概要
「偉人の杜」に所属する、大日本帝国陸軍歩兵・舩坂弘の廻り者。
人物
旧日本陸軍の制服を身に纏った、丸刈り頭の寡黙な青年。生真面目な性格で、語尾に「~あります」を付けて話すことが多い。
才能
『不死の兵』
肉体がいかなる損傷を受けようとも再生するという、まさに反則級の能力。作中ではルーデルの『不変の不死』に対して『不滅の不死』とされる。
基本的にどのような外傷でも治癒するが、一方的にダメージを受け続ければいずれ限界が訪れ、全身が崩壊し死亡する。
武装
陸軍歩兵であったことから、小火器・手榴弾を顕現させることができる。主に使用するのはAK-47自動小銃III型(ソ連)であり、三八式歩兵銃(日本)・F1型手榴弾(ソ連)を併用することもある。なぜ旧日本軍所属であった舩坂がソ連製のAK-47やF1を顕現させられるのかは不明。
作中での活躍
ノイマンに「偉人の杜」へ勧誘され、以来世界中の戦場を転々とする。輪廻返りした当初こそ「偉人」として一方的に敵を蹂躙できる優越感に酔っていたが、しだいに退屈となり、己の中で渦巻く正体のわからない不快感とともに、もはや思い出せない人間であった頃を恋しく思うようになる。
対ルーデル戦で東耶の言葉から「自分は偉人などではなく、互いにすり減るような闘争を求めていただけ」であったと悟り、「誰が為でなく、己が為に」改めてルーデルに一騎打ちを挑む。
──そして、先に限界を迎えたのは舩坂であった。ルーデルが彼への称賛と東耶への言伝を残して花弁と散ると、まだ辛うじて動けた舩坂は自分がもはや助からないことを悟り、東耶に『不死の兵』を託し死亡する。