西部戦線異状なし
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せいぶせんせんいじょうなし
1929年のドイツの戦記小説。またこれを原作とした映画作品。
エーリヒ・レマルク作。1929年に発表された。
第一次世界大戦に従軍したレマルクが、自身の分身ともいうべき主人公ボイメルの目を通し、もっとも凄惨と言われた西部戦線の実情を描いた作品。
長く続く戦闘に疲れたボイメルたちは無益な戦争を続ける軍や政府に対して批判的な目を向け、それゆえ「反戦的」としてドイツや日本では検閲されることもあった。
だがそれでもボイメルたちは軍の命令に従い戦闘を続け、仲間たちは次々と戦死し、ついには主人公のボイメルすらあっけなく死亡してしまう。彼もまた、300万ともいわれる膨大な戦死者のなかの一人にすぎないのである。
そして小説は「西部戦線異状なし」という簡潔な報告書で閉められる。
発表されるやいなや世界中でベストセラーとなり、わずか1年後には(ドイツではなくアメリカで)映画化されるなど大きな反響を巻き起こした。
だが、この小説が出版されてわずか数年後、ナチスドイツが台頭し、世界は再び悲惨な戦争の時代に逆戻りするのである。
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※この感想はあくまで個人的なものです。今回はネタバレ注意です。 第一次大戦を舞台にした映画はもっと増えていいと思う。あと、第一次大戦モノ観る時、赤ワインとフランスパンかクラッカーを齧りながらチーズを食べると没頭感が生まれるからオススメ。1,759文字pixiv小説作品