概要
以下、重大なネタバレ注意
草摩家前当主・草摩晶の妻であり、草摩家現当主・草摩慊人の実母。
妖艶な美しさの持ち主で、顔は慊人と瓜二つ。現在は心身を患っており、奥の間にいることが多く表にはめったに出てこない。
草摩のすべての権限は慊人が握っているが、「楝派」と呼ばれる新参に値する一部の人間を従えている。既に亡くなっている夫の晶に対してかなりの執着を抱いており、慊人に対しては十二支との絆を否定し、自身と晶との絆こそが本物で、それ以外は偽物であると主張している。
元来、晶の世話係の一人であったが、彼の孤独を理解し、寄り添おうとしたことで晶に見初められ結婚した。しかし、十二支を統べる存在である神様として慊人が生まれたことで、晶は子供を溺愛するようになり、娘である慊人を女性として激しく嫉妬するようになる。
慊人に対し策謀する紫呉に誘われて肉体関係を持ったり、紅野やはとりを誘惑したりと、慊人と十二支の仲を裂こうとしている節がある。依鈴のことを生理的に気にくわなかったという理由で、彼女を騙し利用するなど、特定の十二支に対しても態度は冷たい。