですものね。私はそういうの気にしません」
雪男「…は?」
ここで雪男は何かに気づいた…自分たち二人は同性カップルで忍んでデートに来たと思われている…と。
(中略)
女将「そんじゃお邪魔虫は退散いたします」
雪男「へ!?あの・・・!」
女将「そんじゃ、ごゆっくり・・・(サムズアップしながらふすまを閉める)」
雪男「誤解だ!!」
燐「一緒に露天風呂行こうぜ♪」
注釈
ここまでの会話で「兄弟である(背格好は近いが顔はあまり似ていない)」「年齢が近い(双子である)」「何か具体的な用事がある(仕事で来たと言っている)」という会話情報をすっ飛ばして女将さんの中で二人は世間に隠れているカップルという図式が出来上がった。(上記の条件からもしかしたら両親が再婚で連れ子二人の兄弟という可能性はなかったのか)
雪男は会話の不自然さから何となく気が付き始めたが燐に至っては何も気づかない(普通の人間関係を築き始めたのがごく最近だからまだまだ相手を勘繰ることを知らない)。
こんな展開があったため前回の燐の告白や奥村兄弟の恋バナが頭に入ってこない視聴者もいたかもしれない。
女将さんの年齢からそんなに性に寛容な時代になったのはわりと最近であろうがここから女将さんは二人の話を一切聞かず勘違いしサービスに走り出す。(具体例:人目がない貸切風呂を薦める、ピッタリ隣接した敷布団など)
もともと辺鄙な場所に大きく静かな旅館があったから以前からそういう人たちがこぞって旅行に来たのかもしれない。
女将さんについては年配ではあるものの記憶力はしっかりしており写真を見ただけでいつ出会ったかまで把握している。
女将さんが翌朝の朝食を持ってきたときに雪男は必死に目的を説明しだした。
モブで出番が少ないはずなのに存在がとんでもないインパクトを持っている女将さんである。