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超人X

ちょうじんえっくす

『超人X』とは、石田スイによる漫画作品である。2021年5月10日より、となりのヤングジャンプで連載。
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ーー「それ」は病に似ている。


曖昧さ回避編集

  1. 石田スイによる漫画作品(本項では主にこちらを解説
  2. 2014年に公開されたベトナム映画。監督はヌエン・クワン・ユン。また作中にて登場するヒーローの名称。

概要編集

石田スイによる漫画作品。2021年5月10日よりとなりのヤングジャンプにてウェブ掲載をベースに不定期連載中。本作は背景・仕上げ等も石田スイ一人で描いており、更新はマイペースになるとのこと。また、MANGA Plus by SHUEISHAとVIZ MediaのShonen Jumpにて翻訳版も配信されている。

現在、ヤングジャンプレーベルで単行本化されている。


同年10月14日発売のヤングジャンプ46号からは出張連載が開始された。ただし、週刊連載にシフトするわけではなく、基本は書き溜まっているものを放出する形となる。

異能を持つ「超人」の増加により混乱を極めた世界国家が「自治県」に分断されてから50年以上たった架空の1998年が舞台。超人達による異能力バトルアクションが描かれている。


一方で、本作は石田スイの新境地とも言える作風となっており、怒濤の超展開が続くジェットコースターのようなストーリー、無闇矢鱈と濃い味付けのキャラクター、理不尽な世界に抗う熱き人間模様、シュールでナンセンスなギャグが飛び交う痛快娯楽活劇となっている。


ストーリー編集

とある現代日本のような地方都市、平凡で荒廃した自治県ヤマト県に異変が起きようとしていた。各地で猛威を振るう異能の怪人『超人』たちの魔の手が迫っているのだ。

ごくごく平凡なボンクラ青年トキオ、彼の親友にしてスーパー高校生のアヅマ、野菜作りが得意な田舎娘エリイ。『超人』の暴威に晒された彼等は、自らもまた超人と成り、過酷な戦いに巻き込まれてゆく・・・!


超人とは編集

この世界の超人とは、所謂超能力を有する人間を指した言葉である。

能力によって様々だが、その力を人の為に役立てようとする者から、悪用して犯罪に手を染める者、能力の異質さによって迫害される者などが見られている。


破壊蘇生が力の根源となっており、肉体的ダメージでは不死身と言って良い。しかし、痛みにはその再生力をもっても対応する事は出来ず、余りにダメージを負って「死にたい」など生きる意志を諦めると死亡してしまう。

また、一部の超人は能力の暴走を起こした「混沌化」と呼ばれる形態になり、その多くが心を失っていく事が示唆されている。


そして、一つの世代に一人は、世界を滅ぼすほどの力を有する超人が必ず生まれるという。

そういった超人達は、畏れと羨望を込めて『超人X』と呼ばれる。


登場人物編集

主要人物編集

超人X~黒原トキオ~トキオ


主人公。ツル高校の生徒。

家族は貧乏で、姉が母替わりとなっており学費も支払っている。幼馴染のアヅマと親友で、幼い頃にいじめっ子からアヅマに助けてもらったことをきっかけに、アヅマの悪人退治を手伝う相棒となった。ただし姉からは自分を見失っていると言われ、何から何までいつでもアヅマに合わせており自分で何かを決めたことはなく、実際かなり気弱な性格である。


超人化した竹山に襲われた際に、アヅマが超人化する注射を使うことを決めた時、共に超人化することを決意。その後は超人化に成功、「獣化の超人」となり顔や肉体が変化した。その姿は鳥に似ており、黒い羽も出現し、鳥とも会話が可能になっている。

また鳥人時の姿は、幼少期の頃の思い出である「ハゲタカ」がモチーフではとアヅマから推測されている。


アヅマくん无题


本作の親友にしてライバル。同じくツル高校の生徒。

圧倒的な身体能力を持ち、柔道空手の大会を5連覇している。成績も学年トップの為、女にモテルという。トキオの姉曰く「警察のお偉いさん」を父に持っている。その身体能力を活かし、トキオと共に街の悪人退治を行っている。トキオとは正反対の強気で好戦的な性格。


