苦笑(くしょう)については→苦笑いを参照。
妖怪の概要
熊本県八代市の松井文庫所蔵品である妖怪巻物『百鬼夜行絵巻』を始め、室町時代に書かれた『百鬼夜行絵巻』や江戸時代の絵巻物『百物語化絵絵巻』、『ばけ物つくし帖』等といった日本の妖怪絵巻に記載されている妖怪。平仮名表記で“にがわらい”とも表記される。
その名の通り苦笑いを浮かべた角の生えた怪物だが、どのような事を行う妖怪なのかは説明が書かれていない為、詳細は分かっていない。
なお、大御所の解釈では、その手には猛烈な苦みがある毒が含まれており、料理の味を苦くして食べた者が思わず苦笑いを浮かべてしまう程に不味くしてしまう一方で、その人の腹痛を治してくれたりもしてくれる存在ではないのかとされている。