進藤ヒカル
しんどうひかる
「オレは神様になるんだよ この碁盤の上で」
CV:川上とも子
小学6年の冬に祖父の蔵で見つけた古い碁盤に宿っていた佐為に取り憑かれる。
所構わず声を出して佐為と会話するため、他人に変な目で見られることもしばしば……。
最初の頃は碁が理解出来ず佐為に言われるがまま、仕方なく打っていた。しかしライバル・アキラとの出会いや、中学囲碁部への参加などで碁の楽しさに目覚め、以降佐為を師として自らの手で打つようになっていく。
佐為とは様々な事件に首を突っ込んだり、プロを目指して教えを請うたりするうちに深い絆で結ばれるようになり、魂の波長も合ってきたのか言動もツーカーになっていった。
院生になってからは著しく棋力を伸ばし、1年と経たずにプロ試験に一発合格する。
物語後半に佐為が消滅してしまったショックで碁を続ける意欲を失い、手合いをサボる日々を送るようになり、果ては碁を辞めようとすらしたが、中国棋院での修行から戻ってきた伊角との一局で「自分の打つ碁に佐為がいる」ことに気付き、復帰を果たす。
以降は快進撃を重ね、アキラと遂に対決。結果は負けてしまったが、アキラにも実力を認められ、以降はライバル兼ケンカ友達の様な仲に落ち着く。アキラ戦の日の夜、夢の中で佐為と最後の別れをし、彼に託された想いと共に歩んでいく決心を固めた。
北斗杯編では、上記の手合いをサボっていた件で勝ち数が足りずに昇段できず初段のままだが、佐為には及ばないと自負しつつも、その圧倒的な強さから「最強の初段」と呼ばれるようになる。また、この頃から佐為の碁を受け継いだ覚悟の表れか、扇子を持ち歩くようになった。
棋風としては悪手を好手に化けさせる技を持っている。
当初は小柄だったが、物語後半では幼馴染の藤崎あかり(身長160cm)を追い抜くほどに背が伸びたことが作中で言及されている。顔立ちも別人のようにシャープになった。
性格はヤンチャで無鉄砲。一人っ子で大切に育てられた為か結構なワガママで、会ったばかりの頃の佐為とは喧嘩ばかりしていた。また人の気持ちを忖度しない傾向があり、甘えもあるのか、佐為やあかり、母の美津子といった特に親しい相手には酷い口の利き方をすることがある(幸い幼い頃から、或いは長きにわたりヒカルを知る相手位なので大事には至っていないが)。
余計な一言で場を引っ掻き回す事が多い失言王で、1巻のこども囲碁大会では対局における一番のタブー(他人の対局に口を挟む)をやらかし、13巻では最強の棋士相手に「佐為に負ける」と言ってのけ、喧嘩を売る形になってしまう。
目上に対する敬意も碌に見られず、自分より年長、年配の相手にも平然とタメ口を利く。敬語も苦手。但し筒井や伊角のように、「みんなが尊敬する人」には、さん付けで接する。
大方のジャンプ主人公らしく、勉強は苦手で嫌い。学校では授業に身が入らず、ヒカルの人生が変わった蔵のお宝探しも、社会のテストで8点しか取れず小遣いをカットされたことがきっかけである。しかし碁の勉強となると話は別で、佐為の指導や森下九段(和谷の師匠)の研究会の中で日々最善の一手を追究し、佐為が居なくなった後も夜遅くまで研究に余念が無い等努力を続けている。
反面、盤上を宇宙に喩えるような純粋さ、名門校・海王に通うアキラの賢さを妬まず、秀英の流暢な日本語を褒めるなど、自分より優れる相手の美点を認められる潔さもある。アキラのようなあざとさが無い為か、年長者には可愛がられやすい。
碁については佐為と出会うまで全く興味が無く、最初は碁石を持つことすら満足に出来なかった。しかしヒカルの碁の上達を支えたのは、覚えて間もなく発揮した、尋常ならざる集中力と記憶力であり、棋士たり得る能力は既に備わっていたと考えられる。
恋愛には関心が薄く、あかりの明らかな好意も無下にしがち。
ついでに滅法字が汚く、倉田のサイン入り扇子に無理矢理寄せ書きして倉田を落ち込ませた。佐為にも「虎次郎とは大違い」と呆れられる(史実で残された掛け軸や碁盤から秀策が能筆家であったことが知られている)。
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