超人化した竹山に襲われた際に、このままでは殺されることを悟り、超人化する注射を使うことを決める。超人化の発現まで何十日も掛かったが、結果として「鉄の超人」の力を手にしたのだった。

ところが、胸中には「本気を出せば何でもできるトキオ」に嫉妬交じりの不満を溜め込んでおり、超人化に伴って制御しづらくなってしまった自制心を何とかしようとしている。


超人XEly - エリイ


本作のヒロイン。ヤマトから離れた他県の貧しい農村で養祖父らに育てられ、家では「トメイト」という野菜を育てている小柄な田舎娘。

若いながらも工夫をこらして農作業の効率化をはかっており、トラクターも自在に乗りこなせる。体力は人並みだが、器用に建物を飛び移るなども可能。

「超人」の素養を持つ人間らしく、「煙の超人」の能力が伝染っている。


絶対に外せないという品評会に養祖父の代わりに飛行機で向かっていた所、チャンドラによる飛行機墜落事故に巻き込まるも無意識で上記の能力により事故の被害を防ぎ、ヤマトに辿り着く。その後、エリイの能力を知ったチャンドラに狙われるが、サンダークにより保護された。


ごく普通の少女ではあるが、悪を許さぬ正義の魂を胸に秘めており、超人犯罪による犠牲者を目の当たりにした事で「ヤマトモリ」の隊員になる事を決起。ツル高校に編入し、慣れないバイトや苦手な勉強に苦戦しつつも、皆を守れる隊員になる事を目指している。


後にゾラとの邂逅によって正体が、相手の能力を奪取・コピーする「盗人の超人」である事が判明。上記の能力はチャンドラの攻撃を受けた影響による物だったらしい。

うばってでも、生きてやる


宍塒パルマ

暗黒街ミナミにて使役用のゾンビを作って売っていた16歳の少女。「蘇生の超人」であり、完全に死亡した人間であっても、自らの血液を媒介にすることでゾンビとして復活させる事が可能。

自身も複数回死ぬ程の大災害に巻き込まれたことで天涯孤独である。上客であった能面男に実験材料として利用され、成り行きでゾラの力を一部手に入れたことで暴走。トキオの懸命な働きによって正気を取り戻し、以降はヤマトモリで保護及び監視されることになった。

生まれ育った環境が原因で順法精神に乏しいが、根は素直で優しい性分の持ち主。社会常識や世情に疎く、エリィやアヅマからは「無自覚な悪人かも知れない」と警戒されている。


ゾラの生命線であるアヘンを製造する為の芥子畑を探すための協力者としてトキオ達に同行し、新たな仲間に加わった。しかし、彼女の力はゾラが導き出した予言に記されたモノであり、不穏な影がちらついている。


その他超人編集

超人X面白そうChandra Hume


煙の超人」であり、手から高温の煙を発生させることができる。

母の為ならどんな危険な任務にでも挑む誇り高い性格だが、短気で情緒不安定。


大事な仕事ということで飛行機に搭乗していたが、居眠りにより時間が押し自らの能力で飛行機を墜落させる。しかしそこでエリイの能力を目撃し、「求めていた人材」として墜落後はエリイを狙うようになる。

息をするように悪事を働いており、人の命を虫けらか何かのように踏みにじる極悪人だが、キックスケートのような玩具ローラーBOYイェイ・イェイを自在に乗りこなしたり、人体実験の材料にされるなどコメディチックな描写が多い。


超人X


星の超人」であり、重力操作を使いこなす。

民間防衛組織「ヤマトモリ」の最高戦力であり、チャンドラに狙われたエリイを保護している。顔がすんごく濃い。


Xember /BatistaHoshi星・バチスタ


重力操作やワームホールなど、様々な能力を扱う怪人。

能面にスーツといった出で立ちが特徴的。

超人の強化を重視しており、その為なら誘拐人体改造など手段を選ばない。

トキオ達を超人化させた薬の開発などを携わっている。


  • 竹山ジョニーキヨシ

超人X


一般人の不良だったが、女性を強引にナンパしたことにより、アヅマの蹴りで腕の骨が砕ける怪我を負う。その後、謎の人物から貰った注射により「軟体の超人」へと超人化し、体の至る所が柔らかくなり、首も自在に伸縮が可能となる。また母思いでちょっぴりエッチな性格だったらしいが、超人化と共に狂暴化しており舎弟の2人を殺害、アヅマにも大怪我を負わせている。

