公式プロフィール
(単行本2巻記載)
人物像
イリュージョニスト(奇術師)の青年。27歳。本名・中西宏太。
元は大手の出版社で働いていたが、25歳の時突然リストラされ、妻も通帳を持って家を出ていってしまう。家賃も払えなくなってホームレスになったが、「職も妻も貯金も全部消えたのは、自分には『消す』才能があるからではないか」となぜか思い込み、イリュージョニストの道を選んだ(その迷走ぶりは斉木曰く「マリオカートならとっくにジュゲムが(逆走の看板を釣り竿から下げて)介入してる所」)。
公園でグダグダなマジックショーを披露していたところで斉木と出会い、彼の鮮やかな手品(を装ったテレポート)を見せられて驚愕し、勝手に「師匠」と慕い出すようになる。
当初はごく簡単なマジックしかできなかったものの、原作第14χではテレビに出演する程の売れっ子にはなっており、生放送で見事脱出マジックを成功させるなど、腕の上がった様子を見せる。
助手に同じくホームレスだったイケさんことマイケル(本名:池見華寿弥)を雇っている。一度はあまりに使えないためクビにしたが、恩を感じたイケさんが戻ってきたことでコンビが復活した。
終盤での最後の登場回では斉木を本気で驚かせるほどに腕が上がっていた。
実は、上述の家出した妻とは燃堂力の母(燃堂緑)。彼女の(顔に似合わない)優しさに惹かれたらしい。元義理の息子である燃堂とは良好な仲のよう。ただ、手品の道具に関する費用の使い方などに問題があるため、いまだに復縁の目処が立っていない。
実写映画版ではPK祭にゲストとして招かれたイリュージョニストととして登場。楠雄とは面識がなく完全に赤の他人。助手がマイケルではなく実母になっていた。終盤では窪谷須を恨んでPK学園に殴り込みをしようとした大量の不良たちを楠雄が瞬間移動させた際に、その場にいた全員が蝶野がイリュージョンさせたものと勘違いしていた。
名前の由来は「超能力」から。本名の中西宏太は「中に仕込んだ」より。
余談
原作第14χの再現VTRにて「読切版斉木楠雄では二回もメイン回があった主要キャラだったが、連載にあたり使い所に悩み、今の今まで放置されていた悲しい男である」と紹介されている。
さらに、燃堂母の元の夫と聞いた斉木は「そんな伏線一切なかったじゃないか。いくら蝶野の使い方が思いつかないからって、後付けサクサク過ぎるだろ作者」と驚きつつツッコミを入れていた。
ちなみに、彼はいつもそのイリュージョンを披露する前にこれから何をするのか全て説明してしまうが、これはプロのマジシャンなら誰でも知っているはずのサーストンの3原則(外部リンク)の1つ、"これから起こる現象を説明しない"に思いっきり反してしまっている。
作中でも斉木にツッコまれているが、ギャグマンガのボケキャラだし問題ないんだろう。多分。