概要
身長 | 147cm |
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体重 | 40kg |
スリーサイズ | B73/W52/H75 |
六章以降(闇夜の蛍での設定)
身長 | 153cm |
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体重 | 45kg |
スリーサイズ | B76/W55/H79 |
架空原作ではサブヒロインの一人。
攻略することは(一応)可能である。
紫色のおかっぱ頭に童顔で華奢な身体の少女。ゲーム開始時で15歳。
『鬼月家』と親しい、西土の名門退魔士一族『赤穂家』本家の七人兄妹の末娘。
本質的には生真面目で努力家で優しく善良な人物なのだが、プライドが高くて早合点しやすくムキになりやすいため失言が多く、おまけに運も間も悪い。
葵とは従妹の間柄で、彼女に憧れており従姉様(おねえさま)と慕っているが、本人には鬱陶しがられ塩対応を取られている。
赤穂家とは『退魔七士』が一人「千切り撫で切り人でなし悪九郎」こと赤穂弥九郎を初代とする、刀剣術に特化した千年近い歴史を持つ一族である。
その技量は凄まじく、父や兄たちはキロ単位先の大妖の群れを突きの『風圧』で纏めて爆殺したり、木刀で大入道を細切れになるまで切り刻んだり、挙げ句の果てには刀の先から不可避の上に即死のビームを撃つという。
彼女自身も退魔士としての修業はしており、家伝の妖刀『赤穂討魔十本刀』の一本『根切り首削ぎ丸』を与えられていて妖刀にも主と認められているし、多少溜め時間は必要だが大妖混じりの群れを跡形もなく消し飛ばすこともできる。
だがどれだけ要望しても父や兄が実戦への参加を認めてくれず実戦経験が無い。また家族ほどの大技は使えないことから、周囲に「名門の落ちこぼれ」などと揶揄され続けているのがコンプレックスになってしまっている。
さらに家族もお前は女だから諦めろという当てつけかのように着物や装飾品、家具に化粧品などの頼んでもいない女物の品々を贈ってくることに反発している。
もっともこれは彼女を軽んじているわけではない、むしろ実際は七人兄弟の末っ子で唯一の娘な彼女を溺愛している親馬鹿兄馬鹿揃いである。
母が亡くなっている男所帯で、父兄揃って対人関係に不器用なためうまく愛情を伝えられず、「年頃の娘が喜ぶ」と教わったものを贈っているだけなのだ。
実際試着したわけでもないのにちゃんと彼女に似合うものを選んでいるのが、人任せで適当に買ったのではなく、はっきり想像できるほど彼女をよく見ていてしっかり厳選したという証拠だろう。
彼女から葵へのアプローチも空気を読めない空回りなマシンガントークでウンザリさせ逆に好感度を下げてしまっているあたり、どうやらコミュ障なのは赤穂家の血筋らしい。
家族に比べて技量的に未熟だからと過剰に心配されているのもあるが、性格的に彼女は退魔士に向いていないという判断もあったのかもしれない。(調子に乗りやすい、視野が狭い、感情的、霊力の配分が下手、土壇場の胆力に欠けている、「やりましたか!?」とか言うなetc)
原作を発売直後に購入したプレイヤーを絶望の底へと突き落とした、ある意味このゲームを象徴する存在。
通称「歩く死亡フラグ」「抑止力に殺され続ける紫ちゃん」
公式サイトのキャラクター紹介やゲームのパッケージではメインヒロインと同じように目立つ扱いを受けていて、見るからに一癖二癖あるヒロイン達の中ではある意味ストレートな古き良き時間差ツンデレキャラということで最初の攻略対象に選ばれることが多かった。
実際ゲーム中は親しくなれるイベントも多く、順調に仲を深めていけるのだが……それこそが制作陣の罠だった。
ラブコメのような雰囲気から一転、これは鬱ゲーだと思い知らせてやるとばかりにどう足掻いても死ぬ運命が待ち受けている。
妖に殺される、病んでる他ヒロインに殺される、自身の妖刀に斬り殺される、陰謀を知ったせいで口封じに処刑される、妖に変えられて家族や仲間に斬られる、罠に嵌められ尊厳破壊される等々、これでもかというほどに多種多様な最期を迎えてしまう。
茶漬けを食べるだけでも、女中とすり代わっていた妖に盛られた毒で悶え死ぬ、慌てて漬物を喉に詰まらせて窒息死、飯を流し込もうと頭を上げた瞬間に乱入してきた怪物によって頭部が刎ねられる等々想定できる死亡の仕方は大体詰め込まれているほど。
しかも明確な死亡描写がないルートでも『画面外で死んでます』と公式に断言されてしまっている。
そう、彼女は攻略可能なヒロインではなく、感情移入しさせておいて殺すことでよりプレイヤーを曇らせるために用意されたサブヒロインだったのだ。
たとえゲームそのものを改造してハッピーエンドを捏造しても強制的にハッピーエンドが夢オチとなり死んだことにさせられるという徹底ぶり。
全ルートの各所に彼女の死亡シーンが無数に捻じ込まれているというストーリー構成上、余りにも死亡フラグ回避が困難過ぎて二次創作の最強系主人公物ですら彼女を救うのを諦めるしかなかったという。
作中では伴部に対し最初は敬愛する従姉様に取り入る卑しい下人と敵視していたが、彼女を当て馬に利用しようとした葵に嗾けられての模擬戦で彼の技量を認めて少し態度が軟化。
都の地下水道を調査することになった伴部へ強引に同行した結果、自分の実力を認めて頼られるという彼女が求めてやまなかった対応を受けたり、窮地に陥っても諦めず危機を乗り切る姿を見せられ続け、遂に好意を持つようになる。
事件後はそれまで見向きもしなかった御洒落を始め、口実を作って伴部と会おうとするのだが・・・擦れ違って会えなかったり、逆に間が悪い時に出くわしたりと思い通りにいかない状態が続き、結局そのまま伴部たちが上洛を終え北土へ戻る時もまともに会話することはできなかった。
だが、その際葵が「今も遠目で物欲しげな表情を顔に浮かべるあの目障りで無自覚にあざとい従妹」呼ばわりしており、今後彼女を伴部と接触させるつもりはないようである。
紫ちゃんは泣いていい。
唯一伴部と親しくなってもヤンデレと化していなければ、今後も化す恐れの無いと思われる存在。
鬼月家の当主が目覚めた際に、その妻である鬼月菫(旧姓・赤穂)と兄と共に鬼月家に訪れ、そのまま居座る事になった。