被験体NO.1919
ひけんたいなんばーいちきゅういちきゅう
この記事には、秘密結社ヤルミナティーの重大なネタバレを含みます。
「確実にここを出る方法は優秀な人材だと認められることだ。そして選ばれるのは1人だけ...」
秘密結社ダークサクリファイスの研究対象である、紫色のツナギを着ており、白い肌で端正な顔立ちの金色の瞳に、黄色のメッシュが入った白髪の男性。
幼少期から10年以上、ダークサクリファイスの研究所で過ごし、何度も走らされたり、苦痛を伴う謎の注射を打たれるなど苦しく孤独な日々を過ごしていたが、被験体の中で優秀な個体になって、外の世界に出ることを夢見ていた。
そして、ファーストプラン通過後、セカンドプランとして他の被験体全員に勝利すればどんな願いも叶うことを条件に戦うも敗北してしまう。
その後、再び戦うもアクシデントが起きて女性である被験体NO.69の胸を揉んでしまい(その際「何でお前胸に尻がついてるんだ?」と言っている)、彼女に殴られた事により再び敗北。しかしそれがきっかけである感情が芽生えることになる。
アクシデントで被験体No.69の胸を触ってしまった日から、被験体No.1919は、自らの体の異変に戸惑っていた。
その異変に気づいた被験体No.48は、彼にそれは病気では無い事を教え、私物のエロ本を渡すと被験体No.1919に「とある事」をする様に言う。
そしてすっかり、彼はそれにハマってしまう…。
「いくぅ〜!!」
だがその事がきっかけで、被験体No.48と被験体No.69と交流を持つ様になる。
そしてある夜、2人からここを出ないかと誘われ、「3人で外の世界に行って、夢を叶えよう」と約束をした。
また、被験体No.69から「外に出たらNo.1919とデートがしたい」と言われ、戸惑いながらも承諾する。
だが脱出計画当日に「脱走者が出た」と研究所内で警報が鳴り響き…?
研究所での過酷な実験からキリンのように早く走ることが出来るようであり、過去編1話の段階では時速60kmという脅威的な結果を残していた。一方で、幼少期から研究所で過ごしてきた影響で、知能は一般人よりも劣っている。
幼少期、彼は親から外に出ることを許されず、家でいつも留守番させられていた。
「いつか俺にも、こんな友達ができるといいな」
そして夢を抱いて、彼はスケッチブックにある絵を描いた。
そこには笑顔の彼と、2人のある人物の絵、そしてヤルミナティーのシンボルマークに、「秘密結社ヤルミナティー」という文字が書かれていて...?
誤表記:被検体NO.1919...レクイエム過去編のみで呼ばれている名称。
Plott作品の関連キャラ
- ヒサメ(混血のカレコレ)...『混血のカレコレ』の登場人物。彼女も仲間達と出会うまで、彼と似たような過去を過ごしていた。
他作品の関連キャラ
- 孫悟空(ドラゴンボール)...彼もブルマと出会うまで女性と一切関わったことがなかった為、初対面時は被験体No.69と出会った被験体No.1919と同じ反応を見せていた。
- アーニャ・フォージャー...とある施設内において被験体として扱われた主人公繋がり(後に逃亡している)。
ここから先、最大のネタバレ注意!
突如鳴り響いた警報音や、脱走者が出たと言うアナウンスに、2人が心配になった被験体No.1919は慌てて隠し通路へと向かうが、その際にレクイエムの母親とぶつかり、何とその拍子に彼女が持っていた、キニルを飲み込んでしまう。
そして同じく脱走を企んでいた彼女と、彼女の仲間で、被験体No.69の父である副所長、そして被験体No.69と共に逃げる事を決意する。
ところが出口まで辿り着いたところで、アルファに唆され、「被験体No.1919と被験体No.69が逃げる」ビジョンを見て「裏切られた」と誤解し自暴自棄となった被験体No.48と戦闘になってしまうが、何とか勝利する。
そして被験体No.48に対し「道を外しそうになったら、助けるのが仲間だろ」と告げ、一緒に逃げようとするが、被験体No.48は共に行く事を拒否し、彼等を逃すために敢えて囮になることを選ぶ。
その際に、被験体No.48と「とある約束」をした。
何とか外に出た彼等だったが、アルファが追いついてきてしまい、被験体No.1919は囮になる事を決意し、アルファを遠くまで引き付けるが、とうとう力尽きて倒れてしまう。
その時、彼の頭の中に謎の声が響く。
「貴様の願いは何だ?」
「夢はあるか?」
彼はふと、2人と過ごした日々と、幼い頃に描いた絵を思い出す。
「あぁ…そうだ…俺の夢は…」
そして月日は流れ、Y大学の校長となった副所長が、大学の近くの森を散歩していると、倒れている何かを見つける。
そこに倒れていたのは、何とキリンだった。
彼は記憶を失っており、唯一覚えていたのは、何故か自身が童貞である事だけだった。
そこで副所長は、「記憶が戻るまで、うちの大学にいていい」と告げ、部活に入る事を薦めると、彼は自身の正体が分かるかもしれないという理由で「オカルト研究部に入りたい」と意気揚々と言うが、オカルト研究部は大学にはなく、部活を作るためには、自身を含め3人部員が必要である事を教えられ、彼はオカルト研究部を作るため、部員探しに奮闘する事になる。
そして部員探しの真っ最中、とある人物とぶつかった。
「キリンが喋った!?」
「豚が喋った!?」
秘密結社ヤルミナティーEpisode0
~完~
余談
と、このような経緯からキリンが誕生することとなったわけだが、過去編のラスボスであるアルファがどうなったのかは不明である。
- 1.キリンに転生する際に発した光に巻き込まれて消滅
- 2.転生する際に被験体NO.1919と融合してキリンに生まれ変わった
- 3.特に被害もなく生存している
1の場合は、これまでの報いを受けた形になる。
2の場合は、キリンが持つ「世界征服の野望」「エキサイティングゥなものに興奮する」「仲間を見捨てる卑劣さ」辺りが反映されているとも取れる。
3の場合は、脱走者と裏切り者を取り逃した上にキニルを二つも失ったことからまず間違いなく責任を取らされたと思われる。
関連タグ(ネタバレあり)
まさかの公式/公式がやっちゃいました:ヤルミナティーの二次創作において擬人化されたキリンというのはよく見られたが、まさか正体が人間だったとは誰が予想しただろうか。
殺せんせー…元は人間だったが、並外れた身体能力、過酷な実験、施設内での数少ない仲間との交流、世界を滅ぼすようなアイテム、自分の願いなどが絡み合った結果親しみやすい異形と化した点で似ている。また、イメージカラーが黄色なのも同じ。