その後、超人化したトキオにより空の彼方へ吹き飛ばされ、能面男に残りの注射の使用者について問われるも、本心を取り戻した事で後悔。能面男に反発して名前を答えなかった結果、バラバラに殺害された。


ナリ


モデルのような体型をしている美少女。トキオが超人の力をコントロールする為、ヒントを貰おうと動物園を訪れた時に遭遇。

体を自在にに変える能力を持つ「白蛇の超人」で、竹山ジョニーキヨシを殺した謎の人物からの依頼でトキオを能力次第で攫うよう頼まれていた。


『I'll transfer my mind to you.』


「ヤマトモリ」の幹部。ホストのような見た目が特徴。

普段は穏やかな優男だが、本心は冷徹。

テレパシーの超人」であり、遠くの仲間とやり取りする司令塔として活躍する他、相手の脳内にグロ映像を流して精神崩壊させる事が可能。

「ヤマトモリ」の新たなリーダーを見つけるべく、トキオを超スパルタで育てようとしている。


超人x 籠村シモン超人X モモマ


「ヤマトモリ」の先輩隊員。

籠村は剣の生成を行う「剣の超人」で、冷静沈着。

百萬は怪力を発揮する「百人力の超人」で、ムードメーカー気質。


Before Awakening


「ヤマトモリ」の創設者にして、世界に多大な影響を齎す存在、元超人X

元々は普通の修道女だったが、超人による戦争に巻き込まれた事で自身も覚醒。

「獣化」「重力操作」「未来予知」「物質生成」「空間転移」など様々な能力を併せ持ち、チート級の戦闘力で世界を救った事から聖女として崇められた。


しかし、超人戦争に身を投じた結果、肉体の維持が困難になる程の激痛に悩まされる事となり、アヘンの多用によって薬物中毒に。更には未来予知の結果が分かれた事で「ヤマトモリ」のメンバーとも対立してしまう。

その結果、人の心を失い、世界の為なら幾らでも犠牲者を生んでも構わない魔女に成り果ててしまった。


御年100歳となった現在でもその力は健在。異形と呼べる姿に変わったが、肉体の奥には若い頃と殆ど変わらない本体が宿っており、チャンドラや多くの配下から「母」として敬われている。

また、彼女自身もトキオや配下に対して「子供たち」と呼んでいる。


未来予知により、「獣化の超人」が世界を救うと考えており、破滅が齎される前に自分の力をトキオ達へ授けようと躍起になっている。しかし、ゾラの力は強大な為、普通の超人が手にしたら肉体が崩壊してしまう。

上記のチャンドラによる航空機墜落事件や、能面男の暗躍はすべてゾラが「獣化の超人」を見つけ出そうとした事による物だったのである。


この事より、力の継承についてはアヅマが肯定的に考えている一方で、人殺しの化け物とエリイから敵視されている。



各話リンク編集

話数サブタイトル公開日リンク
第1話Behold the man2021年5月10日こちら
第2話交わらず!ふたりの超人2021年6月29日こちら
第3話stand by the west2021年7月15日こちら
第4話6月14日/innocent world2021年7月20日こちら
第5話442021年7月29日こちら
第6話FIRST APOSTAY2021年8月6日こちら
第7話broiler2021年8月21日こちら
第8話My Benefit2021年9月16日こちら
第9話SINKER① ゴロボーイ2021年9月29日こちら
第10話SINKER② Dead Ball2021年10月13日こちら


関連タグ編集

石田スイ 漫画 となりのヤングジャンプ


関連イラスト編集

超人X 1周年超人X俩周年快乐


外部リンク編集

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