進撃の飯屋
しんげきのめしや
幼い頃から両親が経営している小さな飲食店を見て育ってきた飯田 総司は料理人に興味を持ち、大きくなったら両親のように小さくとも店を構えてお客さんに楽しんで頂けるような料理を提供する料理人になりたいと願っていた。
家では両親の手伝いを始め、中学からは近場のレストランで働いて資金と技量を蓄え始め、店を構えるのは四十ぐらいかなぁと思い始めた矢先、父親の知人に飲食店を経営している老人が歳からか身体が言う事を聞かなくなって店仕舞いをし、その店を総司の夢を知っていた父親は安く売ってくれるように説得した結果、想定していた以上に早く店を構えられることになったのだが……開店当日に店の入り口を開けるとそこは異世界であった。
小説の雰囲気は異世界居酒屋「のぶ」に近いが扱っている料理が主に異世界食堂の様に洋食をメインに和食や中華があり、デザートに洋菓子の他、和菓子も出している。
のぶと同じ様に裏口から元の世界に行けるようで通り抜ける事でお金や文字に言語は渡った先の物へと変化するそうだ。
小説の展開は一人称が主だが3人称が混ざったり、3人称だけと言う時がある。
舞台となる世界は進撃の巨人だが原作とは違う点がいくつかある。
- 原作名に書かれている巨人やその技術が一切出ない。
- 原作では故人になっているキャラが大体生存している。
- 原作では不明だったハンジ・ゾエの性別は女性になっている。
- ヒストリア・レイスとクリスタ・レンズは同一人物だがこの作品では姉妹となっていて、ヒストリアが姉、クリスタが妹で姓がレンズに統一されている
- 一部のキャラの年齢がエレンの方での原作時期に合わせてではなく、初登場時の年齢に合わせている。
2020年12月または2021年一月末までに完結予定と宣言しての2023年の11月15日に完結した。
閑話も含めて全123話。
- 飯田 総司(いいだ そうじ)
この小説の主人公で食事処ナオの店主
見た目は整った顔立ちで手入れの行き届いている艶やかな黒髪ショートの男性
大体の服装は真っ白のカッターシャツに黒のズボン。
優しく何事にも動じない図太い神経の持ち主。
進撃世界では用意していた許可証が使えないので困っていた所を最初の客となったザックのお陰で店を無事に開ける様になった。
料理の腕は達人だが、麻婆豆腐だけは父親が辛い物好きだったからマーボー神父が一発で気に入りそうな程の辛さで作っていたのでハンジだけにしか食べれない劇物になっている。
また、寿司料理なども店で予約制だが後術の彩華に頼んで作って貰っている
料理バカ過ぎるので没頭し過ぎると休日でも休んでる事がなく、それによりアニから体を大事にしろと怒られている。
- ナオ
総司が飼っている看板猫。
1話開始時の数年前に総司の家の前で腹を空かせて死にかけている所を当時高校生だった総司に餌を貰ったのを切っ掛けで居付く。
見た目は艶の良い黒い毛にキラキラと輝かんばかりの翡翠のような緑色の瞳、眼つきの悪さとの事(ちなみにその目つきは誰かに似ている)。
日課は食事処ナオへの客案内、イザベルで遊んでたりしてたがユミル達が来てからは朝昼晩の食事時や気分がのらない時以外は見回りに費やしている。
最近はヒッチ・ドリスに付きまとわれている。
最終回で明かされたが実は……
憲兵に追われていた所を食事処ナオに逃げて来た少女。
原作と違い、兵団に所属していない。
総司とナオに助けられ、そのまま食事処ナオの居候兼従業員となる。
後にクリスタと無事に再会し、彼女やヒストリアに総司に教えて貰って覚えたデザートを作ってあげている。
クリスタとヒストリア命
特にクリスタにはLOVEを持ってて間食12にて彼女の水着姿を見た際は(ルビで)結婚したいと漏らしている。
マーレ軍特殊部隊の戦士隊に所属する少女。
当初は原作の様に訓練兵団に所属する手筈であったが、外部寄りの情報収集に変更されたので飲食店で働いて情報を得ようとしていたが最初に入った所でセクハラしようした客を鎮圧してしまった事でクビになり、転々していた所で総司が張っていた従業員募集のを見つけたのを切っ掛けに食事処ナオの従業員になる。
主にフロアでの暴走した客の鎮圧役兼コック
お気に入りはチーズハンバーグ
総司の料理馬鹿を気にしていて休みの日でも料理の事になろうとする彼にちゃんと休む様にと従業員の中で唯一注意している。
