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概要編集

中国東晋の時代(3世紀後期頃)のお話。

車胤(しゃいん)という青年は家が貧しく、夜に本を読むための灯りの油が買えなかった。

そこで夏にを数十匹採ってきて絹の袋に入れ、その光で書物を読んで勉学に勤しんだ。

そして、やはり貧乏だった孫康(そんこう)という青年は、冬の夜に窓辺に雪を積み上げ、雪に反射する月光で読書したという。


この苦労が実を結び、後に2人とも高位の役人に出世した事から、『苦学を重ねて成功する』という意味に用いられている。

ちなみにこの二人は実在した人物で、苦学の末に立身出世したのも本当だが、車胤は司馬元顕(しばげんけん。当時の皇族の一人)の非行を告発しようとしたところで当人にバレて自害させられてしまった(後に元顕も捕らえられて処刑という末路を辿った)。

対する孫康はほとんど業績が語られておらず、なんとも影が薄い。


唱歌『蛍の光』の歌詞もこれに由来する。


現代でも南米ペルーにて似たようなエピソードが存在する(外部リンク)。


関連タグ編集

故事成語


外部リンク編集

監視カメラに不審人物が!?警察が映像を確認したところ、そこには街灯の明かりを利用して宿題をする少年の姿が(ペルー) : カラパイア

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