「これは、モノノ怪の仕業」
「モノノ怪が出た…!」
「皆々様の真と理、お聞かせ願いたく候」
概要
CV:神谷浩史
本作の主人公を務める謎の人物。TV本編で登場する薬売りとは全くの別人であることは判明している。
容姿
TV版同様に派手な化粧をした妖艶な雰囲気を漂わす涼やかな顔立ちの男性。
長い耳、一部が朱色に染まった長い白髪など、何処か異人的な特徴を持つが、後述の服装からTV本編以上に幻想的な風貌をしている。
顔には隈取のような青と赤の化粧を施し、頭部には黒色の頭巾を被っている。その美貌と浮世離れした外見で周りを魅了する。
衣装は、赤と黒を主とした派手な柄の着物の下に袴を穿いたような服装で、黒色の着物は十二単のように何枚か重ね着をしているかのようにも見える。「薬売り」を名乗るだけあり背中には大きな薬箱を背負っている。
モノノ怪の形・真・理を得て退魔の剣を抜くと、戦闘に特化した神儀という姿となる。この姿になると全身が黒髪と褐色肌に衣装は白色の着物となり、左半身のみ衣装を着崩した状態となる。戦闘時に長い黒髪が赤髪になり、燃え上がる炎を思わせる風貌となる。
使用する道具
天秤
モノノ怪の位置を探る為の道具。モノノ怪は怪現象を起こすが、「形(モノノ怪の名前)」、「真(事の有様・モノノ怪の起こした怪現象の真相)」、「理(心の有様・モノノ怪が事件を起こした動機)」が見破れていないと、薬売りにもモノノ怪の居場所は分からない為、それの位置を探る為に使用する。
天秤の向きによってモノノ怪のいる「方向」を示し、天秤の傾きによってモノノ怪との「距離」を示す。一つしかないわけではなく、モノノ怪によっては大量に天秤を使って位置を測る。
また、自我のある道具の一つの様で、気に入った人間の元に飛んでいく、頭を下げる様な行動を取るなど、それとなく人間臭い仕草を見せることがある。
薬売りの背負子から必要な数だけ無限に出現する。
呪符(お札)
薬売りが普段使いする道具。主な使い道はモノノ怪に対する結界を張ることだが、結界を張ると言っても一時的なものに過ぎず、基本的には時間稼ぎの為の道具でしかない。
ただし、薬売りの使う道具の中でも最も数が多く、大量に貼り付けることで重い物を動かす事もできるなど、使い道は結構多い。
背負子
薬売りが背負う大きな薬箱。中には、退魔の剣や天秤などの退魔用の道具がしまわれている。他にも“薬売り”の名の通り、薬も入っている模様。
この世で唯一モノノ怪を斬ることが出来る剣。陰陽八卦の内の1つであり、陰の剣「坤」。
大きさは普段は懐剣ほどの大きさをしているが、モノノ怪を斬る際にはビームサーベルの様な大剣に変わる。モノノ怪の「形」、「真」、「理」の三つを見破ると、歯を鳴らして口を開閉する。
普段は抜くことが出来ず、モノノ怪の「形」、「真」、「理」を見抜く事で抜くことができる。
柄頭は剥き出しの牙を持つ鬼の首の様な装飾が付いており、どこか自我や意識の様なものを持っているかの様に描かれるが、詳細は不明。
人物
モノノ怪を斬り祓う力を持つ「退魔の剣」を携える謎多き存在。神出鬼没で怪異に悩まされる人々の前に忽然と現れ、いつの間にか場に溶け込み、浮世離れした外見で周りを魅了する。
時に大胆に、時に冷静に、怪異とそこから起こる事態を眺めながら、モノノ怪となった情念に寄り添いつつも恐ろしくも凶暴な怪異に立ち向かっていく。
佇まいは冷静で物静かだが、自分から積極的に他者に話しかけたり、女中見習いのおにぎりの香りを堪能したり下世話なお節介を焼くなど、茶目っ気もあり、後述にあるようにモノノ怪に襲われた人間を介抱する人情も持つ。
演者の神谷氏曰く「薬売りは人助けに能動的」と語られるようにTV本編の薬売りよりも情緒豊か且つ人情的である模様。
余談
TV本編での薬売りは「静と動」だったのに対し、今作の薬売りは「動」であると語られ、TVシリーズ以上にアクションが激しいことが語られている。
実は薬売りは単独の人物ではなく、陰陽八卦と呼ばれる8つの退魔の剣を含めた64の退魔の剣に応じた64人の使い手が存在し、時代の節々でモノノ怪の脅威に応じて現世に現れる数が決まるとされる。
関連イラスト
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怪~ayakashi~ 中村健治 ノイタミナ 劇場版モノノ怪唐傘