リヴァイを慕う少女。
良くナオにからかわれてるせいで総司からはナオの遊び相手と認識されている。
しばらくしてリヴァイにちゃんと働いているとアピールする為に総司に雇って欲しいと頼んで食事処ナオの従業員となる。
フロアを担当している。
しばらくして腹ペコ娘になっていて食べている姿がマスコットになっている。
リヴァイを慕う男性
イザベルにくっ付く形で食事処ナオの従業員となる。
暇な時はナオに置かれている本を読んで過ごしてたりする。
フロアを担当している。
後述の彩華の寿司を食べて以来は寿司がお気に入りになっている。
マーレの料理人。
原作と違い、調査船団の一員ではなく、最前線近くで料理を作る日々を過ごしていた所に軍からの危険な任務と言う事で食事処ナオにコックとして入る。
暇な時は料理の修行をしていてサシャに試食を頼んでいる。
2人のやり取りを見たかった人には嬉しい奴だ。
マーレ軍特殊部隊の戦士隊に所属する青年
アニが住み込みで食事処ナオの調査を行っていたが進捗が捗っていなかったので食事処ナオで働く事になった。
弟のポルコを戦場に送りたくないばかりに酷い事をして罪悪感を感じていたが食事処ナオで再会できて胸のつっかえであった出来事を謝る事が出来た。
ご存知進撃の巨人の主人公。
本作では母カルラ・イェーガーの生存や巨人がない事に食事処ナオとの出会いで原作よりも雰囲気が柔らかくなっている。
巨人がいない事もあり、異母兄のジーク達とは良い関係になっている。
ミサカの事で良くエミルや総司とジークに弄られていたり、父グリシャの第一妻のダイナ・フリッツや妹のフェイ・イェーガーに良く可愛がられている。
後にとある事情で兵団を辞める事となり、食事処ナオに同じ様に辞めたアルミンとクリスタと共に食事処ナオに就職し、トロスト区の一軒家をミカサも含めた4人でルームシェアして暮らし始める。
エレンの友人。
本作では食事処ナオの名前ありの客として2人目に来店し、サンドイッチを気に入って通い始める。
活動報告会ので彩華により女装が似合うと言う事で黒いウサ耳がついたカチューシャと胸元や肩や背中を露出させ、腰のあたりにウサギの尻尾を模した毛玉がある上着にひらひらとした黄色いスカート、あげくの果てにヒールのある黄色い靴に黒の網タイツを着させられてしまう。
しかも嫌がっていた割には律儀に着ている。
それを切っ掛けにクリスタに度々誘われて(ほぼ着せ替え人形的な扱いで)行く内に彼女に気を持つ様になり、ユミルに目を付けられる。
後に兵団を辞めて兵団を辞める事になったエレンと共に食事処ナオに就職する。
ユミルの大事な人。
いなくなってしまったユミルを心配していて彼女が無事だった事に凄く喜んでから食事処ナオでユミルの作ったデザートを食べている。
ユミルとライナーに好意を寄せられているが全然気づいておらず、女装したアルミンを見てからは彼を誘っては着せ替え人形みたいにしている。
後にレイス家関連で自主的に兵団を辞めて、食事処ナオにエレンとアルミンと同時期に就職する。
- 飯田 彩華(いいだ あやか)
総司の父方の妹の娘で総司の事を総兄と呼んでいる
見た目は短めのボブカットに顔の比率に対して大きめの目が特徴的との事
総司とは家が近かったので昔から兄妹同然に育って来た。
料理は好きだが総司程料理馬鹿ではなく、ちゃんと趣味の時間や身体の休息もちゃんと行っている。
趣味は衣装作りにコスプレしたり、さしたりすることである。
コスプレする時だけ化粧をするが普段はまったくしていない。
祖父の味を覚えている総司に味が近づいたかを見て貰いに度々訪れている。
進撃世界の面々ので疑問を持ったがすぐにめんどくさいで捨て去った。
- 飯田 源治 (いいだ げんじ)
彩華から源爺と呼ばれている総司からしたら父方で、彩華からしたら母方の祖父。
彩華の話題から名前だけで本人はまだ出てなかったが65食にて登場した。
面倒見は良いが口は悪く、口よりも先に拳骨を落とす人物だった。
寿司職人としての腕はかなりのもので彩華の目標である。
総司と彩華曰く、寿司よりもカツ丼作りのほうが上手かったとか……
実はと言うと進撃世界から迷い込んできたガビ・ブラウンとファルコ・グライス、ウド、ゾフィアの4人と出会っており、その際にカツ丼を食べさせていた事が分かった。