概要
声:松岡洋子
進藤ヒカルより3か月早く院生になった少年。年齢はヒカルの2歳下。
裕福な家庭の生まれで、囲碁好きの祖父の傍らで囲碁を覚え、祖父の棋力を抜いて院生になった。
プロ棋士を家に呼んで囲碁の指導を受けている。
院生に加入したヒカルと出会った頃には院生1組3位で、もう和谷義高よりも上のランクにいた。しかし、和谷との対戦成績は五分五分らしい。
初めて参加する若獅子戦では、2回戦でも勝利をし、決勝戦までには塔矢アキラ以外の選手に負けた様子。
プロ試験の最中、祖父の計らいでアキラと対局する機会を得るが、同族嫌悪と言っても良い相性の悪さや、アキラが自分をヒカルの力量を計る道具にしようとしている事に腹を立て、初めはアキラの指導を受け付けなかった。しかし周囲が噂するヒカルの成長や、アキラのヒカルへのこだわりを聞くうち対ヒカル戦への危機感が強まる。目先のプライドを捨ててアキラに師事し、入念な対策を経てヒカルとの戦いに臨む。
プロ試験前の順位では、院生1位の伊角慎一郎を抜いて1位になる。ヒカルのことは伊角、本田、和谷に次ぐ実力者(足立、小宮と同等)であり、成長は認めるものの警戒まではしなくてもいいと評していた。
全勝の首席合格を目指すものの、塔矢アキラと接したことで打倒進藤へとより高い目標を持つようになる。
ヒカルには一敗土を付けられたものの、その後ヒカル、和谷共々プロ試験に合格し入段を果たす。
北斗杯編では二人と一緒に予選参加し、アキラのシード枠を除いた選手枠二席を賭けて勝負する。関西棋院の新人・社や、ヒカルと組み合わせ上当たらない幸運にも恵まれ予選を勝ち抜くが、二人の群を抜いた対局を見て公平性に疑問を感じ、自らの好機を捨てて社との戦いに挑む。結果は越智の敗北に終わってしまうが、越智の向上心に皆が感嘆する一幕となった。本戦時も和谷、伊角と観戦に来た模様。
人物
プライドが高く嫌味っぽい性格。手合いの相手にも歯に衣着せぬ物言いをするせいで彼を嫌う者も少なくない。だがプロ意識は仲間内の誰よりも高く、シビアな勝負の世界も十分理解した上で棋士の立場に身を置いている。
悪口を言ってきた先輩棋士へ冷静な事実を指摘したり、北斗杯予選で勝ち上がったにもかかわらず、選手に相応しい実力を互いに見極める為、社清春に対戦を申し込んだりと、精進の度合いはアキラにも引けを取らない。
一方でそのアキラにはあまり意識されていないことを気にしており、ヒカルと同様にアキラをライバル視するようになるが、今のところヒカルとの竜虎相搏つ間柄に入り込める余地は無い。
棋力はムラのある伊角を除けば、院生一位に上り詰める高成績を誇る。本人も棋力の高さを自負する一方で努力も欠かさず、手合いの後は必ずトイレに篭って復習する癖がある。