プロフィール
経歴
元々ばくち打ちであったと言う経歴を持ち、1944年に五段の試験を受けて合格、プロ入りした。経緯からして定跡とは縁の薄い無頼派とでも言うべき棋風で、妖刀使いとも言われ終盤の強さには定評があった。
60歳にA級順位戦に復帰するなど長く現役を続けたがタイトル戦が少なかった事や大山康晴の全盛期にぶつかった(名人戦では大山に4タテを食らい「花ちゃん、あんたは所詮素人だもんね」と言われてしまう)事もありタイトルには縁がなかった。
その事から弟子たちには正統派の将棋を教え込んだが、どうも引きの悪さまで受け継いでしまったようで森下卓は準優勝男と言われ、深浦康市は2007年に王位を獲得して一門悲願のタイトルを獲得するも順位戦に苦しめられ続けている。
1985年逝去。
師匠曰く「いい弟子だがたった一つ悪い事をした。師匠より先に死んだ事だ」。